松尾たいこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わたしが誰かの名前を呼ぶとき、極力ファーストネームにしているのは、この本を読んだから。
この世に生まれて初めてもらう「名前」、
それはきっとあなたの誕生を心から
祝福する誰かがプレゼントしてくれた、
願いと愛情。
本作はプレゼントがテーマのアンソロジー。
収録の最初の作品がすばらしいために、本全体の印象が良いものとなっている。
もちろん全部、すてき。
あのひとに、プレゼントを選びたくなりました。
本作はプレゼントがテーマのアンソロジー。
収録の最初の作品がすばらしいために、本全体の印象が良いものとなっている。
もちろん全部、すてき。
あのひとに、プレゼントを選びたくなりました。 -
Posted by ブクログ
やっと読めた!そして読んでよかったなあ、やっぱり好きだなあと思いました。
松尾さんを知ったのは角田光代さんの『Presents』を読んだのがきっかけでした。表紙素敵だなあと思いつつ、その頃装丁ってぼんやりとしか興味持っていなかったから誰が描いてるとかまで思いもせず、ある日広告かな?で絵を見かけて「Presentsの表紙の人の絵だ!」って。絵にくわしくもない私が分かるほど独特の雰囲気で、かと言ってうっとうしい主張ではなくて、そこからは本屋のバイトで表紙に見つける度に嬉しくなったり。
ポーラでの個展のために初めて一人で銀座に行ったとか、伊勢神宮のイラスト入りエッセイ?は思わず2冊買って友達にプレゼ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ教科書に採用された「ランドセル」が収録された短編集ということで、古書店で購入。初版は17年前。
夫や恋人に裏切られる女性の葛藤、女性から見た男性の狡さ、その描き方が上手いと感じた。大切な誰かに裏切られることは、つらい。それは自分でなくてもよいのだということを突きつけられ、自尊心を損なうことだから。
そう思うと、自分のことだけを大事にし続けてくれることは、何よりのプレゼントなのだと改めて気づく。夫に感謝。
最初のプレゼントは名前、最後は涙。
ライフステージによって感動するポイントがかわる短編だと思った。
男女関係がテーマの短編より、親子関係の短編が個人的には好みだった。
子供がプレゼント -