カフカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ様々な解釈、物語性の読み解きができる作品であることは」間違いがありませんが、村上春樹氏が「フランツ・カフカ国際文学賞」授賞式で読み上げた受賞のあいさつで語ったことが、個人的には最も正鵠を射ていると思います。というか、好きです。
「そこに描かれているものがたりはきわめてリアルでありながら、同時にきわめてアンリアル」
「『分裂』感」
目的とする『城』には一向にたどり着けず、時間と距離がまったくゆがんだ世界で、登場人物たちとの堂々巡りのようなやり取りが延々と続いて続いて……そしてぶつ切りに終わります。
親友のマックス・ブロートが、カフカに聞き及んだ終結は、少なくとも部分的には名誉を回復するも、疲れ果て消耗して死ぬそうです。ちょうど、死の際に手紙が届いて……結局、村での居住権は認められないが、生活と労働は許可すると。
なんだか、らしいラストですよね。
この結末も最後までみたい気もありますが……このぶつ切りが、むしろいつ覚めるとも知らぬ「夢」感が出ていて、むしろ魅力的な側面すら備えているのが、本作の素晴らしいところだと思います。
あてどもない悪夢をみているような(Kは一応目的はあるのですが)世界観が、癖になります。
ちなみに、『城』か好きな人は、影響がバリバリに感じられるカズオ・イシグロの『充たされざる者』もおススメです。 -
ネタバレ 購入済み
原作を、忠実にコミカルに再現
770円出して読んだ甲斐はありました。
最初に原作を読んで、これが絵になるとどのように表現されるのかが気になり、まんが版を探しました。
まず「まんがで読破」シリーズの『変身』を読みました。こちらは、原作との構成が大きく変わっていましたが、主人公のやつれ加減や時代背景など上手く組み込まれて描かれていました。ただひとつ、なぜかグレーゴルの元恋人?が出てきていたのは驚きでしたが…うま〜くストーリーがまとめられてました。
そして、こちらを読みました。
なんとまぁシュールなこと!!!そして原作に忠実に、文章ひとつひとつと絵がよく合わさって、面白く描かれています。やっぱり大きな虫になったグレーゴルの絵は気持ち悪くはあるのですが、なんだかずっと見てると愛着が湧いてくるような。。。
原作の文章だけだとイメージしにくい描写も、まんが版ですとよく分かります。あぁなるほどね、と気付かされます。
絵柄は端的でクリアで、ザムザ家や主要なキャラクターは外国人風に、それ以外の人(3人の下宿人など)はサブキャラっぽく日本のマンガキャラに出てきそうな見た目と言葉遣いで、家の間取りや家具などもきちっと描かれています。
特に、妹が可燃ゴミと書かれている袋にモノを捨てるところはウケました(笑)
カフカはこの作品にどういう思いを込めたのか、読者に何を伝えようとしたのか、難しくて分からない部分は多いですが、
悲劇のように見えて実は喜劇なのかと思わせる奇妙なシュールさが、とても面白かったです。
原作の世界観をうまく引き出しているまんがだと思います。 -
Posted by ブクログ
以前カフカの『変身』を含む短編集を読んだ際、不可解さとともに奇妙に魅力を感じたため別の短編集も読むことにしました。本書はカフカの短編小説が8編も掲載されている薄い本ですが、全体的な感想を述べたのちに各編の感想を書くことにします。
全体を通じて、意味不明な展開を通じて何らかの隠喩を乗せていることは明確なように思われます。しかし、何が何を意味しているかが全く明確ではないので、人それぞれの解釈が生じるタイプの作家なのでしょう。読まれることで、すなわち、読者との相互作用によってはじめて一つの作品として完結するという意味で素晴らしい小説家なのかもしれません。しかしながら、現代の読者としては、メタファーの働きを感じながらも具体的なことを何も感じないことにもどかしさも感じます。人気の理由はわかりますが、私はあまり好みではないです。
◇『インディアンになりたい』
さすがにわかりません。開放感を求める勢いを感じます。
◇『突然の散歩』
「わからない」と言いたいところですが、不思議とわかるような気もします。実家暮らしのころ、何とも言い表せない窮屈さというか、家族といるのに感じる不思議な寂寥感に追い込まれて、意味もなく深夜外を出歩いたことがあります。そういう気持ちを思い起こさせられる一節です。
◇『ボイラーマン』
内容はさておき雰囲気としては一番『変身』と同じものを感じました。あらすじだけ示せばシンプルになるかもしれませんが、登場人物の心情・行動・発言がところどころめちゃくちゃです。文学の専門家であれば何かメタファーを読み取れるかもしれませんが、私には読み取りようがありません。何なんだ?
◇『流刑地で』
状況も何も分かったものではありません。私が買った版の帯には「『?』のエンターテイナー」と書いてありますが、私にはこれがエンターテインメントなのかどうかもわかりません。生理的嫌悪感をもたらす不条理かつ残虐な展開に対して登場人物が妙に達観して納得している点に当然何らかの作為の存在を感じ取るわけですが、それが何なのか簡単には理解できず、確かに「?」が残ります。カフカの作品は面白いのか、面白くないのか、それすらよくわからなくなってきました。
◇『田舎医者』
理不尽度は一番高いかもしれません。どういうこと?何を言いたいの?本感想を書き終わった後に世間の解釈を探してみようかなと思いました。
◇『夢』
夢すぎるでしょこれ。私も意味もなく自分が死んで墓に入る夢をみたことがあります。
◇『断食芸人』
小説としては本作が一番わかりやすいのかもしれません。とはいえ本書はかなり複層的な作品ではあり、シンプルな小説家としてのカフカの技量も感じます。
◇『歌姫ヨゼフィーネ、またはハツカネズミ族』
あまりにわかりみが浅い。そりゃ読んだは読んだよ?だからって何なんだよ? -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編集。
仕事しながら書いたって凄いな。
どれも、??と途中でなる。
ボイラーマンと断食芸人。
なんで急にそうなった?というのはボイラーマン。
ヨゼフィーネは一読だけではほぼ????
なのでまた読む。
そして、最後の年表,人生も濃いな。
婚約と解消,婚約と解消・・・
ボイラーマン
話の展開が不思議。カールって女中をって書いてあったけど幼いような。
ボイラーマンっておじさんがあらわれたところからきゅうに影がうすくなった。
とられないようとあんなに見張ってたトランクをなぜほとんど見知らぬ人にあずけて傘とりにいった?
いろいろ?
断食芸人
はやってた時代ってどんなやったんやろ。
廃れた仕事の悲しさかなとおもったけど、それしかできないことを仕事にできたからある意味自己実現ってできてたのかな?
動物の檻の近くに檻をおかれて、藁の中でよく生きながらえていたな。
インディアンになりたい
これがこの話で一番すきといってた知り合いがいる。
仕事しながらカフカは小説を書いていて尊いな、
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Posted by ブクログ
ネタバレ心が温まる本。
叶わない恋や、報われない恋をしていた私にとっては、救われる言葉が散りばめられていました。
今している恋愛がしんどいんだと
周りに相談すれば
全員からやめときなよって言われる。
幸せになれることはない。
それは1番私自身がわかってる。
だから、
いつのまにか相談する人がいなくなっていた。
否定されるのが怖くて。
恋愛コラムを読み、
SNSでは会ったことのない人に相談し、
自分で悩み、自分で解決する癖がついた。
でしたが、この本を読んで心が少し救われた気がしました。
これでもいいんだ。
私が決めたんだ。
と、、、
彼を想っているだけで罪悪感を感じて
生活してる時にふと考えてしまう彼のことを溢れ出ないように
好きと言う気持ちを押し込めて
心狭く生きていました。
そんな自分を許せる言葉が詰まっていた。
勇気を与えてくれた本。