矢立肇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人間ほど、実体のないものにすがる生き物もいないという。
光、希望がなくては人は生きていけない。世界で絶望や不条理、不幸に遭遇すればするほど、人はそれでもまだ改善の余地があると信じさせてくれる光を必要とする。その改善の余地、理想が具現化したものが神であり、人間がすがるものなのだろう。
そんな神だからこそ、人は自らの神の唱える正義や価値観を唯一として硬直させ、
分かり合う可能性を殺し、狭い固定観念に陥っていく。自らの望む可能性が他人の可能性を殺す・・・これが誤解であり、争い、歪みの源だ。皮肉にも、理想を描く力が結果的に全体の歪み、不条理、誤解を生んでいるのだ。このようにねじれた世界から人は脱するこ -
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Posted by ブクログ
今度のガンダムは、武力によってこの世から紛争をなくそうとする集団のお話だそうです。
「沈黙の艦隊」?
いやいや、あれは、実際にはその武力を行使しないという縛りがあったのですが、直接、バンバン敵をたたきに行っています。それも、モビルスーツの圧倒的な性能差だけを頼りに。
もちろん、やっていることの矛盾については、作品中、気づいているのですが……今のところそれも、単なる負け惜しみという感じになっています。
これ、先の進み方によっては、メチャクチャ危ないマンガになると思うのだが……。理想が実現されても、実現されなくて殉教することになっても、イヤな展開になる予感がします。
富野 由悠季や、安彦 -
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Posted by ブクログ
設定い違和感あり
・宇宙世紀の作品としては、初代官邸が宇宙に作られたという記述により過去の宇宙世紀作品と大きな齟齬を生んでいる点が、その後読み進める上でも、なんとなく納得できない引っかかりになるように感じてしまいました。
閃光のハサウェイの物語が、この後にあるとすると、これも違和感があります。
・作品自体は、引き込む力があり、心沸き立つシーンの描写も多々あります。
また、福井さんの作品のわりには、必要以上に武器の詳細の表現にページをさくことがなく読みやすいと感じました。
・読み物としてのレベルは高いと思うのですが、ガンダムの宇宙世紀の根幹にかかわるような設定に、不用意に触れて -
Posted by ブクログ
ガンダムネタ全開のシチュエーション・パロディ(って言うのか?)と、その真逆を行く妙にドロドロと生々しい人間関係や陰謀が混然として、凄まじくカオスな世界観を構築しているのは前巻以上。
しかしそのいびつな表現が一周回って、この作品を他作から徹底的に差別化してオンリーワンのものにしているのも事実。それがいいことなのかどうかは多分読者にゆだねられるのだろう。
巻末おまけの「ボツ企画」の生真面目でありつつどこかズレたコメントを見るに、作者はたぶん天然でこれをやっているように思える。芸術様式に例えるなら素朴派やアール・ブリュットのような「意図しない前衛」と言えるかもしれない。もちろん言い過ぎです。 -
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