藤村龍至のレビュー一覧

  • 巨大建築はどうつくる? 日建設計をひもとく

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    昨年日建設計さんと一緒に仕事をする機会あり、その仕事の実直ぶりと細かなところまで配慮が行き渡るところなど素晴らしい企業だなという印象を持っていた.そんな折、たまたま日建さんのタイトルのついた書籍を見つけて購入しました.凄く面白い。54ページからの浅子佳英さんのみなとみらい駅、クイーンズスクエアの描写は感服。なるほど!もう何度も繰り返し読んでます.プロはそういうふうに建築を見るのね.いやぁー私の視野が広がった気がします.

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    2026年06月20日
  • 巨大建築はどうつくる? 日建設計をひもとく

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    組織事務所、アトリエの職能問題が隔世の感。五十嵐太郎、藤村龍至(磯崎新)、倉方俊輔などにより、歴史上でアトリエか組織かみたいな議論が記述されたと思う。
    今の名称で言うと住友商事だったところからスピンアウトしている歴史の紐解きには、商社というモデルから一つ時代が始まっていたことが内包されており、納得感があった。
    もちろん新しい職種としてデベロッパーの発注部門というのがあり、ここはまだ始まったばかりではあるが、一旦歴史にピリオドは打てる。

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    2025年12月29日
  • ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論

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    気鋭の若手による復興とまちづくりの新時代を切り開く論戦の集録。行政に近いテーマだけあって地方政治の役割にふれているのも好感。
    何より、藤村龍至君が鶴ヶ島市での取り組みを紹介していますが、藤縄市長とつなぐのにかかわっただけに、それだけでもうれしい一冊です。

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    2015年02月03日
  • ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論

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    ネタバレ

    ○NHK(Eテレ)の番組『新世代が解く!ニッポンのジレンマ』の中から、2013年3月に放送された「僕らの復興論」と「僕らの地域活性化作戦」の2本を、放送の未公開部分を含めて再構成・書籍化されたもの。
    ○開沼博氏や古市憲寿氏など、1970年以降に生まれた論客(?)により、第1部は東日本大震災からの復興について、第2部は地方の活性化について、それぞれの見解を元に議論。
    ○第1部については、論客それぞれの立場から「復興」についての考え方、実情、今後について、建設的な議論がなされている。特に、「当事者」としての考え方については、大変興味深かった。この当事者意識については、第2部でも登場するため、本書のキーワードとしても見逃せない。
    ○第2部については、地域活性化のあり方や方法論について、具体的な検討案の提示を元に、各立場から議論。国と地方の対立や地方分権の推進と行った政治的なものから、地域産業の育成、地域コミュニティの確立といったボトムアップ的なものまで、様々な観点から「地域の活性化」についてのアイデアが出された。特に、「都市部の衰退」の方が「地方の衰退」に比べて根が深いという発想は、今まで無かったため、大変興味深い。
    ○学生はもとより、NPOや公務員などの公的な仕事をしている方、ビジネスマンなど、地方の活性化に関心がある人は、必読。

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    2013年11月12日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    藤村さんと山崎さんの違いに興味を持ちましたが、本書ではそれほど深く追求されてはいません。広義の目標は共通でも、方法論やスタイルにおいて違う点があると感じますし、その違いを中心に今後もお二人の活動に関心を持ち続けていきたいと思います。

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    2018年10月13日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    studio-L山崎さんの対談本。政治とアーキテクトの取り組んでいる課題は、共通点もある割にアウトプットの美しさが異なってしまうという点は、実はIT業界でもアウトプットへのこだわりという部分では近いものがあるかなと思いました。あと、お金は関係性を切ってしまうという点も共感したところで、確かに「これは貸しだからね」「こないだの借りを返すよ」っていうやりとりはお金を介在させないからこそ楽しくなる部分もあるなぁと思いました。自分の伝え方、コミュニケーションの質についてはまだまだケアするべき点がありますね。

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    2016年03月05日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    ネタバレ

    最近ちょっと注目している藤村龍至とコミュニティデザインでおなじみの山崎亮の対談なので、面白そうだと思って読んでみた。

    ハードものを作らなくても、地域の課題を乗り越えていく手助けを仕事にしている山崎さんが、「つくる仕事」を知らないと「つくらない仕事」はできない、「つくらない」といってもフィジカルなものは作らないというだけで、クリエイティブという意味ではたくさん創っていると語っていたのが印象深かった。

    また、「住民参加」のスキルは相当上がってきているのに、行政側の公共事業への参加の仕方が20世紀型。あたかも公共事業は全部行政ができるかのようにふるまってきた。行政が全部公共的な事業を抱えるというのはほとんど不可能なんなだから、住民にも支えてもらわなければいけない、というのは耳が痛いがその通りだと思う。もっと現場の担当者に裁量を与えて、臨機応変に対応すべきなんだと思うし、そういう方向に向かいつつあるが、長年しみ込んだ組織マインドはなかなか変わらないというのが実感。

    それに、建築設計に携わった人は、いったん決めたことは後戻りしないということが染みついているから、住民のワークショップでも、ひとつひとつフィックスさせていって議論を積み重ねて結論を引き出すっていうのは、大事なこと。心しなければならない点だと感じた。

    これまでの山崎さんや藤村さんの言っていることと重なっている部分も多々あり、とりわけ目新しい発言をしているわけではないが、それらを再確認するという意味でも面白い対談集でした。

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    2013年05月10日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    コミュニケーションのアーキテクチュアを設計する。
    「何を目的として」「誰のために」「どうやって」、それぞれについての二人の意見、主張、哲学が悉く異なっているのに、何か共通するものを感じるのは何故なのか。

    同じことを繰り返したり、言い換えたり、アプローチを変えてみたり、テーマをスライドさせたり、何というか・・・小賢しい印象が強いです。

    二人が歩み寄ろうとしているからこそ、そうなってしまうのでしょうか。

    最もしっくりきたのは「物語性」を重視するという点において、二人が楽しみながらそれぞれの仕事をしているし、また建築家やデザイナーは、その部分をこそ語る熱意・技術を持つべきであるというところ。

    ハッピーエンド、ネバーエンディングを目指すには、あらゆる箇所を整合、統括させていく必要があって、それこそ建築・アーキテクトだよね、みたいな。

    とてもインテリな本でした。

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    2013年03月21日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    コミュニティから建築へと進んだ藤村さん、建築からコミュニティへ進んだ山崎さんの、つくることと、つくらないことについての対談集。
    学生の頃、有名建築家の設計した建物を見に行き「建築を勉強してるんです」と言うと、たいていそこで働く方が建物の使い心地などを話してくれた。学生だという気安さからか、建物の悪口も多かった。いくら形がカッコ良くても、使う人たちが不便ならば、その建物は存在する意味があるのだろうか?というようなことを考えていたような記憶がある。本書を読んで、その頃のことを思い出した。
    すでに建物を建てれば地域の課題が解決できる時代ではないし、公共建築の数は減る一方だ。建築家は、つくらない世の中に恐々とするのではなく、その専門知識と能力をつくらないことにも発揮できるという。そのためには、政治や社会などの広い知識も必要なのだろう。でないと、説得力ないからなぁ。

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    2012年10月18日
  • 巨大建築はどうつくる? 日建設計をひもとく

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    日建設計とその作品群に関する様々な論考をギュギュッと読むことができる。特に、クイーンズスクエア横浜や虎ノ門ヒルズ駅、ミヤシタパークについて、「自分たちが関わり得ない隣地が将来どうなるか」を予測して接続部をデザインしておく、というラディカル・オプティミズムの話が面白かった。未来への夢と希望を掲げた設計は強い。

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    2026年03月07日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    コロナ禍においても、様々なモノが作られていることに少し疑問を抱いている中、つくらないことで課題を解決するという考えに共感。課題への取り組み方、向き合い方にヒントをくれる一冊かな。

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    2026年01月10日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    コミュニティデザイナー・山崎亮さんと建築家・藤村龍二さんの対談で構成される本である。
    お二人とも建築業界の方なのだが読み進めるほど福祉の視点から学ぶことがたくさんあり、今回はそれを簡単にまとめる

    ●多様な要素を統合してビジョンを描く
     ものをつくれば売れた時代は終わり、今は「作る」「造る」のではなく「創る」時代。そんな時代に前者を専門としてきた建築家(アーキテクト)は何ができるのか。山崎さんはこう述べる

    テクネ―に、設備や法規や予算を代入して、それらを一つに美しく統合(アーク)していく職能が建築家だと言われてきました。アーキテクトだと言われてきました。しかし、これからはものが建たない時代になる。そうであれば、テクネーの部分に「八百屋のおばちゃんの意見」や「漁師のおっちゃんの意見」「行政の意見」など、ばらばらな意見を代入し、それらを美しく統合してビジョンを示すのも、アークテクトの役割じゃないかなと思うんです。
    いろんな要素を活かしてビジョンを示す。
    それってソーシャルワークそのものじゃないか!

    ミクロソーシャルワークではクライエントの経済・心身・生活状況・ニーズ・社会資源を統合して、クライエントがエンパワメントされるような長期・短期目標を提示する。
    メゾソーシャルワークでは多様な価値観や立場、特性から生み出されるコミュニティのビジョンを描く。
    マクロソーシャルワークではインクルーシブな社会の姿を具体的に社会に訴え、社会変革を起こしていく。

    授業で「ビジョンを描くことの重要性」を言われたことはなくいつもプロセス重視だけど、プロセスをよりよいものにするためにも福祉には「美しくてわくわくするビジョン」が必須だし、ビジョンを描くスキルを身に着けていかなくてはならないんだ。あらゆる要素を統合してビジョンを描くスキルは、建築から学べるのかもしれない。

    ●福祉はもっとクリエイティブに
    むしろ、人のつながりが弱くなってきたために顕在化した問題、教育や福祉の問題にこそ、クリエイティブな発想を取り入れていかないと、「前例に沿って」「制度に従って」という対応策では、教育も福祉も課題を突破できません
    p172

    なんだか耳が痛い(笑)
    ソーシャルワークは長年対人援助が中心で、社会福祉士という国家資格は既存の制度への理解度を図るものでしかないから、福祉分野は今でも「前例に沿って」「制度に沿って」ということが多いと思う

    でも今、社会問題がたくさんあるのだから、今にすがったって根本的な解決にはまったく至らない。
    メゾ・マクロソーシャルワークにおいてはもっとクリエイティブに、ソーシャルワーカーはクリエイティブな発想をもてるようにならなきゃなんだ



    ●クリエイターと力をあわせよう
    じゃあどうしたらクリエイティブな発想をもてるようになるのか
    それは社会課題に取り組むクリエイター、デザイナーの活動を知ることから始まる

    「ものをつくれば売れた時代」ではなくなった今、建築やジュエリーやファッションでもなんでも、社会課題の解決に繋げて専門性を発揮しようとしているのだとこの本から学ぶことができた。社会課題を解決しようとする波が広がっているならば、社会課題に取り組むクリエイター、デザイナーは私が想像するより多いし増えていくのだろう

    障害者アートは昨今の福祉のトレンドでもある気がするが、それでもまだ福祉とクリエイターの間には距離がある気がする

    ソーシャルワーカーはクリエイティビティを学ぶために、クリエイターやデザイナーも含めた多職種連携を図っていくことが必要不可欠だ

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    2023年02月01日
  • ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論

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    NHK Eテレで放送されていた『ニッポンのジレンマ』
    2013年3月に放送された回の未公開部分を含めた書籍化。

    この番組を知ったときには、もう後半戦というか、残り回数が少なくなっていて。
    もっと早く知りたかった番組でした。

    一度だけ番組の公開収録にも行きましたが、本当に楽しくて有意義な時間で。
    盛り上がる議論というのは、聞いていてとてもおもしろいです。
    もっと続いてほしかったなぁ。

    本書は「僕らの復興論」と「僕らの地域活性化作戦会議」の2回をまとめたもの。
    当時は東日本大震災の後ということですが、この時の議論が今どこまで実現されているのか。
    そんな風に見てもおもしろかったです。

    難しい単語も多くて、私の頭では理解できてないところもありますが。
    多職種の人たちが同じテーマを見ると、全く違う角度で違う意見が出てくる。
    これはいつの時代にも言えることで、お互いを知ること、多様性を認めること、そんな姿勢は忘れずにいたいですね。

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    2021年07月15日
  • ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論

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    出てくる話し手がみんな熱心でかなりのレベルの高さが伺える。
    すごく良心的な作品だと思うけど、テーマがテーマ。自分にはとっつきづらいテーマでした。
    東北の被災地復興論と、地域活性化論の二つ。前半の復興論は、おもしろかった。
    もっと「復興」という言葉をいろんな面からとらえてほしい、という専門家の言葉が、印象的でした。復興は、もっとささいなことからであってもいい。

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    2013年11月13日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    ネタバレ

    【一:定義・これからのあり方】
      アーキ・テクト→ものごとを統合していく仕事。
      物質的に恵まれた今後の日本においては
      隣人とのつながりを生むための方法を、ものをつくることに限らず創出していくことが必要。
    【二:これまでの経緯】
    【三:現在の方法】
      話を拡散も収束もでき、かつ収束させるべきタイミングで話を固めて、決定を積み重ねていける能力が必要。
    【四:これからの教育】
      目的のために、手段を使う。
      思考的ジャンプと技術力の両方が必要。
      エデュケート→人々の中に本来ある価値を引き出す。

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    2013年05月15日
  • 藤村龍至×山崎亮対談集 コミュニケーションのアーキテクチャを設計する

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    ネタバレ

    今求められているアーキテクトの役割。
    それは、物理的なモノを作っていくのではなく、
    新しい状況・価値を創っていくこと。
    そして人をつなげていく。

    2人の主張にはとても共感しました。
    しかし、わたし自身建築に関わっていないので竣工・利益・事務所の話などがさっぱりでした。

    その道の学生向けの本だと思います。

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    2013年04月26日