横関大のレビュー一覧
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第56回江戸川乱歩賞受賞作品
面白かった
ストーリとしては、
幼馴染の4人(直人、圭介、淳一、万季子)の過去の事件と現在の事件の物語。
直人の兄の店で万引きした万季子の息子。
その処遇を巡り、万季子は直人の兄に恐喝されます。元夫の圭介に相談し、お金で解決しようとする万季子。さらに直人にも相談。しかし、直人の兄は取引場所で射殺体で発見されます。
誰が、直人の兄を殺したのか?
さらに、その拳銃は、23年前に殉職した圭介の父親が所持していた警察の拳銃。小学生だった4人は、その殉職した事件現場でその拳銃を持ち去り、タイムカプセルに封じ込めて、小学校に埋めていました。
タイムカプセルから拳銃を掘り -
Posted by ブクログ
ネタバレ1人の男を軸に関わった女性たちの話。
前半はその男の妻やその男の愛人が語り手となって自分の心情などを語ってる。
中盤から一気に視点が変わり、男の妻が行方不明になりそれを捜査することになる刑事の視点からも。
刑事が合間合間に女性に対して心の中で思ったり男に言ったりする言葉が艶かしくて気持ち悪かった。
後半からは全然気づかなかったことがわかっていく。
女の刑事は昔、男と半ば無理やり性的行為をさせられたことがある女性だったし
行方不明になって見つかった妻の遺体は男の近所に住む翠だったし。翠は結局大学のとき男と交際していた。
そして女刑事はその男との事件で妊娠し子どもを産んでいた。というなんと -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作を読んでからだいぶ時間が経ってしまったのもあると思うけれど、今回は杏ちゃんとゆう子供の存在があったからどうしても三雲家の父母にイライラしてしまう所が多かった。コメディだと思うし、そんな真正面から窃盗一家の正義を問う話ではないんだとわかっていても、例えば三雲家にもなんらかの正義があって、裕福な家に限って盗むだったり、貧困家庭にささやかな救済をとかよくある縛りみたいなのがあると自分の中で違ったかもしれない。
どうしてもこの巻の中での杏ちゃんの教育とゆうひとつのテーマの部分で、盗めばいいでしょ?のスタンスが受け入れ難かった。結果三雲家は距離を置くことになったけど、全面的に杏ちゃんが理由だったわけ -
Posted by ブクログ
ドラマ「ルパンの娘」の原作者の長編ミステリ、初めての横関大。
一年前に殺害された女性が、意識不明の別な女性に憑依して覚醒し、復讐を誓う元恋人の復讐を止めつつも、共に真犯人を探っていく・・という異色のミステリです。
店頭で帯書きの『純愛&復讐劇だと読むうちに最後の5ページの衝撃が!最高に最低なイヤミス登場:この小説が嫌いでも横関大を嫌いにならないでください』にちょっと惹かれて(^_^;)読みましたが・・・
一気読みではあったのですが、クライマックスの展開はズルいというか、フェアじゃない感じだなぁ・・・「ラスト5ページの衝撃」も・・・フェアじゃない感じだなぁ・・・
あとは、読まれる方の好みです(^