黒井健のレビュー一覧
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ネタバレ『アンティーク・シオンの小さなきせき』
茂市久美子 作
黒井 健 絵
高原の町の外れにある骨董店、アンティーク・シオン。
主は魔女のような雰囲気のあるシオンさん。お店のドアを開けると、椅子の上で丸くなった黒ネコが出迎えてくれます。
店内には、シオンさんが遠い外国を旅して”連れてきた”品々が並んでいます。骨董品に呼び寄せられたお客様と、その品物にまつわる、ちょっと不思議な6つのお話です。
第一話 大きな古時計
第二話 銀の針
第三話 女神の像
第四話 おばあさんのお皿
第五話 マリーの首かざり
第六話 シオンの時間
一話では若いサラリーマンの雅治さんが、連休を利用して山登りにきた帰り道、偶然立ち寄ったお店で大きな古い時計が目に留まります。子どものころに読んだ童話を思い出し、「時計が十三回鳴ったあとに、だれも知らない魔法の時間が一時間訪れるー。」どんなことが、起こるでしょうか、そして雅治さんの心にどんな変化が起きるのでしょうか。
二話目『銀の針』 白い野バラが咲き始めた六月。都会から実家に帰ってきた若い女性の梢さん。洋裁の専門学校を出てから勤めていた洋裁店がつぶれてしまい、失業中です。そんな梢さんの目に留まったのは、”小さな丸い陶器にピンクッションを入れた針さし”でした。1本の”銀色の針”が刺さったその品物との出会いが、梢さんに奇跡を起こします。(白い野ばらのウエディングドレスと狐の嫁入り)
三話目『女神の像』 高原が蝉しぐれに包まれるころ、白髪の目立つ紳士が訪れます。オムレツ専門店を全国展開するレストランの経営者である西島さんは、骨董品が苦手です。お店の業績不振、骨董好きでもあった妻の家出、守りたい一号店の高原の店。”女神像”が見せてくれた奇跡に、西島さんの心情にも変化が。
四話目『おばあさんのお皿』、萩や藤袴が紫色の花をさかせるころ、風呂敷包みをかかえておばあさんがやってきます。中には家族との想い出深い大皿が一枚。一人暮らしになったおばあさんには、都会で暮らす息子から同居の話がきています。物の処分を考え持ち込んだ古伊万里の大皿は、おばあんさんにどんな奇跡をもたらすでしょうか。心に沁みます。
五話目『マリーの首飾り』 ここでは、黒ネコのフィンが不思議な体験をします。高原は一面の銀世界。真夜中にめを覚ましたマフィンは、満月に誘われるように、二百歳の女の子の誕生日を祝うパーティに迷い込みます。満月の夜に、骨董たちの記憶が解かれるお話です。
六話目『シオンの時間』 シオンの花言葉は「追憶」。四話、五話のお話が、優しく繋がります。おばあさんと二人のお孫さん、満月の夜の願い事、いろんな想いが優しく包み込まれた時間でした。
高原の林の中にひっそりと立つアンティーク・シオン、行ってみたいですね。(*´︶`*)
(ひだまりトマトさん、茂市久美子さんのご本には、懐かしさや優しさがありますね。今回も心地良い読書の時間でした。ありがとうございました。(*´︶`*)) -
Posted by ブクログ
茂市久美子さんの童話ですね。
絵は、黒井健さん。
迷路のように続く、細い路地のつきあたりに、ひどくおんぼろな木造の二階建てアバウトが建っています。建物のよこについた階段は、ぼろぼろにさびて、ところどころあながあいています。
このアパートの名前は、またたび荘。一階に、小さな旅行会社があります。またたびトラベルです。
またたびトラベルは、ふつうの旅行会社ではありません。
自分の望みとは、ちがうところに旅行することになります。有名な観光地や、レストラン・ブランドのお店とも無縁です。料金は、お金ではありません。
短編連作の不思議な旅行会社にようこそ!
もくじ
プロローグ
1 不思議な旅行会社
2 サフラン畑のひみつ
3 最高のおくりもの
4 あやしい占い師
5 流れ星に願いを
6 ラング・ドゥ・シャ
エピローグ
またたびトラベルに、さそわれるようにお客さんがやってきます。そして、予期せぬ心温まる経験をすることになりますが………?
愉しいほんわりするお話です。
猫がいたるところに出てきますから、猫好きにはたまりせん♪
どこかで、『またたびトラベル』を見かけませんでしたか?
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Posted by ブクログ
茂市久美子さんのファンタジー児童小説ですね。
挿絵は、黒井健さん(1947年、新潟生まれ)イラストレーター、絵本作家。
森の中のお店、アンティーク・シオン。
アンティークとは、誰かの使った古い品物のこと。
店のご主人シオンさんは、年令がわからない、魔女のような女性です。骨董品に対して「集めてきた」とは言わないで「連れてきた」と言います。世界各地で出会った品物が「私の持ち主が見つかるまで、連れてって!」と言葉をかけてくるのです。
アンティーク・シオンで起こる、不思議で心あたたまる6つのお話。
物にはみな、持ち主との忘れられない物語があるのです。
もくじ
プロローグ
第一話 大きな古時計
第二話 銀の針
第三話 女神の像
第四話 おばあさんの皿
第五話 マリーの首かざり
第六話 シオンの時間
エピローグ
骨董品との出会いで、それぞれの夢や希望を見つけるお客さんと、店主のシオンさんの会話が素敵です。
黒井健さんの挿し絵が、やさしくふんわりと物語を彩ります。
茂市久美子さんのロマンチックな、心あたたまるお話に、優しさと希望を見いだせますね♪
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Posted by ブクログ
迷路のような、細い路地のつきあたりに建つ、
おんぼろ木造アパート、またたび荘。
そこの一階にある小さな旅行会社「またたびツーリスト」
そこでは、少しつりあがったアーモンドのような目をした男性が、お仕事をしていて…。
#不思議な旅行会社
合わない靴のせいで、足腰がいたくなり、
迷い込むように「またたびトラベル」に入ったサラリーマン。
案内された先は、ネコの靴屋さん。
「お客様の足の形は、スクエア型ですね」
ネコの店員さんがメジャーで足のサイズを測ってくれる。
ネコちゃんが、あのぷにぷにの、かわいい手で♪
もう何足だって買っちゃいますよね!
特に好きなのは、#最高のおくりもの。
ビーフシチューが自慢のレストランを、父からまかされたものの、
自分勝手な商売をして、味を落としお店を傾けてしまう。
ある日「またたびトラベル」に迷い込み、
案内されたお店で食べたシチューの味が、父と全く同じ味…。
そこの厨房で料理していたのは、なんと白黒のネコ。
「ジロー!」
あ~もうね、このあとの展開が、私にとっても最高のおくりものでした。
「またたびトラベル」行ってみたい♪
どこにあるんだろう。
方向音痴でよく迷うんですけどね…。