黒井健のレビュー一覧

  • 新装版 車のいろは空のいろ ゆめでもいい

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    ネタバレ

    4巻目が新作だということに驚かされる。
    この新装版の巻末にあるあまんきみこさんの各話についてのコメントや、これまでを振り返るあとがきにも、あまんきみこさんの感受性の豊かさや優しさがあふれている。読後、なんだか感激して涙ぐんでしまった。黒井健さんの絵もあったかくてかわいらしい。
    今回も、かわいらしいふしぎな交流や、別れや戦争の話などしんみりする話もあった。やはり風景描写が素晴らしく余韻に浸りながら楽しめた。4感が一番グッとくる話が多かったかな。
    全体を通して、タヌキ率が高めなのは御愛嬌。
    週に一冊ずつ読んで、ついに最後の4巻。心が洗われるようだった。

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    2025年11月10日
  • アンティーク・シオンの小さなきせき

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    骨董には、その物が体験してきた幸せな時間や悲しい時間が宿っている。人の手を渡ってきたものが持つ魅力はそこなのだろう。
    人間よりも長く生き、たくさんのものごとを見てきた骨董は、自分が1番幸せだったころを思い出す。 そしてその頃のあるじにまた出会いたいと言う。
    あるじが生まれ変わったらまた巡り会えるのかも…と思いながら、今日もアンティーク・シオンにはたくさんの品物が眠る。

    人もまた不思議な引力でこのお店にやってくる。
    出会うべきものに、出会うべきタイミングで。

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    2024年10月01日
  • 新装版 車のいろは空のいろ ゆめでもいい

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    大人も子供も教科書でおなじみ、『車のいろは空のいろ』シリーズの最新作の4冊目です!
    挿絵は黒井健になりました(1から3の挿絵は北田卓史)。

    巻末の作者あとがきでは、それぞれの話がどのようにして生まれたかが語られます。経験や思ったことが素敵なお話しにできる人ってすごいよなあ。

    さあ、そらいろのタクシー運転手松井さん、今日はどんなお客さんを乗せるのでしょう(*ノˊᗜˋ*)ノ

    【きょうの空より青いシャツ】
    うららかな春の日。松井さんは青い帽子をかぶったたぬきの子を乗せました。
    松井さんと春の小さなお客さんとおはなしです。

    【子ぎつねじゃないよ】
    夜の公演で小さな子供たちが遊んでいます。こんな

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    2023年07月31日
  • 新装版 車のいろは空のいろ ゆめでもいい

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    どうして、あまんきみこさんの童話はステキなんだろう。泣きたくなるような、胸が暖かくなるような。車のいろは空のいろ、黒井健さんのイラストもいいなぁ。どのお話も全て好き、ジロウの話は犬を飼ってるから余計に心に残る。

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    2023年02月21日
  • まっくろ

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    保育園で借りました。
    周囲の心配をよそに、くる日もくる日も画用紙をまっくろに塗り続ける男の子。最後にバァッと目の前が明るく開けるような、予想外の展開が素晴らしいです。

    子どもが何かに夢中になっている時、それがこちらの期待と違ったり、理解できないものだったりすると、不安や心配になってつい注意したり、止めさせたり、こちらの期待通りに軌道修正しようとしたりしてしまいがち。
    でも、そこでこちらの期待や価値観を押しつけずにそっと見守ってあげれば、その先にはその子の世界が豊かに広がっているのかもしれない。

    これから子育てをしていく中で、時々思い出したい本です。

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    2022年01月21日
  • まっくろ

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    その子の秘めたものを信じるというか、そういう気持ちを持って人と接しなければいけないということを改めて学んだような一冊。素晴らしい絵本です◎

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    2022年01月08日
  • まっくろ

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    ネタバレ

    男の子が画用紙をまっくろにぬりつぶす理由。この子の心に浮かんだこと......優しさあふれる絵だなぁと思います。黒井健さんの絵が最高にいい!

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    2021年11月17日
  • またたびトラベル物語招福堂のまねきねこ

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    「後かいしない旅」というお話が一番おもしろかった。このお話の主人公のみさきさんが、いやなことがあると、いつも心の中で顔をしかめていたところが好きだった。みさきさんは、おもしろい。おしゃれに気を配っているし、他の人に変に思われるのがいやなんだと思う。
    ぼくは、いやなことがあると、あばれる。みさきさんより悪いかな。他の人に変に思われるのはいやだから、家の中だけだけど。
    でも、みさきさんは、とちゅうからにこにこ顔の人になった。楽しさを見つけられるようになったんだな。いいな。ぼくもやってみる。
    ねこには人を幸せにするこう果があるのかな。ぼくはそう思ったけど、ねこがきらいな人は幸せになれないかな。いいこ

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    2021年08月15日
  • またたびトラベル

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    面白かったです。
    こんな旅行会社あったら行ってみたいなー。
    行きたい場所とか有名なところは行けないけど、
    なんか癒されそうだし、なんかいいことありそう。
    でも働くのもいいかも。
    なんか楽しそう。
    働くのが楽しいっていいよね。

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    2020年12月31日
  • アンティーク・シオンの小さなきせき

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    ・この本は骨董品の話です。買う人を呼びよせます。中でも「銀の針」という骨董品の話で、不思議な力で素敵なドレスを作れていて、魔法だと思ってしまいます。ぜひ読んでください。

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    2019年01月29日
  • アンティーク・シオンの小さなきせき

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    ネタバレ

    柱時計に銀の針、お皿や首飾り。
    アンティークの品々に秘められたあたたかい物語集。
    黒猫と店長のおばあちゃんの組み合わせがいかにも魔女の世界という感じでミステリアス感が匂います。
    茂市久美子さんと黒井健さん童話界を代表するふたりのコラボレーションでとても満足する作品でした。
    わたしも昔の雑貨が大好きなので、ぜひこんなお店があったら遠くても訪れたいものです。

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    2017年08月08日
  • またたびトラベル

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    先日読んだ「招福堂のまねきねこ」のシリーズ最初の話。
    正確には「またたびトラベル」シリーズか(笑)

    お話と黒井健さんの絵がとってもマッチ。
    きっと猫好きならこの表紙を見ただけでひきつけられますね。お話もまた不思議だけれど心温まる話。
    最初に読んだのが2作目だったせいか、2作目のほうが
    面白さが際立っている感じがします。

    このシリーズ、まだ続くかな?続けて欲しいですね。

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    2014年02月20日
  • またたびトラベル

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    低学年か、中学年からは確実に読めます。不思議な旅行代理店が出てきます。お客様に必要な旅を提供する。こういうのとっても好きです。茂市さんや村山早紀さんのお話大好きです。

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    2013年07月26日
  • 新装版 車のいろは空のいろ 白いぼうし

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    「白いぼうし」はやはり名作。「これはレモンの匂いですか」「いいえ、夏みかんですよ」という書き出しがまずお見事。展開から結末までもお見事。身近な不思議なことって、思っている以上にあるんじゃないかと思わせてくれる。
    「すずかけ通り三丁目」「山ねこ、おことわり」の、語りすぎない余韻が好き。

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    2025年10月26日
  • アンティーク・シオンの小さなきせき

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    ネタバレ

    『アンティーク・シオンの小さなきせき』
    茂市久美子 作
    黒井 健  絵

    高原の町の外れにある骨董店、アンティーク・シオン。
    主は魔女のような雰囲気のあるシオンさん。お店のドアを開けると、椅子の上で丸くなった黒ネコが出迎えてくれます。
    店内には、シオンさんが遠い外国を旅して”連れてきた”品々が並んでいます。骨董品に呼び寄せられたお客様と、その品物にまつわる、ちょっと不思議な6つのお話です。

    第一話 大きな古時計
    第二話 銀の針
    第三話 女神の像
    第四話 おばあさんのお皿
    第五話 マリーの首かざり
    第六話 シオンの時間

    一話では若いサラリーマンの雅治さんが、連休を利用して山登りにきた帰り道、

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    2025年02月22日
  • まっくろ

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    心に浮かんだ絵を描こう。周囲の心配をよそに、男の子はひたすら紙を黒く塗り続け。。

    知ってるな。。と思ったら20年前に話題になったCMが元の絵本、確かに印象的だった。
    タイトルも、ざらざらした印象の色彩(このような紙に描いているのかな)も全面の黒っぽさも目を引く。黒井健さんはこのような絵もおかきになるのね。

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    2025年02月09日
  • またたびトラベル

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    茂市久美子さんの童話ですね。
    絵は、黒井健さん。

     迷路のように続く、細い路地のつきあたりに、ひどくおんぼろな木造の二階建てアバウトが建っています。建物のよこについた階段は、ぼろぼろにさびて、ところどころあながあいています。
     このアパートの名前は、またたび荘。一階に、小さな旅行会社があります。またたびトラベルです。
     またたびトラベルは、ふつうの旅行会社ではありません。
     自分の望みとは、ちがうところに旅行することになります。有名な観光地や、レストラン・ブランドのお店とも無縁です。料金は、お金ではありません。
     
     短編連作の不思議な旅行会社にようこそ!

           もくじ

        

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    2025年02月06日
  • アンティーク・シオンの小さなきせき

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    森の中のお店、アンティーク・シオン
    店のご主人シオンさんが、世界各地で出会った品物たちが集まる場所。

    120年くらいになりますかねぇというステッキ。
    真珠の耳飾りは、なんと350歳!

    店主はいう
    「100年以上経った骨董品には不思議な力が備わり、買い手を選んだりもする」

    茂市久美子さんの丁寧な文章と、黒井健さんの絵が魅力的で、大人もじゅうぶんに楽しめる児童書でした。

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    2024年10月18日
  • アンティーク・シオンの小さなきせき

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    茂市久美子さんのファンタジー児童小説ですね。
    挿絵は、黒井健さん(1947年、新潟生まれ)イラストレーター、絵本作家。

     森の中のお店、アンティーク・シオン。
     アンティークとは、誰かの使った古い品物のこと。
    店のご主人シオンさんは、年令がわからない、魔女のような女性です。骨董品に対して「集めてきた」とは言わないで「連れてきた」と言います。世界各地で出会った品物が「私の持ち主が見つかるまで、連れてって!」と言葉をかけてくるのです。
     アンティーク・シオンで起こる、不思議で心あたたまる6つのお話。
     物にはみな、持ち主との忘れられない物語があるのです。


         もくじ

       プロローグ

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    2024年10月10日
  • 新装版 車のいろは空のいろ 白いぼうし

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    白いぼうしを何度も読んで、どう解釈するのが一番美しいのかを考えた。こうも解釈が楽しくなるような作品はない。

    あの女の子はなんだったのか。それを考えることが楽しいのであれば、この本を読んでよかったと思って良いと思う。

    他の作品も素晴らしいが、白いぼうしが一番心が温まる気がする。

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    2023年07月21日