坪野圭介のレビュー一覧
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デザインにおいて必要なのは明瞭さか不可解さか。
信号機、駅の掲示板は明瞭でなければならない。
でも人々を興味の対象に踏み込ませるために不可解さも重要な要素であること。
良いデザインとはその2つがうまくバランスがあり、人々を引き込みます。
著者であるチップ・キッドはニューヨーク在住のデザイナーで主にブックカバーを手掛けてます。
日本人の本だと村上春樹とか…。
本のブックカバーなんてまさに明瞭さと不可解さが重要ですよね。
あ、これ面白そう。とか読んでみよう思うのは本屋に行くと良いブックカバーの本だと思います。
ビジネス書のイメージがあるTED Booksですがページの半分はイメージになっててまた違 -
Posted by ブクログ
2014年にエクアドルで開催されたアドベンチャーレースに参加したスウェーデンチームのミカエル。レースの途中で一匹野良犬にミートボールをあげたことから、その犬はチームの一員のように行動を共にするようになり、とうとう一緒にゴールする。過酷なレースを共に戦い抜いたことでマスメディアの注目を集める。そしてミカエルは、その犬にアーサーと名を付け、一緒にスウェーデンに連れ帰ることにする。
前半はレースの過酷さと、アーサーとの出会い、アーサーの気高くも勇敢な様子を綴る。でも、野良犬で怪我だらけのアーサーを連れ帰るのは大変な事務手続きと衛生上の手当てが必要だった。
後半は、無事アーサーがミカエルの家族と暮ら -
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前巻『レボリューション』において判明した事実から、仲間をも疑うこととなったニューアベンジャーズの面々と、大勢のヴィランとそれを束ねる新進気鋭のヴィラン…といった面白い展開。通常なら大きな事実が判明した直後にその話を進めると考えられるが、そこにあえてヒーローものとしての王道を混ぜたことでヒーローとは何者か問い直す行為は非常に意味のあるものだろう。
しかしその二つの要素を進めるうえでどこかバランスが悪いのか、全体的な雰囲気が重苦しい。また両方を表現するために必要だったのか、「事後に語る」方式で物語を進めていくことも爽快感が薄いことに影響を与えているのだろう。せっかくわかりやすい展開にしたのだから