【感想・ネタバレ】エセー1のレビュー

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Posted by ブクログ 2019年04月09日

うーん
ちょっとしか読まなかった。
これを読むのは、もっとじじいになってからでいいかな。
今はまだいいや。

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Posted by ブクログ 2012年07月01日

仕事の休憩時間の愛読本。びっくりする内容が淡々と平易な文章で語られていて、何とも面白い。勿論モラリストとしての随想もあり、時代を選ばずに読み継がれているのも納得の古典。だからフランス文学はやめられない。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

かの有名なShu Uemura(植村秀)が二十台前半で肺結核を患った際、病床で読んでその後の人生に大きな影響を与えたというので感化されてみた。別名『随想録』

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月09日

いやいや、とんでもないものに手を出してしまいました。
私が一番信頼している読書系サイト『本が好き』でさえ、フレイザーの『金枝篇』を読んでいる人はたくさんいても、この本を読んでいる人が一人もいない!
だれだよ、私にこの本勧めたの。

第1巻は25章に別れていますが、20章を読み終わってまだ半分くらい...続きを読む
最初の方はエッセイと言うよりも、哲学や歴史についてを読んでいる気がしました。
塩野七生の『ローマ人の物語』、ダンテの『神曲』、佐藤賢一のフランス史物などを読んでいたおかげで、思ったほどつらくはありませんでしたが、やっぱり知識の不足が残念だなあ。

”わが国では、分別(サンス)がない人間のことを「あの人は記憶力(メモワール)がない」などというものだから、それでもってわたしが、自分の記憶力のなさを嘆いたりすると、なんだか自分に分別がないことを認めたかのように(後略)”
記憶力がないということは分別がないと判断されてしまうというところに、フランスの厳しさがあるなあ。
日本人でよかった。

”われわれの宗教は、生を軽視すること以上に、確かな、人間的なよりどころをもってはこなかった。(中略)実際、失ってしまったら、惜しむこともできないものなのに、それを失うのがどうしてこわいというのか?”
死への怖れというのは、人間が根源的に持つ感情だと思うので、それが過剰なときに恐怖を軽減するための宗教というのは有効だとは思う。
だけど、今度はそれが行き過ぎて、来世の幸福をエサに死を軽んじさせる宗教も現れるから、何事もほどほどがいいと思うんだよなあ。
日本の場合、行き過ぎた廃仏毀釈が、宗教と生活を切り離してしまったことで、新興宗教につけ要られる隙を作ったのではないかと最近思っています。

”子供にとって、遊びとは、ただの遊戯ではなく、彼らのもっとも真剣なふるまいだと考える必要があるのだ”
「子どもは遊びで遊んでるんじゃないんだよ」by我が家の次男

ギリシャやローマ時代の古典の引用を多用しながら
”わたしだって、こんな、受け売りの、物乞いするような能力は、好きでもなんでもないのだから。
われわれは他人の知識で物知りにはなれるかもしれないが、賢くなるには、自分自身の英知によるしかない”
と自分の言葉でいいことを書いた後、引用の羅列。
遊んでいるのか、自虐なのか。

”お子さんが、知能を獲得されたら、それを浪費せずに、節約するように、そしてまた、目の前で語られる、ばかげた与太話などには腹を立てないように教育することです。なぜといって、自分の好みに合わないものには、なんにでも食ってかかるとなどというのは、不作法で、はた迷惑なことだからです”
今の日本にこそ、必要な一言。

”歴史を覚えさせるよりも、それについて判断することを教えるべきなのです”
判断するためには、歴史をある程度知らないとね。
とはいえ、モンテーニュが語る学校への不満って、今と全然変わらない。
規則や体罰などで子どもを縛るな、とおっしゃってます。
”これでは、まるで青春を閉じ込めておく牢獄ではありませんか”


ところで、「エセー(随想録)」というので、「枕草子」や「徒然草」のような身辺雑記から発するあれこれかと思ったのですが、それよりちょっと宗教・哲学寄り。
ちょうどフランスの宗教戦争の頃でもあり、ちらちらカトリックの影響も見えます。
だけど、書いた当初はこれ、時事問題くらいの感覚だったのかしら。
今読むとがっつり歴史なのですが。

あと、最後の方で、自分が勉強をできないことの言い訳めいたことを結構長く書いてますが、誰かに何か言われたのでしょうか。
どうしたモンちゃん、ちょっと引くぞ。

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Posted by ブクログ 2020年09月13日

コロナ禍で読書の時間が増え、この機会に古典を読んで有意義な時間を過ごそうと手に取った1冊。読みやすさを重視した翻訳に助けられ、楽しく読み切ることができました。とても16世紀に書かれたとは思えない、現代にも通ずる本質を見通したご意見の連続で、まさに今語りかけられているような気持ちになります。この1巻で...続きを読む特に印象に残ったのは哲学と教育に関する章。哲学は本当は陽気で元気いっぱいで楽しくて茶目っ気たっぷりのものと説いたり、教育は子どもの自発性を促すものと説いたり、当時の主流に対するアンチテーゼを提示している点が興味深かったです。

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Posted by ブクログ 2015年08月10日

16世紀に書かれたモンテーニュの随筆。根が暗いのでこれを読んで以来「人生に、ふんわりとした平静さ」をもたらす為に夜な夜な死について考えてる。

第19章「哲学することは、死に方を学ぶこと」
死に方を学んだ人間は、奴隷の心を忘れることができた人間なのだ。

人生を大いに謳歌したというなら、もうたらふく...続きを読むいただいたのだから、満足して立ち去るがいい。

人生は、それ自体は善でもなければ、悪でもない。お前のやり方次第で、それが善の場ともなれば、悪の場ともなるのだ。

人生の有用性とは、その長さにではなく、使い方にある。

死んで不幸になった人間を、見たことがあるか?

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Posted by ブクログ 2011年10月16日

 第二十五章 衒学について

(a)われわれは他人の意見や知識をしまっておく。そしてそれでおしまいである。だがそれをわれわれ自身のものにしなければならぬ。われわれは、火が必要になって、隣にもらいゆき、そこに火がたっぷり赤々と燃えているのを見ると、腰を据えて温まり、自分の家へ火を持って帰るのを忘れてし...続きを読むまう人によく似ている。(中略)ルクルスは戦争の経験がないのに、書物を読むだけであれほどの偉大な将軍になったが、はたしてわれわれのようなやり方で書物の知識を身につけたのだろうか。


 読書を習慣とするものは、みな多少なりともこの文章にドキリとするのではないだろうか。読書は他人の頭脳を借りる行為であるから、ただ答えを得るためにそれを求めるとかえって愚鈍になりかねない。

モンテーニュがいうように少なくとも賢くなるためにはわれわれ自身の知恵によるしかないのだから。

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Posted by ブクログ 2010年12月05日

エリック・ホッファーが暗記出来るほど読んだという事で手にしたのですが、面白いです。 難しくなく、スッと入れるのは翻訳家の方の努力の賜物だと思います。

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Posted by ブクログ 2010年11月20日

だいぶ前の事だが、翻訳という技術が全く情けないものになったと誰かが嘆いていたが、最近の翻訳者たちはすごいのではないか?宮下訳のエセーも従来にない読みやすさがある。第1巻でも全部読めたのは訳者のおかげである。

「死など恐ろしくはない」といいながらいつも死について考えているモンテーニュがなんとなくおか...続きを読むしいなどど思いながら読んだ。

英才教育を受けフランス語よりラテン語を得意としたモンテーニュという人となりも考えさせられるものがあったし、若くしてさっさと隠居し、塔にこもって出てこない館主のわがままを支えた人たちの事も想像してみたくなる。

現代では、隠居しても、こんなわがままはとても通らないのは言うまでもないが、当時だって容易な事ではなかったのではないのかな。

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Posted by ブクログ 2010年08月25日

註釈で興味ぶかかったのは、イタリア語のtristezza。名詞では悲しみと悪意の両方の意味があるそうです。モンテーニュは悲しみというものを自制心を失うものとして警戒しています(第1巻2章)。それにしてもなぜ意味が両義なのか、そのルーツを知りたいものです。形容詞triste ならば悲しいで、trist...続きを読むo となれば悪意がある、と意味が変わります。まれに前者でも悪意があると解釈されます。(p.26)

英語でもフランス語経由でtriste などがありますが、悪意という意味はありません。ノーテンキなイタリア人は、悲しみというものに悪意を嗅ぎとる習性があるのかもしれません。日本人の感覚からすれば、人生は美しいというよりも、人生ははかない、哀しい、というほうがしっくりきます。モンテーニュの随筆をめくって、人間としての自制をうながされるのも幸福なひとときです。読みようによって、モンテーニュはいくらでも変現しそうです。翻訳のよさがそれを保証しています。

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