毎日新聞取材班のレビュー一覧

  • SNS暴力 なぜ人は匿名の刃をふるうのか

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    自由の反対の手には想像力を。

    2020年に出版された本なので、当時話題になった木村花さんの件がとっかかりとして示されている。SNSが劇的によくなったわけでもなく、かと言って全然ダメでもない。相変わらず「炎上」は起きている。

    承認欲求、孤独感、匿名性というキーワードに加えて、この本で印象的だったのが「公正社会信念」という考え方だ。つまり、社会は「公正」であり、良いことをしたら報われ、悪いことをすると罰されると信じているということだ。特に、不幸に見舞われたのはその人に落ち度があったと結論付けるのを、公正社会信念の中でも「内在的公正推論」というそうだ。この傾向が強い人は、努力すれば報われると考え

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    2024年08月16日
  • ルポ 宗教と子ども――見過ごされてきた児童虐待

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    子どもにとって、親の影響はとてつもなく大きい。

    子どもは親の所有物ではない。
    子どもの意志を聞き、尊重しなければならない。

    宗教も含めて、生き方を押し付けてはいけない。
    良かれと思っていても、子どもにとっては違うかもしれない。

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    2024年07月03日
  • 公文書危機 闇に葬られた記録

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    権力の中枢である首相官邸は東京永田町の高台にある。官邸前の茱萸坂を下ると、霞ヶ関と呼ばれる官庁街。東大を出て最難関の公務員試験を突破した数%のキャリア官僚が配下のノンキャリア職員を指揮する。中でも財務官僚が一目置かれる存在。そこで、官僚は前例主義を叩き込まれる。小さな事でもちゃんと記録してそれを残しておくということが官僚の体には染み付いている。

    その官僚が公文書を改ざんしていたのが発覚したのが2018年。森友学園の問題。続いて加計学園、桜を見る会の名簿破棄。そもそも、公文書の定義や保管義務はどうなっているのか。官僚や代議士の意識を問う事から本著の取材は始まる。霞ヶ関、永田町のご都合主義が暴か

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    2023年08月05日
  • オシント新時代 ルポ・情報戦争

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     池上さんの本『世界史を変えたスパイたち』で紹介されていたので読んでみた。
     毎日新聞社の取材班による2022年の著作。

     情報社会に生きる身として、知っておくべき情報満載だった。
     一方、本書のメインテーマである、オシントの重要性、将来展望のほか、情報の洪水によるデマ、ディスインフォメーション、ディープフェイクよってに引き起こされる事例の紹介に軸足が移る後半は、やや焦点がボヤける。

     故に、市民もしっかりオシントを活用して自己分析能力を高めよという警鐘として読んでおくには面白い。ストーカー被害や、コロナのワクチンにまつわるデマなど、身近な話題が取り上げられていた。

     今後、よりビッグデ

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    2023年05月16日
  • オシント新時代 ルポ・情報戦争

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    戦争で一番最初に犠牲になるのは真実である。
    中々痺れるこの一文から始まる。いやしかし、戦争で奪い合うものが「支配権」である以上、真実は領土と共に収穫の一つとなる。WGIP、勝てば官軍。我々は勝者の歴史観を生きている。

    オシントとは公開情報に基づくインテリジェンスのこと。例えば、世界中にメンバーが散らばる調査集団ベリングキャットは、オシントの新しい地平を切り拓いた象徴的な存在。オープンソース調査の基本動作であるジオロケーション。動画が撮影された場所を手探りで検証する。ディスインフォーメーション、いわゆる偽情報による人心操作が盛んになる中、自衛の必要性も高まる。

    陰謀論。そうした動きが最近の分

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    2023年04月24日
  • ヤングケアラー 介護する子どもたち

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    後半の、ヘルパーがヤングケアラーの子どもたちの洗濯物だけ洗わなかったというエピソードから、ケアする人へのサポートが無いことのみならず、介護業界そのものも役所的になっている現状がよく分かる。

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    2023年03月09日
  • 公文書危機 闇に葬られた記録

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    日本人に法律を守るつもりはないということ。マスコミはオフレコで取材をすることを正当化しているが、私の立場から見ると、オンレコ、オフレコ問わず、マスコミに答えること自体が公務員の守秘義務に反している。そういうそもそもの矛盾からは目を背けながら、公文書危機と言われてもというのが率直な感想。次に、自分の身を守るために記録はなるべくしないことだと痛感する。

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    2022年12月03日
  • 特権を問う ドキュメント・日米地位協定

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    羽田新ルートのために米軍横田空域の一部空域の管制権を得るのと引き換えに、米軍三沢基地の管制権が拡大されて千歳ー羽田ルートでの一部迂回が生じているのに驚いた。

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    2022年09月18日
  • SNS暴力 なぜ人は匿名の刃をふるうのか

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    現代の問題!!と思うけど、結局SNSで誹謗中傷する人に届けるにはどうしたらいいんだろうなあと思った
    いろんな事案があって、後悔してる人も響いてない人も多分いて、取り締まりするしかないのかな

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    2022年04月16日
  • 公文書危機 闇に葬られた記録

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    公文書に関する官僚の態度を見ていると、基本的に全ての公文書は都合の悪い情報で隠すことが基本という考えなのかと思ってしまう。福田元首相のように公文書から日本の行政を立て直してくれる人が出て欲しいと思う。

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    2021年06月03日
  • にほんでいきる――外国からきた子どもたち

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    外国人の子供が増えてきていることには
    気づいていたけど、実態を知りたくて
    読み始めた。
    でも半分くらいでギブアップ。

    わかったことは、日本の学校側の
    受け入れ態勢は全然統一されておらず
    ボランティアに頼っていたりで、
    外国人が日本へきて居住地として
    選んだ場所で
    今後が左右されてしまうと思った。

    海外に住んでいたとき、
    地元の公立小学校入学前に
    語学力検査みたいなのがあって
    ひっかかった子供は、語学教室に入学前に
    通わせてもらえた。期間は短かったような
    気がするけど、少なくともそういうふうに
    把握してくれてると安心できた。

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    2021年02月21日
  • SNS暴力 なぜ人は匿名の刃をふるうのか

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    テラスハウスの出演者の自殺の契機となったネットの誹謗中傷を主な例にSNS暴力について解説している本。
    被害者は気にしなければいいのにと思っていたが、「スープに入ったコバエ」のように気になりネットを開いてしまうよう。

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    2020年10月25日
  • SNS暴力 なぜ人は匿名の刃をふるうのか

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    ネタバレ

    30代男性
    自粛警察というモノが現れるコロナ渦で、SNSという容易に入手可能な武器があるため、加害者と被害者の状況を知るために読みました。
    テラスハウスの花さん自殺事件等のSNSを用いた誹謗中傷が、心だけでなく家族等まで殺害予告等の現実的な被害に合っていることや、その加害者や被害者のインタビュー内容も掲載されている。
    SNSが急に現れて、その使い方については、もっと教育して、使う側がリスクを認識した上で投稿する必要があるかと思う。

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    2020年09月27日
  • 枝野幸男の真価

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    この本では、枝野さん活動を軸として、近年の日本の政党政治を見る。これにより、自民党に対するリベラルの流れみたいなのが少し分かる。
    新聞の連載記事がもとになっていて、事実叙述の文章になっている。

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    2019年11月09日
  • こうのとり追って 晩産化時代の妊娠・出産

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    卵子が老化することを知らないひとが多いということに驚いた。キャリアをとるか、子どもをとるかでなく、どちらも選択できるような社会になればいいが。。。

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    2013年06月02日