あらすじ
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人気シリーズ「乙女の本棚」第48弾は、文豪・カフカ×イラストレーター・ウミ乃のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
当時は街中が断食芸人に夢中だった。彼が断食を始めると、人々の興奮は日ごとに高まっていった。
断食芸を生業にする男。以前は圧倒的な人気を誇っていたその芸も、今では見向きもされなくなってしまった。それでも彼は断食を続ける。
カフカの名作が、一瞬で目が釘付けになるような美しさを備えた作品で話題のイラストレーター・ウミ乃によって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
悲しい話だった。食べれないのを見せ物にし注目を浴びていたが廃れてサーカスの見せ物になる。
そこでは動物の檻の前に配置されたのだが動物見たさに素通りする見物人。有名人から一気に転落しそして亡くなると食欲旺盛な豹が入れられて脚光を浴びる。
この話にははっきりした絵より淡い感じの絵が合うのにと初めて絵に違和感を感じる。
Posted by ブクログ
断食で痩せ細っていくのが芸になるのか?
病気の人なんかはそんな感じでなくなるじゃないか。
と思っていたら、食べるのが嫌いな主人公の天職だった。
絵がとてもかっこいいけど、あんまりカリカリに痩せてはないから、合ってるのか合ってないのかよくわからないね。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズ。カフカ作品を読むのは初めてでした。
断食を芸としている男の話。興行主と組んで、檻に入り見世物として興行収入を得ています。
自分の限界に挑戦したい芸人と世間から飽きられていく断食芸。断食に熱狂する気持ちが分かりませんが、飽きられていく様も悲しいものがありました。本人の気持ちとは裏腹に、誰にも求められていない寂しさが満ちている作品でした。
Posted by ブクログ
今日はカフカの命日。文学忌になっているのかどうかは知らないが、「カフカ忌」として俳句を詠んでいる方もいらっしゃる。レビューを書いているだけの私は 負けている気がする。
「断食芸人(Ein Hungerkünstler)」はカフカの晩年に書かれた短編で、1922年に発表され、1924年に刊行されているらしい。
断食芸は、人間の生活を根こそぎ放棄する「絶望芸」の極地である。だが、芸人自身はその絶望を自覚していない。ただ「食べたいものがなかった」と淡々と告げるだけだ。ここに、絶望を正面から描かず、逆説的に、あるいは第三者の冷たい視線を通して描くという、カフカ特有の美学が見える。
断食芸の「40日」。それは興行の安全限界として決められた数字でありながら、同時に聖書におけるモーセやキリストの断食を思わせる数字でもあるんですね。偶然の一致なのか、文化の深層なのか、この短編が宗教的寓話のように。
断食芸人に訪れるのは救済ではない。
彼が40日を超えても、そこに啓示も悟りもなく、ただ観客の興味が尽き、興行の幕が下ろされるだけ。
絶望を正面から描くのではなく、第三者の冷ややかな視線を通して描くカフカ。
やがて芸人は忘れられ、檻の中で衰弱死する。
断食芸人は、絶望を美学するカフカ自身の投影
イラスト描いたウミ乃さんのインタビューが
ネットで上がっていたので、そちらも読ませていただく。
何かしらの要望はあったとしても
顔は主人公のみを描くというのは
ウミ乃さんの意思だったみたい
後半になって断食芸人はストーリー上では
どんどん貧相になっていくのですが
そこを逆にして色で表したとか
確かに、どんな芸人であれ
見るにはイケメンのほうが良いとは思うけど
小説とイラストが、共存するということかな
Posted by ブクログ
断食を芸にしている男の話。
はじめは街の一角で見せ物になることで日銭を稼いでいたが流行りが廃れ、やがてサーカスに所属する。しかし、サーカスにおいても断食芸人に目をとめる客はいなかった。
彼はただ彼自身のために断食をつづけ、周囲からは忘れ去られ、団員がようやく彼の存在に気がついたのち、あっけなく葬られる。彼がいた檻には、猛々しい生命力に満ちた若い虎が新しくいれられる。
結末だけ聞くとバッドエンドのように思われるかもしれないが、私はほとんど後味の悪さを感じなかった。
——
「きみはなんてやつだろう」と監督は言った。「だけど、どうして断食するしかないんだ?」
「どうしてかって」断食芸人は少し頭を持ち上げ、まるでキスするかのように唇をすぼめて、一音も聞き漏らされることのないよう監督のすぐ耳元で言った。「口に合う食べ物が見つからなかったからだ。もし見つけていたら、騒ぎ立てたりせず、あんたやほかのみんなみたいに腹いっぱい食っていただろうな」
Posted by ブクログ
『変身』でのグレーテではないですが
主人公の迎えるひっそりとしたラストシーンと
鮮やかな対比で
生命力に満ちた豹があらわれるあたり
カフカだよねぇ・・・という作品でした。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズの一冊。
カフカときましたね。意外。それも断食芸人。乙女の本棚とはあまり親和性がないのでは、というのが読む前の第一印象。
で、実際に読んでみて、その印象は変わらなかったというのが、正直なところ。断食芸人がこんな美男子なのはどうなのだろう。乙女の本棚とはいえ、やはり違和感はぬぐえなかろう。乙女ではないものが言うのはお門違いなので、乙女の方は気にしないがよろしい。話は面白いと思う。この断食芸人はやはりカフカ自身なのかな。カフカの感じていた悲哀を断食芸人に託したのではないかと思ったので、これからその答え合わせをしてみたいと思います。
さて、次は堀辰雄らしいですね。楽しみだ。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、カフカさんとウミ乃さんのコラボ作品『断食芸人』です。ウミ乃さんのイラストは初めて!この作品には、イケメンが登場するという前情報を得ていたので楽しみにしていました(*´▽`*)♡
ストーリーは、タイトルそのまんま、断食を芸として披露する断食芸人が描かれています。この断食芸人がイケメンなんだけど、ずっとイケメンのままなんですねっ♡ただ、40日間も断食してイケメンとか…私はいいんだけど、どうなんだ??
ちょっと悲しくて、痛々しいけれど、崇高な印象も持てた作品でした。最期まで確固たる意思を持って断食に臨んでいた「断食芸人」…彼はすごい人です(その裏には悲しい事情もあったりしたのだけれど…)。でも、今「断食芸人」がいても見たいとは思わないかも^^;