坪野圭介のレビュー一覧
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ネタバレ世界的に有名なサスペンス小説家パトリシア・ハイスミスの作品。具体的な、もしくは小手先のテクニックではなく、すべての物語りを作る人に向けて書かれた指南書だった。
ハイスミス自身はサスペンス小説家という枠に捉われることなく、自身の心にある世界をただ描き続けていただけだったようだ。
第1章 アイディアの目
第2章 主に経験を用いることについて
第3章 サスペンス短編小説
第4章 発展させること
第5章 プロットを立てる
第6章 第一稿
第7章 行き詰まり
第8章 第二稿
第9章 改稿
第10章 長編小説の事例『ガラスの独房』
第11章 サスペンスについての一般的な事柄
本書を読むとパトリシア・ハイスミスの作品を読んでみたくなる。不思議だ。
事細かに書くのも違うと思うので、私が好きだった文章をいくつか引用しておこうと思う。
ーーカタツムリやシーラカンスや、不変の形態を持つ他の有機生命体と同じように、政府が夢想されるよりはるか以前から、芸術家は存在し、生き残り続けているということだ。
ーー才能はもちろん魔法のようなものだが、物語ることそのものが同じだけ魔法なのである。 -
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読みたい!とおもったときが読みどき、
ということでブックファーストで買って、
そのまま一気にカフェで読み終えました。
ジャングルでのレース中に野良犬と出会う、
というストーリーそのものが興味深く、
そこを期待して買ったのですが、
読み終えた今「読んでよかったな」とおもったのは
書き手が一人称でほぼすべての場面において、
そのとき何を思ったのか、どう感じたのか、どう判断したのか、
を、ていねいに書いてある点でした。
「不眠不休で山を登り川を渡り、歩き続けられるひとって、
こういうふうに自分と関わっているんだ」
というのがよくわかった。
後半の社会との関わり方はすばらしいと感じたし、
そして、この出会いをきっかけに野良犬ための基金を設立するといった行動力もすばらしい。 -
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Filmarksで調べてみたら10本以上も映画化されているサスペンス小説を書いた女性作家パトリシア・ハイスミスによる文章教室
"本を書くにあたって喜ばせるべき最初の人間は自分自身だ。一冊の本を書く間、自らを楽しませることができれば、出版社も読者もあとから付いてこられるし、実際に付いてくるものである。"
心構えだけではなく、具体的な文章表現のアドバイスもたくさん!
"サスペンス小説において、明瞭さは生命線である。"
"私はよく、章の最後の一文か二文を削除した方が良くなるということに気づく。そうした文はおそらく、章を締めくくるために必要だと考えて無理やり生み出したものなのだ。"
確かにレビュー書いてても最後に、「わたしも頑張ろうと思う」とか「この問題についてこれからも考えていきたい」とかのきれいなまとめをついしたくなるww
1966年に刊行されたこの本の内容はまったく古びてなかった(^^)
Plotting and Writing Suspense Fiction by Patricia Highsmith.
After checking Filmarks, I realized her suspense novels have been adapted into over ten films!
"The first person to be pleased by a book is yourself. If you can succeed in amusing yourself during the time you are writing a book, the publisher and the public can and will follow you."
The book isn't just about mindset; it's packed with practical writing tips, too:
"In the suspense novel, clarity is the lifeline."
"I often find that a chapter is improved by the deletion of the last sentence or two, which I have probably forced out of myself because I thought a concluding sentence was necessary."
I totally do this when I write reviews—I’m always tempted to tack on a "tidy" summary at the end, like "I’ll try my best too" or "I want to keep thinking about this issue" lol.
Originally published in 1966, the content of this book hasn't aged a bit! (^^)
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『見知らぬ乗客』『太陽でいっぱい』を書いた人気作家パトリシア・ハイスミスの創作指南本
何度か読もうと思うたびに内容がうまく頭に入らなくて挫折していたけれど、今回は機が熟したというのか、読んでいて「そういうことか」の連続で最後のページに辿り着いた。
引用:
本を書くにあたって喜ばせるべき最初の人間は自分自身だ。一冊の本を書く間、自らを楽しませることができれば、出版社も読者もあとから付いてこられるし、実際に付いてくるものである。
ハイスミスはいかにアイディアを発展させ、物語にしていくのか。自著を用いて流れるように解説する。
彼女にとって書くことと生活は地続きで、創作はまず喜びであるということ。彼女にとっての主題が、いくつもの作品に浮かび上がっていること。
特に今回、印象的だったのが「おぞましい奇形」という言葉。視点の乱れた短編小説のことで、作者が行使できる自由を踏み越えた代物を指している。
この本はもう1度、2度と繰り返し読んで、丸ごと自分のなかに染み込ませたい。 -
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村上春樹は、毎日机に向かって書く習慣をつけることだと言っていたような気がする。パトリシアハイスミスも似た感じのアドバイスを行なっている。執筆に適した環境が重要であること。執筆した部屋対しての圧倒的な感情。もちろん古い本なので、ゲラ刷に対しての修正が作家にどのようなコストを発生させるのか?とか、タイプライターとカーボン紙といった失われたテクノロジーのディテイルも出てくるのだが、パラグラフの構成や描き始め、全体のボリュームとその失敗、第二稿ではなにを行うべきなのか、などの技術は書くという行為にとって本質で変わりがないように思える。二子玉川の蔦屋にて購入。書店でなければこのような本には出会えない。コラボラティブフィルタリングでは無理なのだ。書店というメディアがなければ僕の読書遍歴は起こらない。歩くという身体的運動と視覚と触覚を使ったインタラクションこそが重要なのです。
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ネタバレ映画で洋画のホラーと、日本のホラーって怖さのベクトルが違うとわたしは思っています。
今回初めて海外のホラー小説を読んだのですが、映画と同じように本もやっぱり違うか…!と少し驚きました。
例えば流行りのモキュメンタリーホラーのようにギャーーーーーと叫びたくなるような、心臓がバクバクするような怖さではない。
淡々と日常に潜む怖さ。薄気味悪く、正体が掴めない。精神的に追い詰められるようなそんな不気味さがありました。
個人的に好きなのは「人魚」でした。
怖さだけではない。なぜか切なさや儚さも感じさせられる物語だと思いました。人魚といえば泡となって消える…。この話が好きだと思う人は多い気がします。 -
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デザインにおいて必要なのは明瞭さか不可解さか。
信号機、駅の掲示板は明瞭でなければならない。
でも人々を興味の対象に踏み込ませるために不可解さも重要な要素であること。
良いデザインとはその2つがうまくバランスがあり、人々を引き込みます。
著者であるチップ・キッドはニューヨーク在住のデザイナーで主にブックカバーを手掛けてます。
日本人の本だと村上春樹とか…。
本のブックカバーなんてまさに明瞭さと不可解さが重要ですよね。
あ、これ面白そう。とか読んでみよう思うのは本屋に行くと良いブックカバーの本だと思います。
ビジネス書のイメージがあるTED Booksですがページの半分はイメージになっててまた違った感じでおもしろかった。
物や空間のデザインにも明瞭さと不可解さが大切であるように自分のデザイン(ブランディング?)にも明瞭さと不可解さが大切であって、注目したくなる人は絶妙な人が多い気がしました。 -
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2014年にエクアドルで開催されたアドベンチャーレースに参加したスウェーデンチームのミカエル。レースの途中で一匹野良犬にミートボールをあげたことから、その犬はチームの一員のように行動を共にするようになり、とうとう一緒にゴールする。過酷なレースを共に戦い抜いたことでマスメディアの注目を集める。そしてミカエルは、その犬にアーサーと名を付け、一緒にスウェーデンに連れ帰ることにする。
前半はレースの過酷さと、アーサーとの出会い、アーサーの気高くも勇敢な様子を綴る。でも、野良犬で怪我だらけのアーサーを連れ帰るのは大変な事務手続きと衛生上の手当てが必要だった。
後半は、無事アーサーがミカエルの家族と暮らせるようになるまで。
現在もレースを続け、妻・二人の子ども・アーサーとともにスウェーデンに暮らしている。
こんな過酷なレースに挑戦し続ける人もすごいけれど、偶然出会ったこのチームと行動を共にしようと決めたアーサーの気持ちも知りたい。そして、人間社会もいろいろ大変だったね、
訳がもう少しこなれた感じにしてほしかった。