鴨志田穣のレビュー一覧
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ネタバレCOVID-19の影響で移動がままならず、あー旅行に行きたいなあと思っていたところ、再読。いやあ、なかなか良い。不良上がりの筆者が綴る下品でドタバタな紀行エピソードではあるけど、彼の心根は実はそんなに擦れていないように感じてしまいました。そんな素直な(隠し立てのない!?)現地ローカルとのやり取りが旅情を誘います。
この本は、いわば雑誌の企画的なノリなので、お気楽に読めます。手乗り鹿を食べさせてくれる店を探す、抱きビアでぼったくられる、おかまの中学生にインタビューする、おかまディスコに乗り込む、ベトナム戦争の砲弾跡に流れ込んだ天然のエビ穴を探しに行く、相部屋相手が夜中にオナニーしている等々 -
Posted by ブクログ
西原理恵子の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣の本なですが、
腎臓がんで無くなっていてその原因はアルコール中毒。
そのアルコール中毒の療養のための入院生活を綴った本です。
闘病生活と戦場カメラマンの話題とあるかなと思ったものの基本的には闘病生活について書かれています。
とはいえ、アルコール中毒となった原因に戦場カメラマンとして過酷な現実と向き会ったことによるストレスがあったみたいで、
著者が戦場カメラマンになった経緯や
戦場の兵士について、
ポルポト政権の取材についてだとかも書かれています。
ほんとに軽くですが与えられたインパクトは大きかったです。
はなしの基本となるアルコール病棟という閉鎖 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分自身、相当な酒飲みと思っていましたが、これを読むとまだまだ大丈夫なんじゃないかと妙な自信を抱いてしまう、そんな一冊。
アルコールに由来する様々な病的症状はおぞましいほど深刻なのに、妙にそれを感じさせない明るさが全編を包んでいるから不思議。
とはいえ、家族が心配するのをよそ目についつい飲んじゃう主人公には、少々苛立ちを覚えることも。
同じ酒飲みからすると、どうせ飲むなら他人に迷惑をかけるなよ、と思ってしまうので。
だけど後半、余命を知った後にようやく自身の過去を振り返る姿を見ると、何となく私自身の行く末を見たような気がして共感。それ故か、最後はなんかホロっと来てしまいました。 -
Posted by ブクログ
アル中であることは「酔いがさめたら~」を読んで知ったいたのですけれども、死亡に至るまでの過程がこの本には書かれている気がして…泣けました…僕は本を読んで泣いたことは一度くらいしかありませんけれども。そして、この本を読んで泣いたっていうのははっきし言って嘘なのですけれども、心情的には泣けた、そういうことにしときましょう。 ←は?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
うーん、解説の伊集院氏が書いていたように何より文章が良い…そんなに小難しい語彙を多用している感じもありませんし、ただただ易しい語彙でもって読者に語りかけてます! 筆者にその心得はないのかもしれませんけれども、少なくとも僕はその