カフカのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレほとんどがカフカ初期の習作という一冊。
光文社文庫で先にカフカの作品を4冊翻訳した訳者本人が、予想外に訳すのに苦労したとのこと。
『私の力不足を棚に上げて、習作ゆえの揺らぎのせいかも、と生意気にも思いました。』
ま…まああんたほどの実力者がそういうのなら………。
自分の読む力不足もあってか、正直読みにくい作品も多いです。
解説にとても納得がいったのですが、ユーモアもあまり含まれていないので、面白みに欠けるのもあり……。
だけど、「田舎者をだますペテン師の仮面を剥ぐ」とか「酔っ払いと話をする」も初期作品でも好きなものもありました。
つくづく解説の通りですが、主たるカフカ作品に触れていて、もっと -
Posted by ブクログ
あんまり面白くはなかった。
測量士として雇われて村にきた筈なのに、なぜか拒絶され、雇い主である城にも全然辿り着けず、いつまで経っても仕事を始められないKの話。
巡り巡りすぎて、Kの目的が段々あやふやになっていくのを感じた。その感覚は自分にも覚えがある。シンプルに考えればいいものを色々遠回りに考えすぎるから、結局何がしたいのか目的を見失って、なかなか本質に辿り着けない。(それは村人達がKにそうさせてるのか? )
考えすぎてしまう人≒ネガティブ思考≒絶望名人カフカ
のような式が成り立つような気がする。
何もたしかなことがない、不思議な小説だった。 -
Posted by ブクログ
断食を芸にしている男の話。
はじめは街の一角で見せ物になることで日銭を稼いでいたが流行りが廃れ、やがてサーカスに所属する。しかし、サーカスにおいても断食芸人に目をとめる客はいなかった。
彼はただ彼自身のために断食をつづけ、周囲からは忘れ去られ、団員がようやく彼の存在に気がついたのち、あっけなく葬られる。彼がいた檻には、猛々しい生命力に満ちた若い虎が新しくいれられる。
結末だけ聞くとバッドエンドのように思われるかもしれないが、私はほとんど後味の悪さを感じなかった。
——
「きみはなんてやつだろう」と監督は言った。「だけど、どうして断食するしかないんだ?」
「どうしてかって」断食芸人は少し頭を持ち -
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズの一冊。
カフカときましたね。意外。それも断食芸人。乙女の本棚とはあまり親和性がないのでは、というのが読む前の第一印象。
で、実際に読んでみて、その印象は変わらなかったというのが、正直なところ。断食芸人がこんな美男子なのはどうなのだろう。乙女の本棚とはいえ、やはり違和感はぬぐえなかろう。乙女ではないものが言うのはお門違いなので、乙女の方は気にしないがよろしい。話は面白いと思う。この断食芸人はやはりカフカ自身なのかな。カフカの感じていた悲哀を断食芸人に託したのではないかと思ったので、これからその答え合わせをしてみたいと思います。
さて、次は堀辰雄らしいですね。楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、カフカさんとウミ乃さんのコラボ作品『断食芸人』です。ウミ乃さんのイラストは初めて!この作品には、イケメンが登場するという前情報を得ていたので楽しみにしていました(*´▽`*)♡
ストーリーは、タイトルそのまんま、断食を芸として披露する断食芸人が描かれています。この断食芸人がイケメンなんだけど、ずっとイケメンのままなんですねっ♡ただ、40日間も断食してイケメンとか…私はいいんだけど、どうなんだ??
ちょっと悲しくて、痛々しいけれど、崇高な印象も持てた作品でした。最期まで確固たる意思を持って断食に臨んでいた「断食芸人」…彼はすごい人です(その裏には悲しい事情もあっ -
Posted by ブクログ
優しい思い出だけを残して去って行く人はズルいなと思う。曖昧なサヨナラで優しさだけを残した恋は長く胸に残り彷徨う。
「好きでした」と無理に過去形にした裏側で
「今でも好きです」が時々、自分の意思と裏腹に風のようにふっと胸を横切る。
自分で選んだのならもう少し信じてあげなくちゃね
自分が選ばれたのならもう少し自信を持ちたいね
誰かから必要とされるなんて幸せな事だから。
おそらく泣く事は自分の中で最も弱い部分をさらけ出す事だから人はなかなか泣かない。
誰かと笑い合う事はあっても泣く姿を見せるという事は気を許されているという事。
相手にどうして欲しいとかじゃなくて、
ただ泣ける場所だという事。