宮下志朗のレビュー一覧

  • グランド・ブルテーシュ奇譚

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    夫ある女が若い愛人が出来た。夫にばれそうになる。さあ、どうなる。

    1800年代のフランス。なんだかんだ、まだまだ男尊女卑。
    名誉を重んじる貴族の世界。

    バルザックらしき若者が、田舎町グランド・ブルテーシュで、謎の封鎖された豪華な館を見つけます。
    立ち入り禁止になっています。

    年老いて亡くなった貴族の夫人の館。
    遺言で、死後50年(だったかな)は、誰も入ってはいけない、と…。
    その謎を、ヒトから聞いて知っていくミステリー。

    話は遡ります。
    地方貴族の美人な奥さんが居る訳です。これ、つまり年老いて死んだ館の貴族夫人の若かりし日。
    奥さんですから旦那さんがいる訳です。
    なんだけど、この奥さん

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    2014年11月28日
  • グランド・ブルテーシュ奇譚

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    バルザック初読み。短編が4つと、評論がひとつ収録。全短編とも最後の切れ味が素晴らしい!ぞわぞわっとした。表題作ももちろん素晴らしいが、「ことづて」が一番好みだった。長編にも挑戦してみたいな。2012/216

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    2015年04月21日
  • 第五の書 ガルガンチュアとパンタグリュエル5

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    他の作品に比べて「わたし」がでしゃばりすぎ
    パニュルジュ、ジャンら魅力的な登場人物が急に動きをやめて色あせる
    著者(ラブレーに在らず)の自己主張の必死さが表に出てる

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    2013年02月20日
  • グランド・ブルテーシュ奇譚

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     はじめて読むバルザック。短編だからなのか、読みやすい。語り口が、シャーロックホームズの短編に似てる。19世紀ヨーロッパの共通構造なんでしょうか。

     次は長編かな。

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    2012年08月13日
  • グランド・ブルテーシュ奇譚

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    「グランド・ブルテーシュ奇譚」

    「ことづて」

    「ファチーノ・カーネ」

    「マダム・フィルミアーニ」

    「書籍業の現状について」

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    2012年03月24日
  • グランド・ブルテーシュ奇譚

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    バルザックの本を余り面白いと思って読んだ事は、実はあまりなかった。もったいない事をしていたのかもしれない。そして、宮下訳はいつも期待通りの面白さがある。短編の選び方にもセンスがあると思う。

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    2011年01月10日
  • グランド・ブルテーシュ奇譚

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    暇つぶしにしかならなかった。この作品集に特別の価値があるとは思えない。
    ただ、つまらなくはなかった。

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    2010年09月24日
  • エセー2

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    志朗による巻末コラムもよいです。訳文のリズムとコラムのリズムが、みごとに調和しています。あたりまえのようで、じつは相当の筆力がいるのだと思います。おそらく、これもまたモンテーニュの優雅さを引きだすための演出なのでしょう。。

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    2010年08月25日
  • エセー1

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    註釈で興味ぶかかったのは、イタリア語のtristezza。名詞では悲しみと悪意の両方の意味があるそうです。モンテーニュは悲しみというものを自制心を失うものとして警戒しています(第1巻2章)。それにしてもなぜ意味が両義なのか、そのルーツを知りたいものです。形容詞triste ならば悲しいで、tristo となれば悪意がある、と意味が変わります。まれに前者でも悪意があると解釈されます。(p.26)

    英語でもフランス語経由でtriste などがありますが、悪意という意味はありません。ノーテンキなイタリア人は、悲しみというものに悪意を嗅ぎとる習性があるのかもしれません。日本人の感覚からすれば、人生は

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    2010年08月25日
  • グランド・ブルテーシュ奇譚

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    俺の好きなバルザック作品たちとは毛色がやや違うという印象。
    やっぱりバルザックの本領は長編だと思う。

    「グランド・ブルテーシュ奇譚」
    浮気妻のほうもなかなか肝が据わっているが、こわは旦那がかなりツワモノ。話の本筋はまあベタか。個人的には旦那が死んだ真の理由を想像するのが楽しい。★★★

    「ことづて」
    いやあ恋愛は素晴らしいですなあ、と素直に思っておけばいいんですかね。★★★

    「ファチーノ・カーネ」
    事実か、妄想か。自分にとっての真実が、必ずしも他人にとってもそうとは限らないのです。★★★★

    「マダム・フィルミアーニ」
    いやいや、ここまで純粋だともはやファンタジーでしょ。★★★

    「書籍業

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    2010年06月19日
  • ガルガンチュア ガルガンチュアとパンタグリュエル1

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    ラブレーの『ガルガンチュアとパンタグリュエル物語』から、巨人王ガルガンチュアの生涯の描かれた第58章までの訳出。大食とコプトマニーのナンセンスさ。

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    2009年10月04日