横関大のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
探偵一家と警察一家は役割が被ってる。
そのせいで桜庭家の警察一家という設定が死んでしまい、ただの常識人の集まりに成り下がってしまった。
もちろん、横関先生の作品なので面白いのは確かなんだけど、どうにも設定を活かしきれてない印象。
ドラマは設定だけ活かして内容はがらっとコミカルに変わるみたいだけど、正直それで正解だと思う。 -
Posted by ブクログ
息子の万引きで脅迫してきた男が、銃で撃たれて殺された。
その銃は主人公たち4人が小さい頃に起きた、
ある事件をきっかけで手に入れ、密かに埋めていたはずのものだった。
大人になった4人は事件をきっかけに再会するが、
それぞれ秘密をかかえていた。
4人の過去や秘密が徐々に暴かれていく展開は
スピーディで、わかっていながらも実は……という展開が
続くため思わず一気読みしてしまった。
それぞれが隠している秘密は、今だったり過去だったり、
それでも深い所では皆が皆を心配し、助けようとしていた。
最後に暴かれる過去と未来の真実はもちろん
良い結果ではなかったけれど、ちょっとだけ爽やかな風が
吹いている -
Posted by ブクログ
物語のスピード感、躍動感は抜群で、スラっと読めてしまうエンタメ作品だと思うが、ところどころ、何で?って思わされる状況も。
ヒーローの一人である亮太が、「困っている人を見過ごせない」という思いだけで、どんどん巻き込まれてしまうのも、どう?
そういう状況も、エンタメなんだから、まっ、いいっか。
仲間と組んでいるアマチュアバンドでリーダーをつとめる伊庭亮太。
昼は宅配ピザ店「ピザ・アルバトロス」で配達のバイトをしている。
ある日、亮太を配達人に指定したピザの注文が入った。
届けた先には刑事がいっぱい。
向かいのビルで人質をとった立てこもり事件が発生しているというのだが、そこへピザを配達し -
Posted by ブクログ
ピザ配達のバイトをしながら、バンドでのデビューを夢見る伊庭亮太。そんな彼のモットーは、困っている人は助けなければいけない、ということ。
いつも通りアルバイトをしていた亮太は、自分に配達の指名が入ったことを聞かされる。そして亮太が配達場所に向かうと、そこは立てこもり事件が起こっている現場で……。
こうくるか! と感心したところと、粗さや雑さが見えるところがいろいろある作品でした。
まずうーんとなったところから。
主人公のお節介っぷりにまず違和感を感じました。配達先で夫婦喧嘩が起こっていたら、勝手に家に上がり込んで仲裁し、
女子大生が困っていたら、バイト中にもかかわらず、水道管の -
Posted by ブクログ
江戸川乱歩賞受賞といっても開催回によって作品のレベルは大きく違う。
「再会」はその中では良くもなく悪くもなくと感じた。
タイムカプセルに封じ込めた過去は何者かによって暴かれていた。
殺された人間は、周囲の人にとって死んでもまったく問題のない人物だった。
だが、殺害に使われた拳銃は、幼なじみ4人にとっては忘れたくても忘れられない封印した過去につながっていた。
誰が犯人でもおかしくない状況が延々と続いていく。
読みやすさはあるけれど、それぞれの人物が浅いような・・・。
とくに重要な場面となる容疑者が逃亡してからの展開が残念すぎる。
ご都合主義と言われてもしかたのないような偶然性。
もう少し工夫でき -
Posted by ブクログ
乱歩賞受賞作でデビュー作。
4人の小学生が
タイムカプセルに入れた拳銃で
23年後に殺人事件が起きる。
犯人は4人のうちの誰か。
面白かったなぁ。
今の事件と
23年前の事件がうまく交錯していて
気持ちよく読み進めた。
内容は決して気持ちよくないけれど。
幼い頃の友達関係は優しくもあり切なくもある。
大人になった4人の関係もまたいろいろ。
まだ、そんなに読んでないけど、
今の横関さんとは少し違う感じがして、新鮮だった。
「再会」横関大
乱歩賞受賞作でデビュー作。
4人の小学生が
タイムカプセルに入れた拳銃で
23年後に殺人事件が起きる。
犯人は4人のうちの誰か。
面白か