鴨志田穣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレCOVID-19の影響で移動がままならず、あー旅行に行きたいなあと思っていたところ、再読。いやあ、なかなか良い。不良上がりの筆者が綴る下品でドタバタな紀行エピソードではあるけど、彼の心根は実はそんなに擦れていないように感じてしまいました。そんな素直な(隠し立てのない!?)現地ローカルとのやり取りが旅情を誘います。
この本は、いわば雑誌の企画的なノリなので、お気楽に読めます。手乗り鹿を食べさせてくれる店を探す、抱きビアでぼったくられる、おかまの中学生にインタビューする、おかまディスコに乗り込む、ベトナム戦争の砲弾跡に流れ込んだ天然のエビ穴を探しに行く、相部屋相手が夜中にオナニーしている等々、かつてはテレビ局、今はYouTuberがやるようなことを地でやっているような紀行ものです。所々挿入されている写真のコメントに時代を感じます(20年前だから仕方ないか)。同時代の私としては時々吹きつつ楽しく読めました。戦争カメラマンのカモちゃんとガイドの鈴木君とのドタバタ道中が物語に花を添えます。
もう一つ、ちょっと小真面目に読むとすれば、ベトナムという国に深く横たわるベトナム戦争の悲惨さについてでしょうか。同じ民族同士が殺し合うという悲劇。殺さないと自分が殺されるという切迫感。戦争が終わっても勝ったほうも負けたほうも貧しい生活。このような状況を引き起こした国際政治への疑問等を感じてしまいます(なお米国はベトナム戦争について公式謝罪は一切していない)。戦争参加者のインタビューは、お気楽な旅行気分を一気に冷まします。ホーチミンにある戦争博物館や那覇のひめゆりの塔等を見たことがある方は何となく分かる感覚ではと思います。
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旅行好き、東南アジアに興味がある方にはおすすめです。最近流行りだしたフーコックやコンタオ等に20年以上前に行っているですからなかなか筆者の目の付け所はいいと思います。そういうマイナーな土地の記述も趣深い。
全般的には肩の凝らないドタバタ紀行ものですが、妙な風俗自慢みたいなものも出てこないのでその点では比較的健全に思えます。 -
Posted by ブクログ
西原理恵子の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣の本なですが、
腎臓がんで無くなっていてその原因はアルコール中毒。
そのアルコール中毒の療養のための入院生活を綴った本です。
闘病生活と戦場カメラマンの話題とあるかなと思ったものの基本的には闘病生活について書かれています。
とはいえ、アルコール中毒となった原因に戦場カメラマンとして過酷な現実と向き会ったことによるストレスがあったみたいで、
著者が戦場カメラマンになった経緯や
戦場の兵士について、
ポルポト政権の取材についてだとかも書かれています。
ほんとに軽くですが与えられたインパクトは大きかったです。
はなしの基本となるアルコール病棟という閉鎖された世界についてや
アルコール中毒の辛さについてだけでも
自分にとって未知の世界で面白いのですが
この著者は
子供の時に見た夢を叶えるチャンスを
酒場でつかみ
叶えるため努力し活動し叶えたものの
現実の辛さから逃げるために酒を煽り
仕事が出来なくなり
人間関係も壊して身体も壊す
というお酒で得たものも大きく失ったものもそれ以上に大きくとすごく複雑な気分にさせられて考えさせられました。
この本で一番印象に残った言葉は酒場で言われた
「カメラさえあれば君もカメラマンだ。
あとは儲かるかどうかだけ。」
という著者の師匠に当たる人から著者が出会った時にもらった言葉です。
夢に飛び込むことがじつは簡単なんだけどその世界で生き抜くことの難しさを感じさせられてすごくかっこいい言葉だと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分自身、相当な酒飲みと思っていましたが、これを読むとまだまだ大丈夫なんじゃないかと妙な自信を抱いてしまう、そんな一冊。
アルコールに由来する様々な病的症状はおぞましいほど深刻なのに、妙にそれを感じさせない明るさが全編を包んでいるから不思議。
とはいえ、家族が心配するのをよそ目についつい飲んじゃう主人公には、少々苛立ちを覚えることも。
同じ酒飲みからすると、どうせ飲むなら他人に迷惑をかけるなよ、と思ってしまうので。
だけど後半、余命を知った後にようやく自身の過去を振り返る姿を見ると、何となく私自身の行く末を見たような気がして共感。それ故か、最後はなんかホロっと来てしまいました。 -
Posted by ブクログ
アル中であることは「酔いがさめたら~」を読んで知ったいたのですけれども、死亡に至るまでの過程がこの本には書かれている気がして…泣けました…僕は本を読んで泣いたことは一度くらいしかありませんけれども。そして、この本を読んで泣いたっていうのははっきし言って嘘なのですけれども、心情的には泣けた、そういうことにしときましょう。 ←は?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
うーん、解説の伊集院氏が書いていたように何より文章が良い…そんなに小難しい語彙を多用している感じもありませんし、ただただ易しい語彙でもって読者に語りかけてます! 筆者にその心得はないのかもしれませんけれども、少なくとも僕はそのやうに解釈いたしました! ←は?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
著者の書いたアジアパー伝というのも読んでみたくなりました…そして、僕も旅に出たい…つまらない現実を忘れて… ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
うーん、まあ、そんなわけで久しぶりに小説らしきものを読んでみましたけれども、よかったですね。本書が若干ノンフィクション寄り、だというのも影響しているのかもしれませんけれども…純粋なフィクションを楽しめる、心の余裕が今は無いというか…
ヽ(・ω・)/ズコー