斎藤兆史のレビュー一覧

  • 英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語

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    ネタバレ

     『英語達人塾』が面白かったので、英語達人たちの偉業・面白話に興味を持ち、本書を読んだ。
     本書は、勉強法云々よりもむしろ偉人伝として抜群に面白い。それは著者が英語学者でありながら日本語の文章がとても上手いからである。ユーモアと修辞に富んでいながら、筆が滑りすぎたり文章がうるさかったりすることは一切ない。岡倉天心の件にもあったが、英語に限らず言語一般に対する高い興味・解像度が英語達人たちには共通しているのだろう。
     達人の裏には尋常じゃない努力がある。わたしも地道な努力を弛まず続けなければ、達人はおろか中級者にもなれない——ということを思い知らされた。
     勇気づけられるエピソードがあった。第Ⅴ

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    2024年03月09日
  • 英語達人列伝II かくも気高き、日本人の英語

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    Webに英語情報は溢れかえっているが、自動翻訳の急激な進歩は、今後、英語を原文のまま自ら読むような暇な人を、さらに絶滅危惧種に追い込むのではないだろうか。
    また、伝統的なプロの文筆家(再読熟読に耐える文章を書く人)のアウトプットに触れることも、意識的に実行しなければ、ますますレアになりそうだ。
    人文系の学識者が、現状に危機感を感じているのは、そういうところかな?

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    2023年02月23日
  • 英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語

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    日本人の英語教育の問題は良く指摘されるが、その中から天才的な英語の達人が時に現れる。10人の達人たちの生涯は英語学習のヒントになるか。

    新渡戸稲造、岡倉天心、齋藤秀三郎、鈴木大拙、幣原喜重郎、野口英世、斎藤博、岩崎民平、西脇順三郎、白洲次郎。

    留学しないと語学は身につかないような印象があるが、本書に紹介される人物の多くはほぼ独学で英語を修得している。学習法や環境より才能が求められるのかもしれない。

    だがネイティブを前にひけをとらない態度ひ痛快。

    中央公論に連載されたもの。

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    2022年01月30日
  • 英語達人塾 極めるための独習法指南

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    東京大学大学院教授である著者の、英語勉強法の解説書。英語を達人レベルに高めるための心構え、考え方、具体的に取り組む課題などが細かく書かれてます。
    「英語が外国語である以上、日々のたゆまぬ反復練習なくして習得はありえない」「日本人にとっての英語はピアノやバレエのように何年も基礎的な訓練を積んではじめて習得できる技術」等々、英語学習のモチベーションキープの一助になる言葉が多く、勉強がマンネリ化した時に読み返すとやる気をもらえます!
    ただ具体的課題がハイレベル。高校程度の英文法書の丸暗記、英書を1日平均30ページ読むetc。どちらかといえば英語中上級者向けの本です。

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    2021年02月21日
  • 迷える英語好きたちへ(インターナショナル新書)

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    興味深く読ませてもらった。
    対談形式ということも関係してると思うが、現行体制の批判が主となり、英語教育に必要な力が何かという点に対して詳しい説明や考え方が、詳しく書かれていなかったのが残念だった。あくまでも英語教育に対する導入編として書かれたものであると感じる。
    ただ、最後の方の英語の勉強の仕方は興味深く参考になるものだったので、そこら辺の教え方、英語教育に対する考え方の体系立てたものを、両作者の著書を追って学びたいと思えた。

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    2021年01月23日
  • 迷える英語好きたちへ(インターナショナル新書)

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    自分のこれまでの英語学習についての考え方をかなり変えさせられた。自分も「日本人が英語が不得意なのは読解と英作文に偏ったこれまでの英語教育のせいだ、と軽々しく発言している経済人や政治家」と同じことを言っていた。小学生のころから簡単な道案内や自己紹介を英語で言えるようにしたとしても、パーティーでネイティブスピーカーと楽しく話し合えるような会話力が身につくわけではない。これまでやってきた中学・高校での英語読解と文法の基礎をしっかりマスターしたうえで、個々人が勉強を継続することしか全く異なる言語である日本語を母語とする我々が上達する道はない、という主張は説得力があった。大学入試に「英語四技能」の導入は

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    2021年01月01日
  • 英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語

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    昔の人の泥臭い努力エピソード読んでやる気出そおもたけど、どっちかというと泥臭さより天才みが深すぎてウザかった。いや、そんなん無理やん。

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    2020年12月19日
  • 英語達人塾 極めるための独習法指南

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    「カマラ・ハリスの英語は素晴らしい」
    そう語るのを聞いてもピンとこない。

    どんな単語を使い、どんな修辞を使っているのか
    味わうためには、「文法を気にせず、ブロークンでもいいから英語をしゃべれ」では立ち行かない。

    英語で小説を味わえるようになるために、この本で示すような勉強法にチャレンジしてみようと思う

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    2020年11月15日
  • 迷える英語好きたちへ(インターナショナル新書)

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    言っていることは至極もっとも。「4技能」なんて言っても全部いっぺんにできるわけはなくて、それも大学入学試験に課せばできるようになる、なんてことは更にない。だいたいこれを言っている政府のおっさん達が全然英語「4技能」できてないだろう。(全然論理的に議論もできてないし)
    他にもカタカナ英語の弊害、文学の効用などいろいろ考えさせられるトピックがいろいろ。だって日本語に置き換えて考えてみればわかるよねぇ、ある言語でちょっとした道案内や自己紹介ができるだけでビジネスでわたりあったり国際情勢を論じたりできるわけではない、って…

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    2020年11月09日
  • 日本語力と英語力

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    宇佐美・野口対談『教育と授業』で紹介されていたため読んだ。
    本書の発刊は2004年である。この頃の斎藤孝は良い。「意味の含有率」が高い。最近の斎藤孝の本は読む気がしない。
    本書は国語のプロ・斎藤孝と英語のプロ・斎藤兆史(よしふみ)の対談である。両者に共通しているのは、「英語は基本から入れ」である。文法と単語、音読の基本から入るべき、また、英語学習を駆動するのは論理力であり国語力であると主張する。
    そして、小学校教育に関して、
    ・「英会話ごっこ」の英語教育はやめるべき
    ・国語教育の内容を見直すべき(厚くせよ)
    と主張する。
    ここまで全く同意であり、予想通りの内容であった。
    ここからは、本書を通じ

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    2020年09月19日
  • 英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語

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    もう昔から英語習得の方法は確立していたのだと、改めて思い知らされます。
    音読やるべし!
    達人はその勉強量が常人には想像も出来ないくらいですが、方法はマネできます!
    ヤル気でる本です!

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    2019年03月07日
  • めざせ達人! 英語道場 ──教養ある言葉を身につける

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    達人の域に入るのは並大抵のことでは出来ない。
    しかし…
    ボブも達人になりたーい(^o^)/
    というわけで、頑張ります。

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    2017年05月04日
  • 教養の力 東大駒場で学ぶこと

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    ネタバレ

    著者によると、「教養」には3つの側面があるとする。
    ・『学問』や『知識』の側面
    ・自ら何かを『身につける』『修得する(精神的な成長の過程を含む)』の側面
    ・学問や知識を身につけることによって備わる『心の豊かさ』『理解力』『品格』の側面
    伝統的な(旧制高校的な)「共通知」というべき書物を通じた知識の習得が「教養」の中心に据えるべき必然性もあるものの、サブカルチャーや断片的情報が氾濫する現代で「共通知」は崩壊した。むしろ教養を、質のいい情報を選び取る能力、学習態度(意欲)や学びのあり方と結びついたものと捉える必要がある。
    また、知識が豊富であっても「マニア」「オタク」となる場合もある。教養人には

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    2018年03月15日
  • 英語達人塾 極めるための独習法指南

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    2003年に書かれた本なので、古さも少し感じるが、紹介されている勉強方法は普遍的なものだと思う。
    音読
    素読
    文法解析
    辞書の活用
    暗唱
    多読
    丸暗記
    作文
    をコツコツと続けるのが大事。

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    2016年08月21日
  • 英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語

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    新渡戸稲造、岡倉天心、斎藤秀三郎、鈴木大拙、幣原喜重郎、野口英世、斎藤博、岩崎民平、西脇順三郎、白洲次郎

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    2015年11月08日
  • 英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語

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    明治から昭和前期の、日本を代表する英語の使い手たちの英語力の特質を、生い立ちや学習歴の紹介を交えつつ解説した本。

    天才の勉強のしかたを凡人たる自分が学んでどうなるのか、とも思わないでもないけれど、やっぱりすさまじい勉強振り。
    天才って、何もしなくて出来る人の事ではない!
    むしろ、努力を努力とも思わず成し遂げてしまう人のことなんだと、改めて認識した。

    新渡戸稲造や岡倉天心、白洲次郎といった人たちについては、これまで他のところでも知る機会はあった。
    英語教育会の巨人、齋藤秀三郎や岩崎民平といった、知らなかった人のことを知ることが出来たのもよかった。

    でも、一番強烈だったのは、「知っているはず

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    2014年02月11日
  • 教養の力 東大駒場で学ぶこと

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    斜め読み。第五章の推薦図書、もしくは参考文献に手をつけていきたくなる、読書ガイドのような本。第一章、教養と修養の定義のくだりで「修養とは修身養心」(新渡戸稲造『修養』)を見て、自分の名前にもその字が入っていることに偶然以上のものを感じた。

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    2013年09月03日
  • 日本語力と英語力

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    斎藤兆史の英語論を初めて読んだが、とくにエリート教育と大衆教育のけじめに関しては蒙を啓かれた。「自由とは使える技が多いこと」「質が高く、抵抗感があるものを用意せよ」というのも参考になる。

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    2013年08月14日
  • 英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語

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    明治から戦後にかけて活躍した国際人たちが、いかにして英語を習得したかという本。新書だから仕方ないけど、もうちょっと掘り下げたものが読みたかったです。

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    2013年01月21日
  • 英語達人塾 極めるための独習法指南

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    いわゆる「基礎基本」が大事だということですね。英語習得に近道はない。松本道弘先生も書いておられたが、英語「道」ということなのでしょう。

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    2012年06月26日