松尾たいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレびっくりした。もはや思い出せるはずがないと思っていた感情が急によみがえってボロボロ泣いた。
もらったもの、してもらったことの短編集。時々、いい話だなーとは思うけどまぁそこまで心に残る感じではないかな、、と思いながら読み進めた。
だけど最後の話になった時、年老いた女性が、夫の昔の浮気相手を思い浮かべて、やっぱり話ぐらいしておけばよかったかな、と、もう恨むことも無くふと考え、夫にしてもらったことで一番うれしかったことは何だった?と会話を空想するシーン。何故かそこで私も、うーーーん、何だったかなーー・・、と自分の夫との昔から今までの様々な出来事を思い返してしまった。
そして思い当たって、そうだったそうだった、本当に好きだった、うわぁ懐かしいな、もう一生そんな気持ちに出会う事は無いだろうと思っていたけど、消し去ってなかったのかと驚いた。
短編集の2つ目あたりで、途中をとばして最後の話を読んだ時は何も思わなかったのに、全部読んだ後だったからか「もらったもの」の定義が一瞬広がっていたのかもしれない。
記憶の彼方にやってしまっていた、自分にとって大切なものを思い出すことができてよかった。 -
Posted by ブクログ
そう。まさに。
言う通り、、、、と、思い。迷ってたパーカー捨てる覚悟ができました、、、、、
自分がすごい好きっていうのはおそらく4枚くらいで。残りは、まぁ好き、好きだった、着心地いい、そんなもんではないか?
それが、もし、一枚もこれはすごい好きってのがないクローゼットは。死。
とな。
もしくは、すごい好きってのばっかりのクローゼットはもう言うことなし。
捨てられない、捨てない人は、自分を正当化するためにひたすら言い訳を繰り返す。
という一言や。
いい歳超えたら、ダメージ加工は、すでに自分がダメージだらけだから着るべきではない。とか。笑
くたびれて見える服は、貧乏くさい、カッコ悪い、老ける、の三拍子になるので、三万の高級くたびれTシャツ着るなら、千円のUNIQLO新品Tシャツ着るべし。
などなど。笑
もう。ただ、ただ。ごもっともでございます。
ははぁーーーーー。の一冊です。 -
Posted by ブクログ
忘れないようにしようと、ひとつひとつのものや景色や人に触れて私は思う。別の場所で、違う姿で、違うかたちで、違ういのちのありようで出会ったときに、思い出せるように、忘れないようにしよう。愛した人たち、愛したものたち、どうか忘れませんように。忘れてもいいのよと、耳元でおだやかな風のようにだれかが言う。そう、その声の主だってわたしは思い出せないのだ。とても近しくて、たのもしい、やさしいだれか。忘れてもいいのよ、忘れていたって出会えばまた、どうしたって愛してしまうのだから。いいえ、どうしたって出会ってしまうのだから。P.182
↑一番印象に残った言葉 -
Posted by ブクログ
贈り物がテーマの短編集
贈り物は物品だけでなく、名前、体験、経験、記憶などの場合も
両親がつけた自分の名前、ランドセルの象徴するもの、引っ越しのときに母親が買ってくれた鍋セット、友人たちの手作りヴェール、子供の書いた絵、家族の作ってくれた料理 等々
贈り物の他にも、親子や夫婦など家族も共通点なのか?と思ったけど、「女性が一生の中で贈られるもの」がテーマらしい
言われてみればさもありなん
短編の構成として、生まれてはじめての両親からのプレゼントとしての名前で始まり、人生の最後にも残るものとしての名前で終わる構成は好き
全体の大きな流れとして、人生のステージの順になっているようにも思える
個人的に共感したのは、鍋セットと娘の結婚を機に離婚を決意した夫婦かな
一人暮らしをし始めてからずっと使っているもの
僕の場合は鍋セットではなく包丁
他にずっと学生のときから同じものはないかな
ヘンケルスの普通の包丁なんだけど、20年以上使っているものなので、自分の手に馴染んでるんですよね
離婚を決めた夫婦に関しては、娘の言葉と母親の両方に思い当たる節がある
僕自身、結婚式で両親に育ててくれた感謝と自分もそんな家庭を作りたいという挨拶をしたので、娘の方の気持ちがよくわかる
それと同時に、僕は離婚してしまった方なので、自分の娘に対しての申し訳無さもあるんだよね
読者の経験によって、どの話に共感するかは結構違ってそうですねぇ
あと、ちょっとしたツッコミを入れるとするなら
小学校で、家族をテーマに靴の絵を描いたからって親を呼び出すか?という疑問がある
もしそんな事で毎回呼び出されるんだとしたら、僕の場合は担任に対して塩対応の親になってるな -
Posted by ブクログ
人生にもらう贈りものにまつわる短編集。
贈りものとエピソードという形で
簡潔にまとめられているんだけど、
ほとんどの話で忘れられない景色が語られるのが
印象的だった。
満開の桜、商店街を歩く母のうしろ姿、
夕方の海、靴の並んだ玄関…。
贈りものって、品物そのものより、
それをくれた人、その人との関係を思い出すと
あとがきで角田光代さんが書いていらっしゃるけど
確かに、その品物はなくしてしまっても
心に残り続けるものがある。
強い感慨を持ったこと、
その時目で見たもの、肌で感じたこと、
そんな形のないものたちを象徴するのが
贈りものなのかもしれない。
贈りものをあげるのももらうのも、
自分は結構好きで、特にあげるのが好きで、
なぜかというと、
品物を選んでいる時相手はその場にいないわけで、
なのに贈る相手のことを思い出したり、
たくさん考えないと品物が選べないわけで、
物理的には共有されない、
精神的に強く結びついたその時間が
なんだかすごく尊いもののように感じて、
だから好きなのです。
この作品はもらう側の視点だから
贈りものを選ぶところは描かれないんだけど、
贈りもの以前の関係性が
強くクローズアップされてるのは一緒だなって、
やっぱり贈りものは、その人との時間など
形のないものの結晶だなと思うわけです。
各編の主人公の女性たちは
ままならないこともありながら
ひたむきに考えて、たくましく選んで、
贈りものをくれる人に支えられながら
強く生きていく。
僕ら孤独じゃない、人生捨てたもんじゃない、
この先茨の道でも、切り立った崖でも、
何とか歩き続けていけそうな気に
させてくれる作品でした。 -
Posted by ブクログ
さてさてさんのレビューを見て読み始めました!
ちょっとファンタジー要素がある不思議な内容の話でいつの間にか引き込まれて一気に読んでしまいました。
特に好きなのは三章「なくした恋と、歩道橋のこと」タイトルも素敵です!
生き霊仲間で、超弩級の恋愛の話をするのですが、
その中の1人の権堂君が言うセリフで
「自分が好きだと思うのとおなじだけを、
相手がかえしてくれなくて、あるいは返してくれてるようには思えなくて、それで、どんどんどんどん、好きが吸い取られていって、気づいたらとんでもないくらいの好きになってるんじゃないかな」
おお!すごく納得いきました。
一番最後のところもすごく好きな言葉なので抜粋します!
「どこからここにきたか、ここからどこにいくか。
それはまったく等しい事のように、わたしは思える。
忘れないようにしようと、ひとつひとつのものや景色や人に触れてわたしは思う。
別の場所で、違う場所で、違う姿で、違うかたちで、違う命のありようで出会ったときに、思い出せるように、忘れないようにしよう。
愛した人たち、愛したものたち、どうか忘れませんよに。
素晴らしい小説でした。挿絵も可愛いです。 -
Posted by ブクログ
読んでみてよかった。
コンプレックスや自分の中の変なプライド、人やものへの執着の捨て方がかいてあった。
・一般論ではなく体験談としてかかれているので、共感しやすかった。
・↓の考え方は「たしかにそうかも!」ってなった
「成功体験にしがみついてしまうときは、おそらく、インプットが足りない時なのではないでしょうか。」
「1人でいることは、孤独ではなくて、自由です。」
「不思議なもので、友達は減らした分だけ、新しくできるようになっています。」
・↓捨てることでむしろ得られるのか!と思ったこと
「不得意なことを人に任せる」
⇒「これもできないのか…」と思われるのが怖くて、なんとなく自分でいろいろできないとって思ったけど、不得意なことは人に頼った方がむしろ自分の知識も深まるのか―と思った。
・↓の2つはこれをやると目標を達成できそうと思った
「目標設定はしょぼければしょぼいほどいい」
⇒最初「本当か…?」と思ったけれど、よくよむとしょぼいというより目標に対して具体的な行動に落としているんだなと気づいた。↓
「1年後に英語がペラペラになっている、ではなく、毎日一瞬でもいいから単語帳を開く。たとえば、痩せたいなら、いきなり10キロやせるではなく、「コーヒーにお砂糖を入れるのをやめる」とか。」
どうして「英語がペラペラじゃないんだろう」とか「太ってるんだろう」とか先に原因を考えると着実に目標達成できそう。
・自分のものさしの考え方はとっても素敵だなと思った
「「自分のものさし」とはたとえば、去年の自分に比べて成長しているかどうか、来年の自分はどうなっていたいか」
⇒すぐ人とくらべて落ち込んでしまうが、去年の自分と比べるようにすれば、成長を感じられたり、具体的に頑張るポイントをみつけたりできそう!
これから年を取って体力も容姿も衰えていく…とネガティブになったときによむとよさそう。
実践して、捨てたいものが捨てられるようになれば、人生を楽しめるようになって、年を取るのが楽しみになりそうだなと思った。