渡辺航のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この人の絵は白黒もいいけどカラー映えが半端ないな!(表紙を見ながら) たぶん鳴子が表紙になるだろう次巻も今から楽しみだ。
連載で見ていた時は今泉編決着回→鳴子登場回(回想で今泉編エピローグ)とぶつ切りになっていたから「今泉くんいい人だなー」と坂道レベルの視点でしか見てなかったけど、こうして単行本で今泉編の決着とエピローグを合わせて読むと、今泉も友達が少なくて坂道の境遇に共感したという見方もできることに気がついた。同情ではなく共感……なんてふしだら、いや、胸に響く話だろう(←ふしだら?)。
そこから「友達」がキーワードになって続いていく鳴子編、こちらもいい。時間にすればたった一時でも、戦友と -
Posted by ブクログ
「女子のパンツは 空よりやさしいんだぜ」 言葉の意味はよくわからないが、とにかくすごい自信だ!
全校の男子の汚れ役を一手に引き受けた強い男ならではの含蓄のある言葉ということか……。
思春期の男子はリビドーで戦友(とも)となれる。シバのような男は客観的に見てろくでなしかもしれないが、同世代の少年にとって一目おける勇者であるのも事実。男子がシバと仲良く付き合うことにはメリット以上のデメリット(女子の冷たい目線)があるだろうが、それでもシバの交友関係が広いのはそういう男が男にほれるという面もあるのだろう。
あ、もちろん友達としてはすごくいい奴であろうことも含めて。←とってつけたみたいになっちゃいま -
Posted by ブクログ
まずは奇跡の復刻おめでとうございます。
それにしてもさほど売れていたわけでもない(たぶん)デビュー作を、全6巻も復刊するとは豪気な決断だ。出版社にそんな決断をさせるほど『るるも』が評判良かったんだろうか? 作者のファンとしては素直に嬉しいけど。
とはいえ、こうして見直すとあの手堅い地力の作者とは思えないほど色々ぶっ飛んでいて、いわゆる「人を不安にさせる面白さ」があって驚かされる。
特に初期は必要ないほどお色気過剰だったり、「ドラ○もんに似た人」を余裕で主要キャラとして出してきたり、画風というかキャラデザインが微妙に独特で読者の感情移入を拒むものがあったり。
それは特に表情の硬いキャラクターに