毎日新聞取材班のレビュー一覧
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韓国は就職不安 お金
中国は結婚のお金、教育費
フランスは産む自由を拡大するために
国力の強化の理論がリプロダクティブライツの論理。
子供はどうか生きるかを学ぶことが必要。実務的な内容は必要が出てからでも良い。学び続ける習慣と新しいことを学ぶ抵抗感がないことが大切。
先が見えない時代で周りと同じことをしている危険性。そういう意味で自由を認めていく必要がある。
ハンガリーはお金で支援。
フィンランドは女性進出が進むが出生率は低下。
格差が少ないと子どもへ競争意識から良い機会を提供しようとの投資が増える。
日本の少子化の要因は未婚化が9割、少子化は1割。
子育ては親の責任か、社会の責任 -
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近所のコンビニ、工事現場、都市や地方でも外国人が働く姿は日常でよくみられるようになった。在留外国人数を調べてみたら2019年293万人と年々増えているとのこと。2019年施行改正入管難民法により外国人労働者の受け入れ拡大が狙いで表向き移民受け入れではないらしいが、移民社会に移行していると指摘。就学不明2.2万人、学校での無支援状態1.1万人、特別支援学級の在籍率2倍、不就学不就労3000人、高校中退率7倍などの数字が目次に並ぶ。
犯罪者、事件に巻き込まれた子それぞれの来日の経緯と育った日本での状況を紹介、日本語習得の壁と孤立、教師の対応の差、いじめの内容が酷い。
子どもが新しい言語を覚える場合 -
Posted by ブクログ
世界7ヵ国(日本の分析も含めれば8ヵ国)の少子化の現状や対策等を書いた本でその国の社会的な背景や政策が比較できて面白い。
韓国や中国はその生きづらさから子どもを産み控えることが定着している。一部の日本の若者のように地方でのんびり生きることを目指すというのもまだあまり浸透していない模様(本書における韓国の地方自治体の事例や中国では寝そべり族という言葉があるものの)。
しかし「少子化」という言葉もGDPと同じく、あまりにも国家主義的すぎるのでいい加減使うのをやめるべきだと個人的にはずっと思っている。最後のpopulation mattersの活動は興味深い。ディープエコロジーよりも結構マイルドな -
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たぶん、本書で取り上げられている、毎日新聞が最初に取り組んだ「幼き介護」の記事は、リアルタイムでネット上で読んでいると思う。ちょうど児相で働き始めた頃で、児相的視点でいえばネグレクト、もしくは心理的虐待だな、と思っていた記憶がある。もちろん、その捉え方は、児相がケースとして介入するための端緒でしかない。必ずしも全てのケースが、一般的に皆がイメージする「虐待」にあたるわけではない。法律に基づいて動く以上、則った法的根拠を示すために、法律で定められた枠組みに当てはまることを明示する必要がある。児相で介入する枠組みで考えたら「ネグレクト」か「心理的虐待」になるという話だ。そのように、介入のための根拠
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ニュース源が主にラジオである私がヤングケアラーという単語を耳にし始めたのはここ1年くらいだったと思う。確か荻上チキさんの番組で取り上げられていたのを聞いて、そんな問題があったのかと衝撃を受けたのだが、この本ではヤングケアラーという語が含有する多岐にわたる若年者によるケアの実態(いわゆる老人の介護だけでなく、精神疾患や事故後の障害を抱える親のケア、きょうだいケア等々)を知ることに加え、毎日新聞社の取り組みやその根底にあった記者さん達の熱い思い、他方面での取材を重ねるうちに別の問題を発見するコツコツの努力の過程を知れて面白かった。
読み始めてすぐに「隣のトトロのさつきちゃんもヤングケアラーだった -
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「あのショッキングな"ディズニーランドの日"を境に純一はヘルパーやケアマネジャーからキミコの介護について相談されるようになった」
彼女とのデートが台無しになった中1の彼の転機。
福祉に携わってきた中でおそらく同じ状況になったらそうしてしまったんかなと思います。
それと同時に反省というか背筋が寒気なるというか「1人の人生を決めてしまう」ようなことをしてしまうことがあり得たんじゃないか。
それも「無意識に」と思うとやってないのに怖くなります。
この本はヤングケアラーの取材記録です。
この本を読んで大人がどう考えるか。
幼い子供でも家族がいたら介助者として巻き込んでしまうのが -
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子どもに関わる仕事をしている人には、ぜひ手にとってほしい。きっともう、この問題と無関係ではいられない状況に、今の日本はある。その事に今更ながら気付かされた。
不就学の問題は以前から報道されていたこともあり、背景に「移民」を認めない日本の意固地な政治があることはもう周知の事実だろうと思う。それ以上に、就学はできたがその先の支援がなく、まさに「梯子を外された状態」で生きている子どもたちや親たちがいること、しかもその数の多さにこの問題の深刻さを考えさせられる。日本語習得のための満足な支援もなく、知的障害があるとみなされて普通学級から排除され……これがSDGsの「質の高い教育をみんなに」で最高評価を得 -
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HONZブックガイドから。毎日新聞、こんな熱いことをやっていたんだ、ってのがとりあえず最初のビックリ。自分の場合も、いちいち書面でってなると面倒に感じてしまう。じゃあメールでってなると、効率は上がるんだけど、その内容に関する重要度が、一段どころかひょっとしたらそれ以上、落ちてしまう気もする。でもこの考え方、見事に官公庁の隠れ蓑として機能してしまっている訳ですね。でも当然、公文書を私人のメールと同レベルで語って良い訳もなく、いかにあり得ない現状かってことが浮かび上がってくる。堂々と胸を張って虚言を吐き、発言の綻びについては後付けで強引に言いくるめる。いつになれば改まるのかと注視していても、この有
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不就学の外国につながる子供達の問題を丁寧に取材した本。そこには出稼ぎで日本にきた親に呼び寄せられたものの、虐待、いじめ、日本語ができない等々の理由で学校からそして社会からドロップアウトしてしまう子供達の姿がある。親は工場で10数時間の勤務をこなし、子供に気を配る余裕さえない。せっかくお母さんと暮らしたくて日本に来たのに、という子供の声が心に刺さる。
学校に行けたとしても支援が不十分で、板書を写すだけという子供達。子供は吸収力があるからと、放り込めば柔軟に対応できると考えがちな大人にとって衝撃的な点は、日常会話ができていても授業についていけない子供もいるということ。授業で使われる「学習言語」が -
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知らなかった。外国人が義務教育から除かれてることも、外国籍児童に就学の強制力を働かせられないことも。外国人が日本で暮らしてる理由自体に貧困が絡んでいることがきっと少なくない中で、受け入れ態勢が整ってないことで学校に通えなくて、社会入っていけなかったりドロップアウトしたり、それがまた貧困につながる負の連鎖。
自治体だったり先生の熱意に支えられたり左右されたり。
でもこのキャンペーン報道で行政が少し動いたり。
自分は知らなかったんじゃなくて知る気がなかった。
義務教育なんて制度がうざったくてかったるかったことも沢山あったけど、勉強したくてもできない子供たちがいる。
陳腐な感想文しか出てこないけど、