【感想・ネタバレ】城のレビュー

あらすじ

ある冬の夜ふけ、測量士Kは深い雪のなかに横たわる村に到着する。城から依頼された仕事だったが、城に近づこうにもいっこうにたどり着けず、役所の対応に振りまわされてしまう……。絶望せず、へこたれない測量士Kの奇妙な、喜劇的ともいえる日常のリアルを描いたカフカ最後の未完の長編。最新の史的批判版にもとづく解像度の高い決定訳で贈るカフカの最高傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

様々な解釈、物語性の読み解きができる作品であることは」間違いがありませんが、村上春樹氏が「フランツ・カフカ国際文学賞」授賞式で読み上げた受賞のあいさつで語ったことが、個人的には最も正鵠を射ていると思います。というか、好きです。

「そこに描かれているものがたりはきわめてリアルでありながら、同時にきわめてアンリアル」
「『分裂』感」

目的とする『城』には一向にたどり着けず、時間と距離がまったくゆがんだ世界で、登場人物たちとの堂々巡りのようなやり取りが延々と続いて続いて……そしてぶつ切りに終わります。
親友のマックス・ブロートが、カフカに聞き及んだ終結は、少なくとも部分的には名誉を回復するも、疲れ果て消耗して死ぬそうです。ちょうど、死の際に手紙が届いて……結局、村での居住権は認められないが、生活と労働は許可すると。
なんだか、らしいラストですよね。
この結末も最後までみたい気もありますが……このぶつ切りが、むしろいつ覚めるとも知らぬ「夢」感が出ていて、むしろ魅力的な側面すら備えているのが、本作の素晴らしいところだと思います。

あてどもない悪夢をみているような(Kは一応目的はあるのですが)世界観が、癖になります。
ちなみに、『城』か好きな人は、影響がバリバリに感じられるカズオ・イシグロの『充たされざる者』もおススメです。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

年末2025年12月30日からずーっとよんでいる。青空文庫初挑戦。
今年は電子でも読めるようになりたい。
今1月2日。
ここは現実世界か。哲学書か!

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

 絶対的な権力として存在する城だが、本作の主人公Kは最後まで城のなかに入ることができず、城の実態は明かされないまま話は終わる。本作でKは城の近くにある村に訪ねてさまざまな人々と出会うが、誰も城という不気味な存在に何の疑問も持たず、日常を過ごしている。解説では、この小説は現代をリアルに描写していると指摘する。

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2024年12月30日

Posted by ブクログ

あんまり面白くはなかった。

測量士として雇われて村にきた筈なのに、なぜか拒絶され、雇い主である城にも全然辿り着けず、いつまで経っても仕事を始められないKの話。
巡り巡りすぎて、Kの目的が段々あやふやになっていくのを感じた。その感覚は自分にも覚えがある。シンプルに考えればいいものを色々遠回りに考えすぎるから、結局何がしたいのか目的を見失って、なかなか本質に辿り着けない。(それは村人達がKにそうさせてるのか? )

考えすぎてしまう人≒ネガティブ思考≒絶望名人カフカ

のような式が成り立つような気がする。

何もたしかなことがない、不思議な小説だった。

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2026年02月10日

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