鴨志田穣のレビュー一覧

  • アジアパー伝

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    「死体も人も楽しそう」
    という言葉は凄いな。
    「タイは人の命が軽いから誰でも幸せになれる」
    も良い。
    本物の破滅型無頼の鴨志田さんだけが表現できる価値観ではないでしょうか。自分の命にすら縛られない「軽さ」に誰しも少なからず憧れてしまう一面を持っています。
    年若い人たちにとても薦めたくて、やっぱり薦められない究極に扱いの難しい本。かくいう自分は、これを中学で読んで生きていくのが少し楽になりました。

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    2014年02月25日
  • 日本はじっこ自滅旅

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    ネタバレ

    単行本の「遺稿集」は未だにページを開く気がしない。本書も発行されたのが2年前の1月と書いてあるから、買ったのもおそらくその頃。長らく積ん読してたのを、ようやく読んだ。

    カモちゃんの文章はやはり読みやすい。サイバラの絵がなくても、十分に読みごたえがある。読みすすむほどに、切なくなってくるのだけれど、なんとか最後まで読み終えた。

    2005年2月に書かれた「あとがきに代えて」が、さらに切ない。

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    2013年05月03日
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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    さいばらの夫。食べ物を食べずに、お酒でカロリーを摂る日々。アルコール中毒との闘い。アルコール中毒とは何か⁉どういう症状の病気かおしえてくれる。立派な闘病記‼

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    2012年09月28日
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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    一日でバーッと読みました。毎日かあさんを観たばかり。同じ時期の話だけれど各々の視点なので、また違う。あんなに酒で死ぬと云われ、現に死にかけたのに本当に死ぬのが癌なんて…。何をするにせよ依存症は病気!本人の意志が1番だが、家族の協力なしでは完治しない。家族をやり直せる兆しが見えてただけに残念。鴨志田さんは見捨てられない可愛い男。西原さんは妻と母ちゃんの鑑な女。

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    2015年09月16日
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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    サイバラが好きでずっと読んでいるので、だとしたら、これも読まねばなるまい。アルコールでボロボロになってしまった自分を見据え、それを突き放して書いている著者。自分を突き放せるくらいの距離感を戦場で見たものに対して取れたなら、彼はこんなふうにならないですんだのではないだろうか。戦場に行くには優しすぎる、繊細すぎる人だったのだろうと思う。
    いくら辛くても、帰れば抱きしめてくれる人がいる場所を持っている人は幸せなのだと思う。それは何もしなくても自然にできあがるものではない。それは、自分が思いを注いで、相手のために頑張って、作り上げる場所。お酒を止められてからの時間は短かったけれど、鴨ちゃんはサイバラと

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    2011年10月08日
  • 日本はじっこ自滅旅

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    大なり小なり、酒で身体を痛めた(壊した)人には深く響く作品。
    どんなに辛い思いをしても、ついつい呑んでしまう。
    それが誰の懐のものでも。

    惜しむらくは亡き人になってしまったことだろうか。
    遺稿集と併せてオススメです。

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    2011年08月25日
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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    この本を読むたびに涙が出てきますがアルコール依存症で、奥さんにも捨てられた男が自らアルコール病棟に赴き、病を治して家族のもとへ帰っていく話です。生きることの重みを伝える本です。

    永作博美と浅野忠信主演で映画化されるというので、久しぶりに読み返してみた。涙が出た。リリー・フランキーの帯にある、
    『なんだかんだあっても、幸せな男』
    というように、彼は、鴨志田穣は『幸せもの』だとおもう。本当に。

    内容はというと、アルコール依存症で十回血を吐いて閉鎖病棟で治療をする鴨志田穣と離婚をしながらも『家族』として彼を支え続ける西原理恵子とその子どもたちの家族の物語である。僕は、ほとんど酒が飲めない。でも、

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    2011年07月07日
  • 遺稿集

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    何回も読みました。

    文章はとても丁寧で美しく、著者が思い描いている景色を寸分たがわぬ感じで思い描けるほどです。

    そこに描かれているのは「生」であり、「感情」であり、現実です。

    人間として生きていることを感じる1冊でした。

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    2011年05月17日
  • 遺稿集

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    鴨ちゃんの本の知識がないとよくわからないと思う。戦場での話とか全然ないし。僕は人生の中での時期の重みについて考えさせられた。

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    2010年12月29日
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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    映画版を見てから読みました。

    映画の、あの軽やかなタッチそのままの文章。
    その描写の中で積み重なっていく現実の重みに、
    最後にはとても切なくなりました。

    お酒に飲まれるほど飲めないことが幸せなのか。
    お酒に飲まれるほどひどい現実を知らないことが幸せなのか。
    ともあれ、今自分が幸せであることを感じさせられました。

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    2019年01月16日
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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     深刻な話の内容のはずなのに、軽く楽しく(?)読めてしまった。
    きっと作者の人柄のせいなのだろう。

    読み終えて、ほんわかと優しくなれる 
    かなりイイ感じの読後感だった。

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    2010年11月02日
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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    鴨志田 穣氏の著書です。
    この本の文末に「この物語はフィクションです」とありますが、鴨志田穣氏の実体験に基く点が多々あり、自伝的なものだと解釈します。8割は実話ではないかと。

    著者の本は全て所有しておりますがとても考えさせられる内容でした。

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    2010年09月21日
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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    サイバラのダンナさんであり、戦場カメラマンであった「カモちゃん」の、壮絶アル中闘病私小説。「毎日かあさん」の4巻までに載っていたエピソードは、実際はこんな状況だったのだなぁ〜と再認識できました。この本でも、サイバラ作品でも、このあたりのことはサラ〜っと描かれていましたが、現実はホント壮絶だったのだろうなぁ・・・。サイバラのだいぶ以前の作品では、カモちゃんのいろいろな武勇伝(?)が紹介されていましたが、この本では病気のせいでとても弱ってしまっている様子ばかりで、なんだかサビシイものがありました。しかし、よくぞアル中を克服しました。これってスゴイことなのだ。ホントにエライ!いやはや、酒はほどほどに

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    2011年09月25日
  • 最後のアジアパー伝

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    ハシダさんをテレビとかでよく見かけた時期に、この本読みたかったな…と思った。朝生とか、いろんなメディアで見ていたハシダさんと、カモちゃんの語るハシダさんのギャップに笑ったり、泣けたり。読み終えると、本当にサヨナラという感じがして寂しいのと、ちゃんと生きなくては…という気持ちになる。

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    2009年10月04日
  • ベトナム怪人紀行

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    本当にベトナムには怪人がいっぱいいた。みんな生きるのに必死だよな。それにしてもベトナム楽しかった。また行きたいね。

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    2009年10月04日
  • もっと煮え煮えアジアパー伝

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    参助というリトマス試験紙は本当に危険すぎだと思う…。
    韓国人全員が日本人を嫌っているわけじゃない
    とは思うが、今まで韓国俳優が日本がダイスキです
    などと言っていると、信用ならんと吐き捨てていた。
    実際そういう人がいることを文面とは言え知ると
    自分の心の狭さを反省したくなった。

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    2009年10月04日
  • 煮え煮えアジアパー伝

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    「人の命の値段で物価を知る」鴨方式がシビアだな〜と思った。
    日本人だから日本の嫌なところばかりが見えてしまうのかもしれないけど、どの国の人も案外そんなものなのかもしれない。
    ミヤタのおっさんはどこへ行ってしまったんだろう。サヨナラ=死かと思っていたのに、タフ過ぎて驚いた。

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    2009年10月04日
  • アジアパー伝

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    以前に橋田さん・不肖宮嶋・勝谷誠彦の対談とか、橋田さんの「イラクの中心で〜」とかも読んだけど、鴨ちゃん視点の橋田さんが何か新鮮だった。カンボジア内戦取材で「かっちり」「バシッ」っていちいち声を出す鴨ちゃんとか、鼻血流しながらレポートする橋田さんとか笑えるところもあるけど凄まじくギリギリのところで生き延びてきたんだろうな…。

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    2009年10月04日
  • 鳥頭紀行 くりくり編 どこへ行っても三歩で忘れる

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    ミャンマーで出家&修行。サイバラさんもちゃんと頭丸めて身体張ってるなー、何故か寺に入ってからの方が凶悪になっていくゲッツも、そのタバコを没収して自分で吸う鴨ちゃんも笑える…でも一番すごかったのははせぴょんの破壊力かな。

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    2009年10月04日
  • どこまでもアジアパー伝

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    謎の両刀じいさんの倒錯っぷりに馬鹿笑いしてしまった…日本にこういうイメージ抱いてる人ってどれくらいいるんだろう?「もう二度と戦争のことで謝るな」っていう台詞は良かった。

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    2009年10月04日