松尾たいこのレビュー一覧

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    表紙がかわいくて選んだ1冊

    女性が一生のうちにもらう贈り物

    生まれた時に「名前」をもらうところから始まり「涙」で終わる12の短編集。

    驚いたのは、イラストレーター松尾たいこさんが主人公の女性の年齢とプレゼントされたもの(テーマ)だけで挿絵を描いたということ。
    物語とは少し違うイメージの挿絵だったり、それも楽しい。

    生まれてから死ぬまでに、私たちはたくさんのものを人からもらう。
    形のあるものばかりではない。
    感謝の気持ちを忘れず、贈る側にもなりたいと思わせてくれる小説だった。

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    2024年10月19日
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    人生で巡り会うかけがいのないプレゼントシーンを集めた短編集。友情や愛情が語られており、感動的。面白かった。

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    2024年08月30日
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    女が一生にもらうであろうプレゼントにまつわる短編12編。共感できるところがいっぱい。子どもが描いた家族の絵のエピソードがささった。

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    2024年01月20日
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    ネタバレ

    びっくりした。もはや思い出せるはずがないと思っていた感情が急によみがえってボロボロ泣いた。

    もらったもの、してもらったことの短編集。時々、いい話だなーとは思うけどまぁそこまで心に残る感じではないかな、、と思いながら読み進めた。

    だけど最後の話になった時、年老いた女性が、夫の昔の浮気相手を思い浮かべて、やっぱり話ぐらいしておけばよかったかな、と、もう恨むことも無くふと考え、夫にしてもらったことで一番うれしかったことは何だった?と会話を空想するシーン。何故かそこで私も、うーーーん、何だったかなーー・・、と自分の夫との昔から今までの様々な出来事を思い返してしまった。

    そして思い当たって、そうだ

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    2023年07月11日
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    読みやすさ☆☆☆☆☆
    ちょうどいい長さの短編。
    読後感もいい。人生の中で出会う悲しみや辛さも、おくりものだと思える一冊。
    おすすめ度☆☆☆☆
    誰かに差し上げたくなるような、ほんのり温かい優しさを感じられる。
    読書が苦手なひとでも読みやすい文章表現。
    この本好き☆☆☆☆
    今回は全編通して「貰う側」を主軸に置いていたけれど、「渡す側」に立った時の目線もぜひ描いて欲しかった。
    きっと、貰う分だけ渡していると思うから。

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    2023年05月25日
  • クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない! そんな私が、1年間洋服を買わないチャレンジをしてわかったこと

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    そう。まさに。
    言う通り、、、、と、思い。迷ってたパーカー捨てる覚悟ができました、、、、、

    自分がすごい好きっていうのはおそらく4枚くらいで。残りは、まぁ好き、好きだった、着心地いい、そんなもんではないか?
    それが、もし、一枚もこれはすごい好きってのがないクローゼットは。死。

    とな。

    もしくは、すごい好きってのばっかりのクローゼットはもう言うことなし。

    捨てられない、捨てない人は、自分を正当化するためにひたすら言い訳を繰り返す。

    という一言や。

    いい歳超えたら、ダメージ加工は、すでに自分がダメージだらけだから着るべきではない。とか。笑

    くたびれて見える服は、貧乏くさい、カッコ悪い

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    2023年03月28日
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    女性が一生のうちにもらう贈りもの。それがこの本のテーマです。
    表紙や挿絵を担当された、松尾たいこさんのあとがきを見てようやく気づいた。確かにそうだ。女性が産まれてから、亡くなるまでにもらうプレゼントの話なんだ。そんな短編が12話詰まった小説。角田光代さんの小説は比較的悲しく心が締め付けられるようなお話をよく読んできたが、この小説は少し悲しい部分も含みつつも心が暖かくなるお話たちだった。

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    2023年02月25日
  • なくしたものたちの国

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    忘れないようにしようと、ひとつひとつのものや景色や人に触れて私は思う。別の場所で、違う姿で、違うかたちで、違ういのちのありようで出会ったときに、思い出せるように、忘れないようにしよう。愛した人たち、愛したものたち、どうか忘れませんように。忘れてもいいのよと、耳元でおだやかな風のようにだれかが言う。そう、その声の主だってわたしは思い出せないのだ。とても近しくて、たのもしい、やさしいだれか。忘れてもいいのよ、忘れていたって出会えばまた、どうしたって愛してしまうのだから。いいえ、どうしたって出会ってしまうのだから。P.182

    ↑一番印象に残った言葉

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    2022年10月24日
  • なくしたものたちの国

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    主人公ナリコの一生が、5つの短編で描かれている。

    不思議で甘酸っぱくてやさしい世界感でありながら、『死』というものを考えさせられた。

    命あるものはいつか死ぬ。そしてまた生まれる?
    『いま』を大切に生きよう、愛そうと思えた。

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    2022年05月22日
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    贈り物がテーマの短編集

    贈り物は物品だけでなく、名前、体験、経験、記憶などの場合も

    両親がつけた自分の名前、ランドセルの象徴するもの、引っ越しのときに母親が買ってくれた鍋セット、友人たちの手作りヴェール、子供の書いた絵、家族の作ってくれた料理 等々

    贈り物の他にも、親子や夫婦など家族も共通点なのか?と思ったけど、「女性が一生の中で贈られるもの」がテーマらしい
    言われてみればさもありなん

    短編の構成として、生まれてはじめての両親からのプレゼントとしての名前で始まり、人生の最後にも残るものとしての名前で終わる構成は好き
    全体の大きな流れとして、人生のステージの順になっているようにも思える

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    2021年10月11日
  • クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない! そんな私が、1年間洋服を買わないチャレンジをしてわかったこと

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    はじめは、洋服を買わないチャレンジの仕方や著者の松尾さんがその期間に思ったことについて書かれていきます。
    まずは、100日、そのあと1年。
    後半につれて著者の好きな物、ワクワクするものに確立していき、その商品を紹介されてたりします。最後に本なども。こちらも見てみようかなと思います。

    私も洋服が多い方なので、洋服買わないチャレンジやってみようと思いました!

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    2021年08月26日
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    人生にもらう贈りものにまつわる短編集。

    贈りものとエピソードという形で
    簡潔にまとめられているんだけど、
    ほとんどの話で忘れられない景色が語られるのが
    印象的だった。
    満開の桜、商店街を歩く母のうしろ姿、
    夕方の海、靴の並んだ玄関…。

    贈りものって、品物そのものより、
    それをくれた人、その人との関係を思い出すと
    あとがきで角田光代さんが書いていらっしゃるけど
    確かに、その品物はなくしてしまっても
    心に残り続けるものがある。
    強い感慨を持ったこと、
    その時目で見たもの、肌で感じたこと、
    そんな形のないものたちを象徴するのが
    贈りものなのかもしれない。

    贈りものをあげるのももらうのも、
    自分

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    2021年07月22日
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    角田光代の穏やかな文章に癒される一冊。
    日常の中にある、プレゼント(贈り物と言った方がしっくりくる?)に焦点をあてているが、12個の短編がこの世に生を受けた時から、死ぬ時まで、一生を辿っているのが面白い。
    自分自身が子育て中ということもあって、『絵』と『料理』が良かったかな。

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    2021年07月03日
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    角田さんの文章がすきだなと改めて実感した作品

    ’’足をルの字に折って座り’’という表現ってできそうでできないと思う。場面をすごく想像しやすい。
    ぺたって座って、太ももにランドセルをおいて、のぞき込んでいる。そんな女の子をふわって想像できてしまう。

    ’’冷静に、理性的に対応するはずが、口を開いたとたん、よくふった炭酸水の栓を抜いたみたいに、言葉があふれ出した。’’
    感情の表現もすごい。
    すごいとしか言えない自分。小並感。

    松尾さんのあとがきに、表紙は包装紙をイメージしましたとあった。
    角田さん、松尾さん、こんなに素敵なプレゼントをありがとうございます。

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    2021年04月01日
  • なくしたものたちの国

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    姿をかえ、かたちをかえ、わたしたちはまた出会う。

    出会いと別れ、生きることのよろこびとせつなさ…。

    松尾たいこさんが描かれるイラストと角田さんの文章で 素敵な大人の絵本の様な雰囲気の1冊に仕上がっています。

    読んでいてとても懐かしく (ああ、子供の頃こんな風に感じた事があったな) としみじみとした気持ちになりました。 心がほわっとする1冊です。

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    2021年01月25日
  • なくしたものたちの国

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    さてさてさんのレビューを見て読み始めました!
     
    ちょっとファンタジー要素がある不思議な内容の話でいつの間にか引き込まれて一気に読んでしまいました。

    特に好きなのは三章「なくした恋と、歩道橋のこと」タイトルも素敵です!
    生き霊仲間で、超弩級の恋愛の話をするのですが、
    その中の1人の権堂君が言うセリフで
    「自分が好きだと思うのとおなじだけを、
    相手がかえしてくれなくて、あるいは返してくれてるようには思えなくて、それで、どんどんどんどん、好きが吸い取られていって、気づいたらとんでもないくらいの好きになってるんじゃないかな」
    おお!すごく納得いきました。

    一番最後のところもすごく好きな言葉なので

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    2020年10月23日
  • なくしたものたちの国

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    あなたの宝物はなんですか?
    ー はい、家族です。
    さすが!カッコいい回答ですね。他にはありますか?
    ー はい、元気な体です。
    上手いですね、そうですよね、それが一番ですよね。

    では、今から十年、二十年、三十年前のあなたの宝物はなんだったでしょうか?十代の頃、さらにもっと前の幼少期のあなたは今と同じ回答はしないはずです。思い出してみてください。あの時、あの頃、大切に枕元に置いて一緒に寝たぬいぐるみ、どこへいくときも大切に胸に抱いて放さなかったおもちゃ。その時代のあなたが大切にしていたものがそこにはきっとあったはずです。十代の頃の宝物、もっと前の幼少期の頃の宝物。では、その大切にしていた宝物をあ

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    2020年10月01日
  • なくしたものたちの国

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    挿絵がほっこり。お話にもほっこり。

    1話目はユキちゃんという山羊と話せるファンタジー。ちょっと違うかなと思ったけれど、最後まで読んでよかった。
    懐かしい気持ちも思い出したし、主人公が大人になっていく構成が面白かった。

    なくしたものたちは、待っていてくれる。
    自分もいつか、死んだらそこにいく。
    いつかまた、姿形は変わってもまた会える。

    この本を読んで、小さい頃大切にしてたぬいぐるみたちをふっと思い出した。日々忙しい中で、忘れていることはたくさんあると思う。
    でも時々は、思い出せたらいいな、、

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    2019年04月07日
  • 35歳からわたしが輝くために捨てるもの

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    読んでみてよかった。
    コンプレックスや自分の中の変なプライド、人やものへの執着の捨て方がかいてあった。
    ・一般論ではなく体験談としてかかれているので、共感しやすかった。

    ・↓の考え方は「たしかにそうかも!」ってなった
    「成功体験にしがみついてしまうときは、おそらく、インプットが足りない時なのではないでしょうか。」
    「1人でいることは、孤独ではなくて、自由です。」
    「不思議なもので、友達は減らした分だけ、新しくできるようになっています。」

    ・↓捨てることでむしろ得られるのか!と思ったこと
    「不得意なことを人に任せる」
    ⇒「これもできないのか…」と思われるのが怖くて、なんとなく自分でいろいろで

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    2019年03月17日
  • クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない! そんな私が、1年間洋服を買わないチャレンジをしてわかったこと

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    結構おもしろかった。

    服買わないチャレンジ、やってみたが60日でアウト。

    でも、やらなかった時より格段に服への思いが変わり、そこから購買頻度は減っています。

    体がしんどい時はごはんを食べずに寝て回復するような感じ?ですかね。

    等身大のエピソードが、好感を持てました。

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    2019年03月06日