柳下毅一郎のレビュー一覧

  • 皆殺し映画通信
    "映画を見ていて、突っ込みどころが満載な映画を紹介してくれている本。見たことのない映画が一杯ある。
    最近の日本映画は、テレビドラマの続きがこんなに多いのか!という驚きと、テレビドラマでもいいんじゃない?という作品もあることにびっくり。
    ひっそりと上映されている映画も沢山あるのですね。シネコンばかりに...続きを読む
  • 異形の愛
    本の7割を越えたあたりからどんどんと読むのをやめられなくなる展開だった。タイトルの意味が家族に対するものであったり、同じ側へ向けられるものであったり、と分からされる力強い描写には痺れてしまった。描写は強烈だがユーモアも多く、アーティの金玉のカビを念動力で動かして蝶々結びの形にするチックが可愛らしい。...続きを読む
  • 皆殺し映画通信 天下御免
    日本映画ぶった斬りの2冊目。

    観客に観せるためではなく、企画でっち上げて制作費せしめるのが目的の映画がこんなにも存在するということを知り、暗澹たる気持ちになりました。寄生虫のような輩はどこにでもおるんやなあ(-_-;
  • 皆殺し映画通信
    どうしようもない日本映画をぶった斬る一冊。時々ホントの傑作も混じってます。

    なぜ作られたのか理解に苦しむ映画に時々出会いますが、その理由の一端を理解できる手助けになるかも。ただ、何の救いにもなりません(-_-)
  • 皆殺し映画通信 冥府魔道
    「イニシエーション・ラブ」のみ後半をネタバレ回避で読まず。後はこのレビューのツッコミの方が面白いんだろうなあ、という作品ばかり。町おこし映画は地雷の宝庫にしか見えなくなる。「バケモノの子」が意外に低評価。
  • ジェイクをさがして
     『ペルディード・ストリート・ステーション』を読み終えて、私はミエヴィル中毒になった。これはミエヴィルの短編集。『ペルディード』ふたたび、と思っていると、やはりちょっと違う。彼はホラーとかウィアードの作家ということになっており、そういう掌編が並ぶ。マンガも。

     何だかダメになったロンドンでジェイク...続きを読む
  • プロメテア 1
    とても真摯なファンタジー・ヒーロー・コミックかと思いきや物語とメタと魔術と驚きとやりすぎのムーア節だった。それでいてやっぱり素敵なスーパーヒーロー・コミック。原書で読むには難解すぎるので続2巻も期待したい。
  • 皆殺し映画通信
    矢野顕子が「監督失格」の主題歌をって聞いたときは「えっ!?」て思ったけど、単に仕事を選んでないんだということがこの本読んでわかった。しかし世の中にはどういう事情でつくられたのかわからない謎の映画がいっぱいあるんだなあ。石原慎太郎映画、西原理恵子映画、幸福の科学映画、イケメンヒーロー映画、プラレール映...続きを読む
  • 皆殺し映画通信
    2013年の映画をばっさばっさ斬る。
    掲載されていた中で見たものって風立ちぬだけかな。
    私は映画には全然詳しくないのだけど、テレビで推されてて周りもよかったって言ってて見てみたら、え、これってどうなの?って思うこともあって、そういう感覚はもっとよく考えるべきだなと感じた。
    逆に、なんかいいって思った...続きを読む
  • プロメテア 1
    メビウス/ホドロフスキーの『アンカル』に比すべき名作ではないですか。

    エンターテインメントの水準を維持しつつ、紙面一杯に魔術、神秘主義のイメジャリーが乱舞するという、、


    魔術関連のことはたぶん他の方が解説されると思いますので、
    他の視点で見るならば、イギリスには、イエイツ、ジョージマクドナル...続きを読む
  • 皆殺し映画通信
    ちゃんといい大学出ていい会社勤めたような人間が揃ってこんな映画作っちゃうんだよなあ、と悲しくなる時がある。ここで俎上に載せられた映画たちの中には、そうした悲しさを通り越して、憤懣、さらにそれすら通り越してなんだか無の境地に至らせてくれる作品もある。見たことのない映画の方が多いんだけれど、事故現場を楽...続きを読む
  • 皆殺し映画通信
    こんな日本映画、誰が観るんだという作品群のレビュー。これは貴重だと思います。私が観たのは一本だけでした。
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    映画に詳しいわけではないので、けっこう、有名どころしか見てないです。
    でも、知らなくても楽しめる。

    ものすごい知識のある人のおもしろい蘊蓄っていうのは、いいですね。
    多分、映画見てるよりもおもしろいかも。
  • ジェイクをさがして
    SFや幻想小説が詰まった短編集。個人的には少し異端だけど「使い魔」が好き。ただ、出来不出来が激しい気がする。
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    映画欠席裁判
    ■字幕翻訳の女王?ナッチ

    ★柳下: でもね、戸田さんがやるようなハリウッド大作になると、海外の配給先むけに字幕製作用台本っていうのがついてくるの。Mt.Fuji 日本の最高峰って感じで、固有名詞とか慣用句に注釈が付いている。
    ☆町山: なんだ、じゃあ中学生だって訳せるじゃん。
    ★柳下...続きを読む
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    ある程度映画を知っていれば、おもしろいです。下ネタに耐性が必要ですけど。なんというか、テレビ東京 午後のロードショーで放映されるような作品まで言及するのは、すごいです。難を言えば、さくいんを入れて欲しかったです。メインだけじゃなくて、派生的に扱った作品もレファレンスとして引けると楽しめると思うので。
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    解説の宇多丸氏曰わく「日本最高峰の映画悪口芸」。でも、二人の映画に対する愛は尋常ではない。
    故に、漫才のようなキツいツッコミや喩えにも、愛を感じることが出来るから笑える。
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    面白かった~。でも下品…(笑)けれど彼らの披露する知識と確かな裏打ちがチラチラと垣間見えて、やっぱ評論家は頭良くなくちゃつとまらないんだよなあと当たり前のことを思い出しました。
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    映画についての漫談。
    はっとするような知見や指摘は特に得られなかったが、こういうものか。
    あのふたりのコンビは映像つきで見るのがやはり一番。
  • ベスト・オブ・映画欠席裁判
    面白い。が、お二人の膨大な映画知識の掛け合いにほとんどの読者が追い付くのがやっとだったのではないだろうか。もちろん自分も「スターシップ・トゥルーパーズ」とか有名な作品は知っていたが、後半になるにつれ知らない作品が増えてきて読むのが辛くなってきた。
    とはいえ、今後の観るべき映画作品のデータベースとして...続きを読む