小長谷正明のレビュー一覧

  • ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足 神経内科からみた20世紀

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    20世紀は映像の世紀。各国の独裁者たちの映像から窺える神経内科的症状を分析した1冊。ヒトラー、毛沢東、レーニン、スターリンからF・ルーズベルト、田中角栄など。

    本書で特筆しておきたいのは、治療法の進歩に対する道徳的視点も忘れてはいないところ。

    歴史の分野を医学の専門的な視点から見ることで実に面白い一冊になった。

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    2023年04月26日
  • 世界史を動かした脳の病気 偉人たちの脳神経内科

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    事実の検証はともかくとして、史実に残る資料から脳神経外科的な見地で死亡理由なり、その時の症状を分析。ヤマトノタケルからリタヘイワースまで本当にいたかも???な著名人物に対し書かれている。著者のユーモアも交えて書かれており楽しく読めた。

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    2018年08月13日
  • ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足 神経内科からみた20世紀

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    ネタバレ

    ウィルソンが自分で国際連盟を提唱しながら、
    アメリカが加盟しなかったということを
    小学生で習ったとき、その一貫性のなさに、
    「えっ」となったが、
    その期間にウィルソンは脳梗塞で倒れていたという。

    歴史の登場人物たちも人の子で病気になるわけで、
    疾患を切り口に歴史を見るのは、面白い!

    ヒトラー→パーキンソン病
    レーニン→脳梗塞
    スターリン→脳出血
    毛沢東→ALS(パーキンソン合併?三山型?)
    ウィルソン→脳梗塞
    フランクリン・ルーズベルト→ポリオ、ビンスワンガー病
    田中角栄→ベル麻痺
    レーガン→アルツハイマー病

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    2011年11月23日
  • ローマ教皇検死録 ヴァティカンをめぐる医学史

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    筆者が医師である為、ローマ教皇の死因を歴史記述からの考察ではなく、医学の観点から補完して考察を深めている。
    ローマ教皇それぞれに、時代が違いその時の医学レベルの違いも考慮されており、なぜその死因になったのか的確だと感じた。
    私が医学の知識がないので、医学から考察されているのを読むと「こんな考察があるんだ!」と嬉しい驚きがあった。

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    2025年10月29日
  • ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足 神経内科からみた20世紀

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    当時の映像と開示された資料等から病気について指摘されることは、現在の指導者たちにとっても脅威なのかもしれない。

    プーチン大統領も少し前にパーキンソン病の疑いがあるというニュースがあったが、ここ最近はそのような話は聞かない。体制が揺るがないようにするには”元気な姿”を印象づけさせることは重要なのだろう。

    また、ハーラーフォルデンのような医師のについて、触れられてあることは非常に有益であると感じた。

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    2025年09月12日
  • 世界史を動かした脳の病気 偉人たちの脳神経内科

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    歴史上の人物や偉人と脳神経系疾患を掛け合わせて意識した事が無かったので、新しい視点で楽しく読めた。
    ただ、筆者が昭和のおじさんなので価値観が古いと感じるコメントが入ってくるところが原点要素。

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    2024年10月21日
  • 世界史を変えたパンデミック

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    新型コロナウイルスが猛威をふるい始めた2020年5月に書かれた本。人類とウイルスの戦いの歴史を振り返る。

    まるでバベルの塔のエピソードのように、人間が活動範囲を広げる(侵攻も含む)とウイルスが猛威をふるい、抵抗力のない人達が犠牲になる、そんな歴史を繰り返している。そして不安に駆られた人間が起こすインフォデミック(誤った情報による害)もまた繰り返されている。

    科学技術が発達していなかった中世においても、経験則や実験から感染症に対抗する術を身に付けてきた人達の努力には驚かされる。いつまでも言われ続けている、人類とウイルスとの戦いの歴史だ。

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    2023年10月15日
  • 世界史を変えたパンデミック

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    ネタバレ

    教科書の正直平易すぎる文章を読んでいると、何々が起こったというのは描かれていても、何故そうなったかは書かれてないことが多い。
    しかし、現実がそうであるように、起きた事象には必ず理由が付随する。
    本書は、その理由を疫病の観点から肉付けしてくれる。

    アメリカが不参加だったため、強制力の面で弱くなった国際連盟の話は有名ですが、それがウィルソン大統領のインフルエンザに起因するものだったとは(他の理由も多重に重なった結果かもしれませんが)!
    他にも、歴史の転換点の外的要因となった出来事を病気の怖さと共に紹介してくれている。
    ただ、そう、病気自体は結構知っているものとして、症状に関してはサラッとした紹介

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    2022年01月22日
  • 世界史を変えたパンデミック

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    感染症が歴史を変えてきたというのは新型コロナウイルスだけではもちろんない。
    大昔の当時を生きることができない我々は過去の記録からしか知ることができない。細菌やウイルスは、戦争よりも多くの人の命を奪い、ときには国のトップも殺して世界を変えてしまう。それに立ち向かってきた歴史を知ることは、今の世界を生きる我々にとって、きっと無駄ではない。

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    2021年02月20日
  • 医学探偵の歴史事件簿

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    文字通り、歴史上の人物などの病気について扱った一冊。

    割と知られてる話もあったが、知らない話もあって、非常に勉強になった。

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    2019年05月22日
  • 世界史を動かした脳の病気 偉人たちの脳神経内科

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    ヒトラーのパーキンソン病と
    ヒトラーを首相にした
    ヒンデンブルクの認知症なんかは
    これは まさに世界の運命を決めてしまった病気ですね・・
    近現代の指導者の病については
    興味深く読めました

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    2019年03月26日
  • 世界史を動かした脳の病気 偉人たちの脳神経内科

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     人が生物である以上、精神面だけでなく体調面も強く歴史に対して作用する。こうして科学的考察とともに、神秘のベール(英雄的行為やその反対)ははがされていくのだろう。
     一つ言えるのは、コブラ毒では死にたくない。
     

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    2018年10月03日
  • 世界史を動かした脳の病気 偉人たちの脳神経内科

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    ネタバレ

    なかなか面白かったです。ヤマトタケル…ギラン・バレー症候群は本当かな?と思いつつ、
    ジャンヌダルク、ドストエフスキーの側頭葉てんかんに神様の存在に想いを馳せ、
    徳川吉宗の失語症には大の日本史苦手の私も少しは興味がわき、
    ルーズヴェルトは高血圧性脳出血、ヒトラーはパーキンソン病と世界を揺るがした
    人物たちも健康ではないのかと健康のありがたみを感じました。
    ルーズヴェルトが健康(もともとポリオにより下肢が麻痺していたので
    健康ではないのですが…)だったなら世界はいまどうなっていたのか…

    医学の進歩は目を見張るばかりですね。。

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    2018年08月23日
  • 医学探偵の歴史事件簿 ファイル2

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    歴史上の人物が抱えていた病気を考察。記録に残っている症状や行動などから病名を推理していく。知らない病気ばかりだけど、前著と同様にすらすら読める。

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    2015年05月23日
  • ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足 神経内科からみた20世紀

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    歴史上の人物たちを神経内科学的視点から観察した本。20世紀は映像の世紀とはよく言われるし、戦争の様子など映像で残っているものを高校時代に世界史の授業で見せられたことはあったけれど、指導者たちの様子(それこそタイトルのヒトラーの震えや毛沢東の摺り足のような動き)が映像で残されていることは、このような医学的見地を私たちに知らせてくれることでもあるのかとはっとした。
    独裁者が歴史の分岐点で道を選ぶ上で、当時の彼が侵されていた病の影響があったかもしれないことなど、これまで考えたこともなかったので本当に興味深かった。

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    2014年07月28日
  • 医学探偵の歴史事件簿

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    岩波新書らしからぬタイトル。
    歴史上の人物の死因をその記録から、
    医学的に解明していく。
    その中でも日本武尊をその記録から
    実在の人物と結論づけているのは秀逸。

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    2014年04月02日
  • 医学探偵の歴史事件簿

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    おもしろい。
    神の啓示が側頭葉テンカン・・・というのがいい。
    明治天皇の脚気の話も納得。
    とにかく楽しんで読める一冊。

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    2014年03月22日
  • 医学探偵の歴史事件簿

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    歴史上の人物やエピソードを医学の観点で考察したエッセイ集。歴史の教科書には出てこない切り口で興味深く気軽に読める。真偽はともかくとして(倭建命がギランバレー症候群?!)、推理過程が専門的で面白い。

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    2014年03月08日
  • ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足 神経内科からみた20世紀

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    神経内科の医師がヒトラー、レーニン、スターリン、毛沢東、ウィルソン、F.D.ルーズヴェルトといった20世紀のリーダーたちの神経疾患について診断をし、彼らの疾患が歴史にいかなる影響をもたらしたかを考察した本書は、門外漢の自分にも興味深く読むことができた。20世紀は映像の世紀でもあるわけで、残された各種「動画」や主治医のカルテなどからこうした歴史上の人物の病気についても考察が可能となっている。

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    2012年04月02日
  • ローマ教皇検死録 ヴァティカンをめぐる医学史

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    カトリックの頂点に立つローマ教皇は、宗教上の指導者であるだけでなく、しばしば世俗君主として権勢を振るった。
    執務上のストレスや贅沢な食事などから高血圧や痛風を患った例も数多い。
    教皇ほどの権力者が健康を損なえば、その影響はいかに甚大であったか。
    毒殺説がささやかれる教皇は、誰にどのような毒を盛られたのだろうか―。
    現代に残された文献をもとに歴代教皇の病いと死を検証し、医学の発達の歴史をたどる。

    [ 目次 ]
    1 神の代理人たちの病いと死
    2 教皇庁に渦巻く暗殺疑惑
    3 女教皇ヨハンナ伝説
    4 マラリアは「ローマの友だち」
    5 黒死病の黙示録
    6 コロンブスの年の輸血
    7 教皇に

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    2011年04月04日