鴨志田穣のレビュー一覧

  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
    西原理恵子さんの元旦那さんの筆による作品。
    どうしようもないアル中の筆者と、それを見捨てることなく(毒舌まみれではあるが(笑))、世話を焼く(元)奥様、それからその子供たちが織り成す何とも暖かい家族愛。
    決して誉められたものではないが、ほのぼのの中に、随所に奥様に対する感謝の気持ちが感じられて、悪く...続きを読む
  • 遺稿集
    ある戦場カメラマンの自叙伝なのかな。どうしようもなくアル中な人で、奥さんや友達、仕事仲間に迷惑かけて、でも周りはやさしくて、本人もそれは知ってるけどどうしようもなくて。泣ける。
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。

    アル中文学

    中島らもに並ぶアル中文学の巨頭 ww
    壮絶な状況のハズなのに悲壮感なく読めました。いろいろ考えさせられる本でした。
  • ベトナム怪人紀行
     COVID-19の影響で移動がままならず、あー旅行に行きたいなあと思っていたところ、再読。いやあ、なかなか良い。不良上がりの筆者が綴る下品でドタバタな紀行エピソードではあるけど、彼の心根は実はそんなに擦れていないように感じてしまいました。そんな素直な(隠し立てのない!?)現地ローカルとのやり取りが...続きを読む
  • タイ怪人紀行
    面白かった!
    が、これを読んでタイへ行きたくなったかと言われれば決して行きたい!とは思えない・・
    うだるような暑さとダニと奇人達と。
    なんとかなるさ的旅行記。
  • タイ怪人紀行
    タイでの1日の移動距離がすごい!と感じたタイ旅行記です。体裁の整えてない著者の文体が素顔のタイを見せてくれます。タイでの珍道中は興味深いものばかりです。
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
    西原理恵子の夫だった著者のほぼ実体験の話だと思う。
    フィクションとしてあったが概ねノンフィクションなのではないだろうか。
    アルコール依存症で入院という重いテーマを軽く書きあげている。
    塀の中の懲りない面々のように濃いいキャラの人ばかりでてきて、感心する。
    最後、酔いをさまして、うちに帰る主人公が哀し...続きを読む
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
    西原理恵子の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣の本なですが、
    腎臓がんで無くなっていてその原因はアルコール中毒。
    そのアルコール中毒の療養のための入院生活を綴った本です。

    闘病生活と戦場カメラマンの話題とあるかなと思ったものの基本的には闘病生活について書かれています。

    とはいえ、アルコール中毒となっ...続きを読む
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
     鴨志田氏が亡くなっているからこそ、しんみりと冷静に読める。しかし、彼がいまも生き続けたら何を書いたのだろうか。それは、冷静に読めることでも無いかもしれないし、なんというか、いろいろと考えてしまうけれど、それでも読んでみたかったなぁ。
     中島らも氏もそうだけれど、アルコール依存症というのは、死に至る...続きを読む
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
    自分自身、相当な酒飲みと思っていましたが、これを読むとまだまだ大丈夫なんじゃないかと妙な自信を抱いてしまう、そんな一冊。

    アルコールに由来する様々な病的症状はおぞましいほど深刻なのに、妙にそれを感じさせない明るさが全編を包んでいるから不思議。

    とはいえ、家族が心配するのをよそ目についつい飲んじゃ...続きを読む
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
    アルコール依存症で42歳の命を散らした筆者の一生を描いた作品。
    前半の怒涛の飲酒描写に、終盤で漂う何とも言えない虚無感。
    過度にあっさりした文体で中盤がややダレてしまってるけど、全編を2倍ぐらいの長さに膨らませてたら間違いなく名作だった。
    アジア放浪時代に民主カンプチアでイエン・サリにインタビューし...続きを読む
  • 遺稿集
    アル中であることは「酔いがさめたら~」を読んで知ったいたのですけれども、死亡に至るまでの過程がこの本には書かれている気がして…泣けました…僕は本を読んで泣いたことは一度くらいしかありませんけれども。そして、この本を読んで泣いたっていうのははっきし言って嘘なのですけれども、心情的には泣けた、そういうこ...続きを読む
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
    以前映画を先に観ており、気になって読んでみた。この前の「日本はじっこ自滅旅」からの続きとして、アルコール病棟に入院して、癌を告知されるまでを小説として描いている。からっと笑いを交えて書いているが、なかなか壮絶な話だ。どうしようもない酒飲みだったが、きっと優しい人だったのだろう。
  • 日本はじっこ自滅旅
    無頼派アル中カメラマンの鴨志田氏の逃避行。家出旅日記。
    沢野ひとし氏と同じ匂いを感じるが、鴨志田氏はドライな無頼派だ。一人で旅するあせりや苛立ちも含めてリアルだ。ただの旅行エッセイだと思って読み出したが、引き込まれた。
  • インド怪人紀行
    怪人紀行三作目。
    切り口が少し重めだったけど、相変わらずこの人たちと一緒に旅行したら本当に楽しいんだろうなーと思った。

    それよりなにより、ゲロを吐くハックの描写が最高(笑)。
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
    「この物語はフィクションです」とは、よく言った!
    こういう、深刻なことを深刻に語らない作品は好きだなぁ。

    軽く書くことにこだわりすぎているせいなのか、ちょっと説明不足ではないか?とか、話が飛ぶなぁ?とか、若干構成に不満が無いわけではない。
    だけど、すっきり読めて、だからこそ考えさせられた部分も。
    ...続きを読む
  • 日本はじっこ自滅旅
    羨ましいほど自由な旅だが、このあとアル中と闘いながら亡くなる彼の人生を考えると複雑。でも、羨ましい。
  • 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
    内容としてはとてもつらい事を書いているはずなのに、「おかゆ念仏作戦」や、カレーで一喜一憂するシーンなど、微笑ましく感じるところがあるのがすごい。
    一番最後の体験発表の、「三百万の罪なき人々の死の歴史より一人の女性の死のほうが大切だったのです。」という台詞には鳥肌がたった。
  • 日本はじっこ自滅旅
    カモちゃんの目で見た日本の田舎の風景。期待以上におもしろかった。もっと読みたいと思った。けどサイバラ読者としてはどうしても、「タイ人ホステスと痛飲する金はどこから、やたらタクシーを使っているがその金はどこからぁ〜」とかつい考えてしまい素直に読めないのが悲しい。あと巻末の解説が雰囲気壊してて残念。
  • 日本はじっこ自滅旅
    サイバラさんのダンナさんである、故カモちゃんの国内旅エッセイ。カモちゃんが元気に(?)お酒を飲んでいるので、もうだいぶ以前のコトなのでしょう。淡々として、オモシロ哀しいエッセイでした。