松尾たいこのレビュー一覧

  • なくしたものたちの国

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    すごく好き。
    「どんなこともいつか懐かしくなる日がくるわ」
    なんだか泣きたくなって、そんな気持ちになる自分が嬉しい。
    絶対また時間をおいて読み返す。



    超弩級の恋は足りないから超弩級になるんだと思う
    自分が好きだと思うのと同じだけを、相手がかえしてくれなくて、あるいはかえしてくれているようには思えなくて、それで、どんどんどんどん、好きが吸い取られていって、きづいたらとんでもないくらいの好きになっているんじゃないかな

    なくしたものばかりだ、と、二袋目の写真を見ながら、わたしは思う。落としてしまったもの、なくしてしまったもの、置き忘れてしまったもの、いなくなってしまったもの。写真はそれらで満

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    2025年10月23日
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    親友が貸してくれた本です。
    すごい泣いた!
    どの話も宝物のように心に響いた。
    絵も紙質も素晴らしいし、
    もう一度自分でも買い直そ。

    今まで色んなプレゼントを私はもらってきたなって思い出したああああ!光代ねえさんの文章とか表現は本当に圧巻させられる。


    名刺にしたい本リストにランクイン。

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    2025年09月22日
  • Presents

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    名前、ランドセル、鍋セット、ヴェール…一生のうちで受け取るプレゼントに関する短編集。生まれた時から、進学、就職、いろんな出会いと別れ、結婚、人生の節目節目で私たちは様々なプレゼントをもらって生きている。良い時も、辛い時も、そのプレゼントはその人の人生を支え、彩っていく。一話一話短めで読みやすいうえに心に染みて、とても良かったです。松尾たいこさんの挿絵も印象的。過去に出会った人たち、今現在周りにいる人たちに感謝の気持ちが湧いてきます。読んで良かった~と心から思えました。

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    2025年06月07日
  • Presents

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    心があったかくなる贈り物にまつわる短編集。人が人を大切に思う気持ちや優しさを思い出させてくれるようなそんな素敵な話。誰かにプレゼントでこの本をあげるのもいいなぁと思った。ものはものっていうだけじゃなくてそこに込められた人の想いがあるから大切になる

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    2025年05月17日
  • Presents

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    12編の短編です。それぞれのプレゼント‥‥最後のは身につまされました…
    全部自分のこととして読まされた気がします。とてもよかったです。

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    2025年03月14日
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    ネタバレ

    『女性が一生のうちにもらう贈りもの』がテーマの短編集。
    どの話も号泣レベルに感動して堪えきれんくて、
    外で読むのはすぐやめた(笑)
    気持ち揺さぶられる感動系あんまり読まないけど、
    この本は読んでよかった!!

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    初めに送られてくるプレゼントは「名前」。
    名前の由来とか意味ももちろんだけど、
    我が子の見る世界が素晴らしいように、、と願いを込めて、願いをプレゼントされているんだと気づいて、両親に感謝の気持ちでいっぱいになった。
    親から初めて一人暮らしをする娘へ、結婚式を挙げる娘から親へ、友だちから、夫から、、、全部感動した!

    かたちとして残らなくても、送られた記憶やその人との関係性を忘

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    2024年12月29日
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    個人的な話になるけれど、本作を買った日は思い出深い1日だった。
    というのもその日は出産を終えた妻と子供の退院の日で、病院に早く着きすぎてしまったため時間潰しに本屋に行ったのだけど、その際、たまたま本作が目に留まった。
    双葉文庫40周年記念のクレヨンしんちゃんの装丁がかわいかったのと、帯にあった「わたしもあなたも、産まれて初めてもらうプレゼントは名前」というフレーズがとても気になって購入。子供がうまれたばかりということもあり、「名前」という作品には特に感銘を受けた。

    本作は「プレゼント」をテーマにした短編集。一作あたりが10分くらいで読めるので、移動時間の合間なんかに少しずつ読んでみるのもよさ

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    2024年09月01日
  • Presents

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    40周年限定カバーになっていて目に留まり、購入しました。
    1番好きだったのは『名前』。私も小学2.3年生の時に名前の由来を発表する授業があり、全く同じことを親に言われました。「春に生まれたから」と。弟2人の名前は少し珍しい漢字が使われていて、意味もしっかりあって…。羨ましさもあり、なかなか自分の名前を好きになれませんでした。
    でもこの本と出会い、なんだか少し救われました。
    出会えてよかった。

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    2024年05月04日
  • なくしたものたちの国

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    ネタバレ

    泣いた。なくしてしまったもの、もう会えない人。それらはきっとどこかに存在し続ける。わたしとは交わらないどこかの国で。
    喪失のかなしみをのりこえたいときに、オススメしたい小説。

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    2024年04月24日
  • Presents

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    これまでにもらったプレゼントを振り返ってみた。小さい頃に親からもらったずっと欲しかったローラースケートや、オモチャの指輪、大人になってもらったマカロンや靴など色々思いつくけど、物そのものを通して、贈ってくれた人との思い出やその頃の気持ちが物とともに記憶として残っている。
    大人になると、物そのもの以外にも、言葉や行動、存在自体が贈り物だなと感じる瞬間と出会うようになった。
    プレゼントだと気づかないくらい些細なことから大きな存在まで、心にしみる大事なプレゼントに気づかせてくれる話が詰まった一冊。

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    2024年02月07日
  • Presents

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    プレゼントに関する短編集
    人からもらうものって姿形のあるものだけじゃなく、姿形のあるプレゼントだったとしてもそれと一緒に愛情とか仲直りしようとする気持ちとかが含まれてるみたいな内容でなるほどねえってなった

    女性が主人公で大体のストーリーが暗いというか現実的でキラキラしてない現状とかから始まるのも角田光代らしくて引き込まれた
    その現実的な退屈とか不満とか色々ネガティブな感情とかがごちゃごちゃな生活の中で立ち止まって考えてみたら、ある物事とか今の状態とかが実はすごいありがたいってこととか、過去のキラキラの思い出が作り出したのが今だって気がつくみたいな現実離れしてないストーリーなのがすごいよかった

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    2024年01月13日
  • 古事記ゆる神様100図鑑

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    イラスト可愛い
    あくまでも図鑑として楽しめる

    小説のように全てのページを読んだわけではないが、こんな神様もいるのかーとペラペラめくるのが楽しい一冊

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    2023年07月11日
  • なくしたものたちの国

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    ネタバレ

    出会えて良かった本。読んだ後、ああよかったと思った。物語だけど、分かる、と思うことばかりだった。

    過去に無くして後悔したときの記憶やこれから無くすだろう、無くなるかもしれない、という私自身の不安が、本に触れている間だけでもなぐさめられたように思う。

    不思議な出来事が起こるんだけど、騒ぎ立てず、静かに受け入れているところとか、最悪のタイミングだった時の心情とか、黒い気持ちでいっぱいになって自己嫌悪するところとか、作り話だとしても分かり合える人と出会えたようで嬉しかった。

    ヤギのゆきちゃんと会話できなくなった場面では、そういえば、私も飼ってた犬とそういうことがあったのを思い出した。言っても信

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    2023年04月12日
  • Presents

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    ハズレなしの短編集でした!
    どの作品も温かさに溢れていて大好きなのですが、特に「名前」と「うに煎餅」が好きです。

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    2023年03月12日
  • Presents

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    私の大好きな大切な本。表紙が綺麗だからという理由で図書室で手に取りページを開いてとにかくのめり込んだ。文章の無駄のなさ、言葉選びの美しさ、本当に全てが完璧だと思った。何度読んでも美しい。6年たった今でも読み返す。どの話においてもその様子や人の顔、家の中や匂いまで全てが想像出来る。挿絵が抽象的で更に想像をかき立てられる。きっといくつになっても手放すことはないだろうと思う1冊。

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    2023年02月04日
  • Presents

    匿名

    購入済み

    贈り物とは何か。

    贈り物にまつわる短篇集。次に出てくるのはどんな贈り物なのかとわくわくしながら読んだ。描かれているひとつひとつの贈り物はどれもささやかだけど、どれもかけがえがなくてあたたかい。
    ここに出てくる贈り物は実際に手にとることのできる品物でもありながら、それだけじゃない。平凡だけどそれなりに苦しい人生に、それでも誠実に向き合おうと決めたとき、ささやかだった風景が輝き出すこと。それをこそ作者は贈り物と呼んでいる。

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    2022年06月15日
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    形の有無に関わらず、それによってもたらされた経験そのものがプレゼントの本質なのかもしれないと思った。そもそも人生そのものが両親からのプレゼント。
    後書きの「人は贈るより、つねに贈られる方が多い」に、はっとさせられた。

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    2021年11月20日
  • Presents

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    家族をしていてやりきれない事やそんな中でも日々の幸せを感じられる時が描かれている。
    まーいっかと曖昧に思うことや後少しだけやってみるかで、上手くいくかは分からないけれども人と暮らすってそういう事かなと思わせられる。
    また、松尾たいこさんの絵がとても素敵な本。

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    2021年10月03日
  • Presents

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    小中学生の時に表紙と題名に惹かれて買った本。女性が一生のうちにもらうプレゼント(形あるものだけではない)に纏わる短編集。風景の表現が鮮やかかつ分かりやすい、夕焼けに照らされる木々を『金粉をふりかけられたように〜…』って表現したりしている。どの話も良いけどランドセルの話が一番好き。ランドセル貰った当時はなんでも入る!私の全財産(ぬいぐるみとか本とか)余裕で入る!何かあってもランドセルに大事な物詰めて逃げれば生きれる!って思ってたのに大人になってよく考えたらランドセルって一泊旅行の荷物すら入らないよね、当時の身軽さにビックリしちゃう。そんな「分かる〜」って懐かしい気持ちになったり「これから先こんな

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    2021年07月27日
  • なくしたものたちの国

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    いつのまにかなくなったもの、というのが、人生にはたくさんある。捨てた記憶はないのに、あんなに大切にしていたものが、なぜ自分の側からなくなってしまったのだろう。
    もの以外にも、いつのまにか離れてしまった友人だとか、別れた恋人だとか、無理やりに忘れることに決めた人とか、記憶とか、たくさんある。なくしたものたちが積み重なって、今がある。

    この小説の主人公は雉田成子。成子は8歳まで、人間以外のいろんなものと話ができたけれど、ある日突然それができなくなった。
    そして成子は成長してゆく。痛々しい恋愛をしたり、それが破れたあと平穏な恋愛をしたり、結婚して子どもを産んだりする。ものや、人や、関係を得たり、な

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    2021年01月25日