岡部敬史のレビュー一覧
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「行けたら行く」は、行くつもりがないときの返事だとよく聞いていたが、主に西日本でそうだったんですね。
東日本に住んでいる私は、もし行けなくなったらゴメンね、という"行きたい"が優先する時に使っていた。
子供の頃は「まん真ん中」はよく使っていたが、これは東京の方言だったのですね。
いまは皆「ど真ん中」と言うようになったみたいですけど。
岡山県の方言には何が選ばれているか興味があったが、「しわい」と「チャラ書き」だった。
どちらも初耳。普段岡山で生活してないと聞く機会がないかも知れない。
本書では未採用でしたが「ぼっこー、きょうてーのー」は実際に岡山で聞いて意味を知りました -
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おっさんのちょっと早めの夏休み読書 第3弾って感じになりました。今回のテーマは日本史?っていうか地理?小学生低学年の時、国際情報社(?)って出版社の「わたしたちの歴史」「わたしたちの地理」っていうシリーズのムック本みたいなのを本屋さんに届けてもらっていた当時の感覚が蘇りました。あの頃は学校の勉強とは関係なく知らない人、知らない場所の物語を毎月読むのが楽しかったなぁ…。日本史って今もわたしたちが暮らしている土地で繰り広げられた歴史だし、地理ってその土地での人々の営みの集積だし、地理と歴史を重ね合わせると急に生々しくなるのだと思います。この本も、知識というより、有名な歴史上の人物が見たであろう風景
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Posted by ブクログ
大好きな見比べシリーズ。
今回は1県にひとつを取り上げて
その「方言」を視覚化しようとする試み。
例えば、新潟県の「飴が泣く」のページに
個包装の袋の中で溶けてしまった飴。
山口県の「たわん」のページには
棚のものを取ろうと伸ばした子供の手。
(届かない、ということだそう)
おふたりのコラムで
各地の「他になんて言うの」な方言たちは
ソウルフードならぬソウルワードだと。
本当にそうですねぇ。
宮城県の「うるかす」なんかも、いいなぁ。
ご飯粒のついたお茶碗を水につけておくこと
ですって。
ほら、説明したらこんな長い言葉が
「うるかす」で表現できるんだもの。 -
Posted by ブクログ
目でみる日本史というと、これまで知らなかった、多くの知識を、異なる視点から得られるものとばかり、思っていたが、どうも本書は少し主旨が異なるようで、知識というよりは(知識も得られますが)、歴史上の人物の心情に思いを馳せることで、少しでも、彼らのことが身近になるというか、私がそこで見ているものを、彼らも見ていたことを想像することで、様々な感情が芽生えてくる・・それはきっと、何百年、いや何千年もの時を隔てた人々の、想いを知るための旅なのかもしれない、そんな新感覚な歴史探訪の楽しみを提供してくれます。
ということで、本書は、後年に作られた記念館や銅像、石碑よりも、その人が見た風景を主役にしようという