黒須高嶺のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
児童文学でSDGsを学ぶおはなしSDGsシリーズの一冊。テーマは『貧困をなくそう』
小学6年生の兄視点で話は進む。
TVで飢餓の子どもを見た妹が「うちは貧乏じゃない」という。
でもそうかな?
給食費も払えないのに?
絶対的貧困と相対的貧困について、子どもにも分かりやすい具体的なお話で描かれている。
子どもが満足に食事が出来ない描写が辛くて、読みながら涙が出た。
何度も「生活保護受けて!」と思った。
大人が読んでいても、
①栄養の偏った貧しい食生活では逆に太っていく=太っている子が飢えていないわけではないこと。
②単にお金がないだけではなく、親の目が行き届かないため、虫歯や知識の習得困難な -
Posted by ブクログ
スーパーやコンビニに並ぶガリガリ君。
そのガリガリ君の新しいフレーバーが店頭に並ぶまでを物語形式で綴った本で、主人公・稲葉ナナミを凄く応援したくなった。
自分の過去の経験を元に、作ってみたいフレーバーを考えるナナミ。
会議から自分の案を採用されるもそこからが試行錯誤の日々の始まり!
実際のガリガリ君の商品作りもきっとこんな感じなんだろうな…。
商品開発部や品質保証部、購買部など色んな人たちの協力の元、アイスが出来ていることを、ストーリーとして読むからこそ自分の中に響いた。
ナナミの同期たちも色んな失敗を起こしながらも、前向きに仕事に取り組んでいて、「こんな会社に入りたい」と半ば本気で思ったり -
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Posted by ブクログ
小6のヤヤ♀と葉央♂(表紙の2人)は中川ペルセウスという野球チームで一緒に野球を楽しんでいたが、ヤヤが引っ越しで離れ離れになる。その後、手紙という形でお互いに近況を報告し合うのとそれぞれの目線で毎日が語られていく。葉央は近くに元プロ野球選手がコーチをするチームができ、移籍が多くでて、人数へってしまったり、ヤヤは新しいチームとなかなか馴染めなかったり、女の子だから嫌な扱いをされているのかと悩む。母がチームのお手伝いを全くしないのも嫌み言われる。
そのうちに2人はキャッチボールクラッシックという、キャッチボールだけの競技に出会い、お互いに大会出場していくのだが…。
展開はスムーズで、すごくビックリ -
Posted by ブクログ
小学校の娘と一緒に読んだ本。これは貧困格差のお話。SDGsシリーズで他のテーマの本も何冊も出ている。
ーみんなは舗装道路を、真新しいスニーカーをはいて走っていく。おれはでこぼこの砂利道を、裸足で走って追いかける。息を荒らげ、必死に走っても、差はどんどん開いていく。とてもじゃないけど追いつけない。
この部分がこの本の内容を過不足なくまとめている。娘には伝わっているだろうか。
自分の子どもたちには、努力だけでは乗り越えられないものが世の中にはあって、自分の運命は偶然の産物だと理解して欲しい。何もかもが自分でコントロールできるという思い上がりを捨てて、努力や意志とは違うところで働いている「偶然」