中村昇のレビュー一覧

  • ウィトゲンシュタイン、最初の一歩

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    ネタバレ

    刻復習シリーズ第二弾

    ウィトゲンシュタインの思想を前期から後期まで分かりやすく説明してくれる超良書。
    前期(論考時代)の哲学は理屈っぽく正直理解が大変な部分があるのだが、本書はサラッと流して後期メインで話してくれる。「家族的類似」や「言語ゲーム」なんかは哲学入門としても非常に分かりやすいだろう。

    個人的に「確実性について」が抜けていたせいで、後期の土台を何としているのかがずっと不明だったが、「蝶番命題」の説明なのでようやく分かった…。早く読んでおけば良かったね…。

    後期ウィトゲンシュタインのスタンスは徹底した(日常的という意味で)現実主義だ。魂など証明のしようもないもの、存在という驚きに

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    2023年03月15日
  • ウィトゲンシュタイン、最初の一歩

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    そんなわからないことがだらけの変な世界が、そもそも「ある」ということ。これはいったい何だ?どしてこうなっているのか?と考え込むのが、哲学です。

    語りえないものについては、沈黙しなければならない:
    本当のことが分かりもしないのに、駄弁を弄するな。自分や共同体の思い込みによって、いい加減なことを喋ってはならない。

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    2022年02月20日
  • 橋本マナミ写真集『あいのしずく』

    ネタバレ 購入済み

    セクシーです(*_*)

    下着無しの生尻こそありませんが、乳首のツンツンがはっきりわかるショットは、よくやったと絶賛します。結婚した今となっては、二度と見ることのないショットが満載のセクシーな写真集です。

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    2020年01月07日
  • ホワイトヘッドの哲学

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    既読でした。2冊目買ってしまった。。。前に読んだのはおそらく受験時代。読んだ記憶がないけど今回はスゲー面白かった。ゾクゾクするほどホワイトヘッド読みたい。学生時代ちゃんと読めばよかったと後悔したぐらい。1回目もそう思ったから記憶を抑圧したのかしら?

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    2018年11月29日
  • ホワイトヘッドの哲学

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    元数学者の思想家、ホワイトヘッドさんのものの見方を分かりやすく説明しようと試みている入門書。読みやすく面白い。

    禅でいう「さとり」は、ホワイトヘッドが言おうとしていた事を、知覚として直接体験することではないかと、「さとり」を語る根拠を持たないながらも、イメージする。

    イメージでいうと、こんな感じ。

    砂浜の波は、何億年も同じように打ち寄せ続けてきた。
    その波は(その波のしぶき一粒一粒は)、ほとんど同じ現象の反復に見えて、実は同じものは未だかつて一度もない。
    広大な浜の無数のしぶきと、繰り返す波をひとつずつ、
    統計的にではなく、類型的にでなく、全て見つめる。
    しかも、前の波が引いて行くことに

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    2010年11月26日
  • ウィトゲンシュタイン、最初の一歩

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    ウィトゲンシュタインについて、まさに最初の一歩となるような、分かりやすく解説した一冊。
    それでも一回読めばわかるものでは無いんだけども。

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    2023年12月13日
  • ウィトゲンシュタイン、最初の一歩

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    ウィトゲンシュタインの言葉を導き手として、世界や私や言語についてラディカルに(哲学的に)とらえる手本を示しているかのように見える。最後のあたりのデリダ、ハイデガー、フロイトらの思想との関係についた触れた部分も面白かった。

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    2022年08月19日
  • ウィトゲンシュタイン『哲学探究』入門

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    言葉について。語の意味に対する態度として、考えるのではなく見ることが大事。考えるというのは数学の問題を解くようにある結果を目指すことであり、見ることというのはただ見ているだけ。言葉の意味を理解するには、言葉のシャワーを浴びろという認識をした。

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    2020年01月27日
  • ウィトゲンシュタイン『哲学探究』入門

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    ウィトゲンシュタインは、難解な哲学者である。

    が、難解さが、他の哲学者とちょっとちがう。
    そもそも、何を問題にしているのか、すら分からないのだ。

    それでも、「論理哲学論考」は、まだ、言わんとすることは、なんとなく分かる。
    とくに、最後のほうの結論部分は、衝撃的で、「お〜、かっちょいい!」と思う。
    どうしてそういうことになるのかという道筋は分からないのだが、結論は分かる。

    で、結論にもとづくと、これまでの哲学の諸問題は最終的な解決(?)を得て、もうこれ以上、哲学は必要なくなる。というわけでウィトゲンシュタインは、哲学者をやめて、ひっそりと暮らすことになる。

    が、「論考」が最終解答になって

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    2017年04月30日
  • ホワイトヘッドの哲学

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    ホワイトヘッドを読みたくなるように読者を煽るのが目的、というなら、その目的は達成されていると思う。ここで読む限り、哲学が人間中心的な世界観と量子論を潜り抜けた宇宙観をどう統一するか、という試みと思える。

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    2009年10月04日
  • 色彩について

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    我々が当然のように使っている「色」の概念について問い直している。面白いのが、例えば光の性質やスペクトルといった物理的?な要因にはほとんど立ち入らず、ただ人が与える定義や言語としての論理性というところにフォーカスされているところ。改めて、色というものは例えば数字と同じで定義依存が強固で、他の概念による説明が全くできないところが面白い。私はこれを訳本として読んでいるが、果たしてウィトゲンシュタインの脳裡に浮かぶ「色」と寸分違わぬ同じものを思い浮かべているのか?とも思いながら、楽しく読んだ。

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    2025年04月11日
  • ウィトゲンシュタイン『哲学探究』入門

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    難しいが、哲学と言語学の知識が少しあれば、何とかついていけるかも。赤ちゃんの言語習得に関する知識があればなおいいかも

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    2023年06月15日
  • ベルクソン=時間と空間の哲学

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    著者は、時間を空間化し、持続の多様性を同質的なものの並置に切り縮めることを批判するベルクソンの議論に注目しています。著者によれば、こうしたベルクソンの議論それ自体が、時間と空間を二元論的に切り分けてしまっているとみなされなければなりません。しかし、こうした時間と空間の区別がそこにおいて成り立つ「場所」を前提とすることで、はじめてベルクソンの考える「持続」が「持続」としてすがたを現わすということに著者は着目し、それについての考察を展開しています。

    ひとつの問題が執拗に追及されているところに感心させられたのですが、こうした問題を論じるにあたっては、「本性の差異」と「程度の差異」を切り分けるという

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    2021年09月20日
  • 西田幾多郎の哲学=絶対無の場所とは何か

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    ウィトゲンシュタインやベルクソンなどの研究をおこなっている著者が、西田幾多郎の哲学にひそむさまざまな問題に取り組んだ本です。

    「はじめに」で、「それぞれの章や節を、基本的に一話完結ものとして読んでいただきたい」と述べられており、ひとつのテーマを追求するようなしかたで西田哲学を読み解いたものではありません。それでも、著者の議論には一貫した関心が脈づいているように思えます。

    著者は、西田の最初の書である『善の研究』を論じた箇所で、経験の「前面」と「背面」を区別し、「前面」に浮かんでくるものにともなうかたちで、けっして対象化されることのない「背面」が存在しているのではないかと論じています。両者の

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    2020年10月21日
  • ベルクソン=時間と空間の哲学

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    熊野純彦訳が出たからではないが、興味を惹かれて読んでみた。フランスの哲学が嫌いなわけではないが、なぜか今までベルクソンに興味を持てなかったんだよなぁ。
    読んだ感じ、ベルクソンってかなりフッサールに被るなぁ、と。読んでいて、ところどころ発生的現象学での議論を思い出した。といってもフッサールよりも言語に対する問題意識が強いのと、記憶という意外に哲学で真正面から取り組まれない概念に取り組んでる部分は面白いかった。ドゥルーズがベルクソンから影響を受けてるのは、この言語と持続のつながりの部分なんだろうなぁ、となんとなく。そして、言語についてはどこかソシュールにもつながる観点もある。
    フッサールとベルクソ

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    2015年09月30日