小林玲子のレビュー一覧

  • ビッチな動物たち 雌の恐るべき性戦略

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    《動物の性を知る素晴らしい一冊》
    「強権なオス」「温厚なメス」「母性本能」といったステレオタイプを様々な動物の性の実態をもとに否定する動物の性戦略の本。サメ、サル、ゾウなど動物のセックス、生殖器官のリアルを書き、多くの動物でメスが強権的で乱交好きであることが分かる。研究者のノンフィクションで、ユーモアある文章を読む手が止まらない。
    30ページに及ぶ原注・参考文献が本著の科学性を支持してくれる。

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    2023年12月02日
  • 昆虫の惑星 虫たちは今日も地球を回す

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    文句なしの良書。
    文章も平易で読みやすくわかりやすいし、『昆虫』というテーマで幅広く過不足なく章立てされていて理解しやすい。
    最近話題になっているコオロギ食で、なぜコオロギがクローズアップされているのか、大変納得出来る理由が提示されていて、なるほどこうした理由があってのことかと納得出来た。昆虫食については今までも研究自体は色々されていて、現在の酪農システムを維持するのは、色々と限界が生じるのではないかという危惧もあり、より効率の良いタンパク源を求めての研究であったわけだが、昨今で見かける意見は感情論が多くを占めていて、違和感を覚えていたのだけれど、その違和感の招待が理解出来た気がした。
    海外で

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    2023年03月19日
  • メスト・エジル自伝

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    この本を読むと、エジルはサッカー選手以上の存在に感じる。バックグラウンドであるイスラム教やトルコルーツは彼にとって非常に大きな意味を持っていて、一見関係なさそうなサッカーにも大きく影響していてた。まあメディアでもよく取り上げられていたから、何となく感じてはいたけど。

    印象的だったのはエジルとチームメイト、監督との関係性。特にセルヒオ・ラモスとモウリーニョとの関係性は、本人のキャリアにも大きく影響を与えたんだと思う。ラモスはエジルにとって兄貴のような存在で、まさに相思相愛という感じだった。モウリーニョに関しては、良好な関係だったのかどうかはよく分からないが、エジルの成長に間違いなく貢献している

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    2021年03月25日
  • メスト・エジル自伝

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    「勝てばドイツ人、負ければ移民」

    エジルがジダンを尊敬するのは、二人が全く同じ境遇だからってのもあるよね。
    ジダンもアルジェリア系フランス人で、エジルもトルコ系ドイツ人。
    そういえば、早稲田の入試で『支配なき公共性』が出題され驚いた。
    「ありがとう、ジダーヌ、フランス万歳」とあった。

    エジル「得点しても喜ばないようにしたのは、誰も不快にさせたくなかったからです」
    (66頁)

    「ひとつの心臓にドイツとトルコ、二種類の血が流れることだってある。ドイツ人らしい思考と、トルコ人らしい感性。それが移民の融和というものだ。一流のサッカークラブに、たがいを尊重する空気が息づいているように。」
    (67頁

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    2019年03月24日
  • 波乗り介助犬リコシェ~100万人の希望の波に乗って

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    介助犬に向いてなくても、駄目犬と決めつけず得意なサーフィンに注目したトレーナーさんがすごい。
    人間の教育にもこういう人が必要かも。

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    2017年09月27日
  • がんばりすぎるあなたへ 完璧主義を健全な習慣に変える方法

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    いつも努力しているはずなのにうまくいかない理由は何か、次上手くいくようにするためには何を変えるべきか、悩んでいたとき、自分の”悪性”完璧主義(この本では”不健全な”と示されている)に何か原因があると感じ、その解決に向けて探した一冊。完璧主義の仕組みを理解したうえで、不健全な完璧主義を失くし、健全な完璧主義を伸ばすことを目標に書かれているが、かくいう著者も完璧主義および強迫性障害に悩まされており、だからこそこういう視点で書けたんだと思う。自分自身もこの本を読んで、自分の完璧主義がうまくいくとき、いかないときを少し理解できたと思うし、挙げられている事例にも共感できるものがたくさんあった。何より「完

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    2017年05月08日
  • 昆虫の惑星 虫たちは今日も地球を回す

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    読むのに時間はかかったが、とても面白かった。昆虫のおかげで成り立っていることがいっぱい、人間は昆虫にもっと感謝すべきだね。

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    2025年05月22日
  • ビッチな動物たち 雌の恐るべき性戦略

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    これまでの性について考え方、捉え方を考え直させる内容。良い発見だった。
    男は能動、女は受動などの世界観は人間が作り出しただけであると。生物を見渡すと雌が主導だったり、性転換、雌のみの生物がユーモアを絡めて紹介されている。読みやすいがちょっとボリューが多い。
    実は生き物はLGBTQがあって当たり前なのかも。人が勝手に区別し男は男らしく的に縛って来たただけで。

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    2024年05月19日
  • 昆虫の惑星 虫たちは今日も地球を回す

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    「昆虫の大多数は朝から晩まで、ヒトの暮らしを支えるささやかな仕事をこなしているのだ」
    昆虫をこんなに身近に感じることはない本だった。

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    2023年09月13日
  • 昆虫の惑星 虫たちは今日も地球を回す

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    昆虫好きには是非とも読んで欲しい本です。
    不思議ですばらしい昆虫の世界を堪能できますし、地球は人間だけの星ではないことがよくわかります。
    もちろん、昆虫嫌いの人にもおすすめです。昆虫、自然の大切さがよくわかります。

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    2023年05月19日
  • トランスジェンダーの私がボクサーになるまで

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    男性的なもの、マッチョな男性像に対するあこがれが背景にあってのボクシングへの挑戦だと思うのですが、男らしさとは何かということに、やたらとこだわっています。暴力で支配することだけが、男らしさではない。そんなのは男の弱さだという議論は納得です。記者が仕事なので、モチーフに対して理屈っぽいのと、僕とは考え方が少し前半は違う。僕はマッチョになんて憧れないので、よく心情が理解できないし、元女性なのに、トランプ的なマッチョを全面に打ち出して、女と練習するのを嫌がったりするのはどうもよくわからん。でも、読むに値する本。

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    2019年11月14日
  • がんばりすぎるあなたへ 完璧主義を健全な習慣に変える方法

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    私自身は完璧主義とは程遠い人種ですが、この本を読んで分かったのは実に簡単なことで、行き過ぎた完璧主義の人たちは、努力の効果はある段階から、努力に見合う効果が薄れ始める「収穫逓減」や、仕事は重要な2割をすることで成果の8割を生み出す「80対20の法則」を全く知らないか、理解しようとしない人達だったのです。

    その背景にあるのは、「この仕事は絶対うまくいかなくてはならない。さもなければおしまいだと考えること」にあるのでしょう。まあこれは一種の不安に過ぎませんので、本当にこの仕事がうまくいかなくて起こる最悪の結果は何かと考えさせることが一番効果があるのではと考えるように思いました。

    完璧主義の人は

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    2013年11月18日
  • がんばりすぎるあなたへ 完璧主義を健全な習慣に変える方法

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    完璧主義もバランスの問題だよ、と戒めてくれる良書です。
    まえがき・あとがき、それから各項目の「まとめ」をパラパラと眺めるだけでも、普段クソ真面目に仕事をしている方にとってはグサッと胸に刺さること請け合い。
    これを読んで、もう少し肩の力を抜いて生きようと思いました。

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    2013年10月14日
  • 昆虫の惑星 虫たちは今日も地球を回す

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    ハエやカに対して「存在しなくても良いのでは?」と思ったことがある人は多いと思う。序盤でその質問に答えてくれる。曰く「①カを始めとする昆虫たちは食物連鎖の一員である ②昆虫を研究することで、ヒトは思わぬ形で益をもたらしてもらってきた ③全ての生き物は生きる機会を尊重されるべきであり、また人間には地球に棲む多様な生き物たちを出来る限り保護していく責任がある」。
    昆虫の定義とは何か。それぞれの持つ興味深い体の構造とは。昆虫はどのような性質を持ち、研究することでどのような益をもたらしてくれるのか。昆虫たちが現在置かれている危機的状況とは。幅広いトピックを網羅した内容で、読む前と後では昆虫に対する感じ方

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    2024年06月14日
  • がんばりすぎるあなたへ 完璧主義を健全な習慣に変える方法

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    ネタバレ

    健全な完璧主義を目指す本。
    ためになることもたくさん書いてあるんだけど
    付箋を貼りながら真剣に読んでいったら疲れてしまった。
    著者のようなスーパーキャリアみたいには生きられないと思った。

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    2015年05月11日