高遠弘美のレビュー一覧

  • 物語 パリの歴史

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    パリにまつわるいろんなことを一応時系列で紹介してる。ただ、ストーリー立てて語られてないので、前提知識がないと置いてかれる

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    2023年08月13日
  • 失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~

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    第二篇の上巻は光文社で。
    今まで自分にぴったりの訳を追い求めてちくま文庫、岩波文庫、集英社文庫…と色々読んできたけれどやっぱり古典新訳に関してはさすが安心と信頼の光文社、読みやすかった。
    個人的な読みやすさ指標としては、
    集英社>光文社>岩波>>>>ちくまという感じかな。(左に行くほど読みやすい)
    そんなことは置いといて、相変わらず主人公のジルベルト愛が溢れてたなあ。
    と同時にちょいちょい挟まれる芸術への批評も読んでいて面白かった。

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    2023年05月20日
  • 失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~

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    ドストエフスキー五大長篇を読み終えた今、「世界一長い小説」に挑戦して見るのは今ではないか?と思って読み始めたものの、読み難い。。

    そして、光文社古典新訳文庫は6巻で中断したまま、完訳するのかよく分からないと知って、このまま読み進めたものか、悩み始めた。

    マドレーヌを紅茶に浸して一口食べた瞬間から、幼少期のフラッシュバックが始まり、430頁後に、回想終了、という驚きの展開。

    回想中は、場面は飛びまくり、壮大なまだら模様の上、ひとつひとつの描写はとても細かく、比喩の巧みさは世評の通り。ストーリーは特にない、といって良いのだろうか。

    義妹曰く、2巻が一番ストーリー性はある、とのことなので、ま

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    2023年05月13日
  • 失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~

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    スワンも語り手である私もすごく一方的な自分勝手な片思いしてる印象を受けたけど、スワンのがまだなんとなく読んでて楽しかった。どっちもなよなよしてたけど。それに語り手はジルベルトのことを好きなはずなのにオデットに魅了されすぎじゃない。

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    2022年11月14日
  • 失われた時を求めて 2~第一篇「スワン家のほうへII」~

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    スワンがもうドン引きするくらい必死なのが痛ましくてでも気持ち悪くてぞぞっとするし周りの人たちの会話とか性格もトンチンカンというかアホらしいのが呆れる内容なんだけどたぶん皮肉なんだろうなって思ったら余計面白くなっちゃったフランスの漱石じゃん
    1巻よりだいぶ読み慣れてきた感じがする
    1巻は読むのに必死で内容が右から左だったから今巻巻の場面索引読んでてそういえばこんなこともあったなってなった(特に、語り手の「私」がパリの叔父さんのとこでオデットに会ったシーン)
    高遠さんの注釈がめちゃくちゃ細かくて凄いなって思う

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    2022年10月30日
  • 失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~

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    高遠さんの訳と読書感のおかげで読めた
    田舎(コンブレー)の風景がコロコロと頭の中で描かれたような気がする(特に植物)
    お母さんのおやすみへの主人公の執着がいじらしくもあり恐くもあった

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    2022年10月12日
  • 失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~

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    読み始めは、「かなり読みやすくなってきたかも♪」と思ったのに結局すごい時間かかってしまった…社交界のなんちゃらとか当時の文化とかこの本を楽しむポイントはたくさんあるんだろうけど、スワンの恋からの流れで、やっぱり恋って病気なんだなぁ(´・_・`)と思う一冊でした…

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    2017年04月11日
  • 失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~

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    『スワン家のほうへ』のまとめての感想を記す。集英社抄訳版読んだことがあるが、そのせいか難しい言葉も少なく、読みにくいとは感じなかった。訳者の言葉通りで、話の筋をたどるのが目的だとつまらなく感じるだろう。1日200ページのペースで読んだ。美術、音楽についての造詣が深く、小説とは思えなかったりする。伏線はもうどうでもいい。訳者が敢えて旧字体にこだわった漢字の選別基準が良くわからない。注といい、訳者のこだわりは相当なものである。なにはともあれ、4巻の刊行が待たれる。

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    2014年12月19日
  • 失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~

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    「源氏物語」と「失われた時を求めて」は誰の翻訳でもこれくらい面白い本は無いから、次々に目を晒すのだが、いずれも翻訳によってその文学世界が完全に異なってしまうので、面白いというより恐ろしい。だから本当の読書とは、やはり原書・原文に直接当たるべきなのだろう。

    実際に今までにそうしてみたこともあったが、源氏よりもよく頭に入ったのはプルーストで、この重層的複合文てんこもりの牛のよだれのような羊腸の小径を辞書を頼りにおぼつかなく分け入る辛気臭い作業は、しかし微分積分的読解の快楽というものを与えてくれたのである。

    かというて文庫本で10数冊に及ぶこの膨大な著作をそのまま読み切る自信はまるでないから、次

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    2013年06月18日