あらすじ
一四二九年、ジャンヌ・ダルクは神の声を聞き救国の戦いに参加した。だがその神秘的体験は側頭葉てんかんの仕業ではなかったか? 一八六五年の南北戦争終結時、北軍の冷酷なグラント将軍が南軍に寛大だったのには片頭痛が関係していた? 一九三四年、平和国家ドイツがわずか二年でナチス体制になり、そのナチスも急失速して一九四五年、第二次世界大戦に敗れたのはヒンデンブルクの認知症とヒトラーのパーキンソン病のせいだった? 世界の歴史を大きく変えたリーダー変節の元凶となった脳の病を徹底解説。
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Posted by ブクログ
事実の検証はともかくとして、史実に残る資料から脳神経外科的な見地で死亡理由なり、その時の症状を分析。ヤマトノタケルからリタヘイワースまで本当にいたかも???な著名人物に対し書かれている。著者のユーモアも交えて書かれており楽しく読めた。
Posted by ブクログ
歴史上の人物や偉人と脳神経系疾患を掛け合わせて意識した事が無かったので、新しい視点で楽しく読めた。
ただ、筆者が昭和のおじさんなので価値観が古いと感じるコメントが入ってくるところが原点要素。
Posted by ブクログ
ヒトラーのパーキンソン病と
ヒトラーを首相にした
ヒンデンブルクの認知症なんかは
これは まさに世界の運命を決めてしまった病気ですね・・
近現代の指導者の病については
興味深く読めました
Posted by ブクログ
人が生物である以上、精神面だけでなく体調面も強く歴史に対して作用する。こうして科学的考察とともに、神秘のベール(英雄的行為やその反対)ははがされていくのだろう。
一つ言えるのは、コブラ毒では死にたくない。
Posted by ブクログ
なかなか面白かったです。ヤマトタケル…ギラン・バレー症候群は本当かな?と思いつつ、
ジャンヌダルク、ドストエフスキーの側頭葉てんかんに神様の存在に想いを馳せ、
徳川吉宗の失語症には大の日本史苦手の私も少しは興味がわき、
ルーズヴェルトは高血圧性脳出血、ヒトラーはパーキンソン病と世界を揺るがした
人物たちも健康ではないのかと健康のありがたみを感じました。
ルーズヴェルトが健康(もともとポリオにより下肢が麻痺していたので
健康ではないのですが…)だったなら世界はいまどうなっていたのか…
医学の進歩は目を見張るばかりですね。。