あらすじ
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日本各地の方言をとりあげて、そのことばが使われている地域で何を意味しているのか、写真で「見てみよう」という試みの本。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
長野の方言だという「花に水をくれる」、東京の田舎に住んでいたじいちゃんもばあちゃんも「くれてやる(あげる)」とよく言っていた。
でも生まれも育ちも多摩方面。
…多摩弁?
さて、私の周りでは「大判焼き」と呼ばれるあの今川焼きですが、読んでいたら関東では「今川焼き」と呼ぶことが多いらしく、「大判焼き」と呼んでいる北関東の我が県は実は東北!?Σ(゚д゚lll)なんて思ったり。
我が県の方言で紹介されていた「おっかける」、これ言うよねー!と娘に言ったらポカンとされてしまったよ。
今っ子はもう言わないらしい。゚(゚´Д`゚)゚。
載ってなかったけど、他県の方言で使い勝手がよくて使わせてもらっているのが北海道の「いずい」あのなんとも言えない不快感を表すのにあんなにピタリとおさまる言葉は他に聞いたことがない。
あー面白かった!!
Posted by ブクログ
すごい。こんなん、どうやって集めたんだろう。
物の名前はまだしも、《いずい》宮城県 なんか違和感があって落ち着かないこと。なんて、どう収集したものだろう。
《みぃする》和歌山県 魚の身をほぐして食べやすくする、とかもよっぽど深い付き合いしないと出てこない言葉だし、
さり気なく使っている方言は方言だと認識していないことも多くて、本当にこの本は深い。そして愛すべき可笑しみに満ちている。
服がひっくり返しだったら、今度から《カッチャマ》やで。と息子に言ってやろう。ダンナは、《犬め》が気に入っている。
Posted by ブクログ
ゆる言語学ラジオの方言グランプリで出てたやつが何個かあってテンション上がった。
個人的にいいなぁって思ったのは以下の方言たち。
☆宮城県・・・うるかす(食器などを水につけておくこと)秋田や山形だとうるがすというらしい。
☆大阪府・・・しゅんでる(味がしみてること。傷がしみるときにも使うらしい)
☆徳島県(まけまけいっぱい)水や酒がなみなみに雪がれた様子
☆佐賀県・・・(きゅーのしゃーは、きゃーのしゅー)今日のおかずは、貝の汁
☆熊本県・・・(あとぜき)開けた扉を閉めること。
☆大分県・・・(離合)狭い道で車がすれ違うこと。ゆる言語学ラジオでも取り上げられてたけど、これ便利だよなぁ。
☆島根県・・・わに(さめ)さめ肉食べられるの!?
Posted by ブクログ
面白く作っているねぇ・・だけど~よく尖っているのを愛知では「ときんときん」と云い、島根では竹熊手を「ばりん」という。京都生まれで、早稲田一文卒、出版社勤務だった著者のお気に入りは北海道の「なんもなんも」、秋田の「がっこちゃっこ」、宮城の「うるかす」、「ときんときん」、佐賀の擬音語の3回繰り返し~本当によく使う方言とは違うような気がする。千葉だと「おいねえ」とか「こわい」だとか
Posted by ブクログ
数年前だったか。東京女子大篠崎ゼミの「方言チャート」などが話題になった。
ちょっとした方言ブームが来たように思う。
本書はその意味ではちょっと出遅れたせいで、二番煎じ感を持たれそうな気がする。
取り上げられている語例も、どこかで見たなあ、というものも多い。
とはいえ、きれいな写真と合わせた紙面は見ごたえがあり、間違いなく楽しい本だ。
やはり方言で楽しいのは擬態語・擬声語だろうか。
今回私が初めて知ったのは、佐賀の方言では擬音語は三回繰り返すということ。
「雨がざーざーざーと降る」といった具合に。
それ以外にも、擬態語はまったく想像もつかないものが多く、方言の奥深さを感じる。
それから、「現地の人は言わない方言」という観点も面白かった。
名古屋の「えびふりゃー」。
鹿児島の「おいどん」「ごわす」。
その辺りはなんとなくそうじゃないかと思っていたが、富山の「きときと」も現地の人はあまり使わないらしい。
京都の「おいでやす」は舞妓さんが使っていたもの。
でも、これだけ有名になると却って観光業を中心に土地の人が使ったりする逆説的な事態が生まれたりして。
やっぱり方言は面白いなあ。
Posted by ブクログ
各都道府県から特色ある方言を一つずつ、写真と共に紹介。
目次
Part.1 北海道・東北・関東
Part.2 北陸・東海甲信・近畿
Part.3 中国・四国・九州・沖縄
Column、撮影協力&主要参考文献有り。
4ページ構成で、左に方言、右に写真。
続いて、左に方言の説明、右に方言関係の話や雑学。
『目でみることば』シリーズ、今回は方言。
各都道府県から特色ある方言を一つずつ紹介しています。
ん~なんか可愛いことばを多く選んでいるような~。
方言とは気づかずに使ってることばや独特のことば。
救急絆創膏、漢字ドリルや計算ドリル、黒板消し等を
表す、その地域ならではのことば。
「だるまさんがころんだ」の地域での異なることばなど、
写真を添えると面白く、楽しい内容になっています。
埼玉の「おっぺす」や京都の「おてしょー」が自分の故郷の
ことばでは無いと知りましたが、幼い頃に住んでいたのは
新興住宅地で、他地域からの移住者が多かったため、
その住民との関わりで覚えたのかもしれないと、思いました。
Posted by ブクログ
「行けたら行く」は、行くつもりがないときの返事だとよく聞いていたが、主に西日本でそうだったんですね。
東日本に住んでいる私は、もし行けなくなったらゴメンね、という"行きたい"が優先する時に使っていた。
子供の頃は「まん真ん中」はよく使っていたが、これは東京の方言だったのですね。
いまは皆「ど真ん中」と言うようになったみたいですけど。
岡山県の方言には何が選ばれているか興味があったが、「しわい」と「チャラ書き」だった。
どちらも初耳。普段岡山で生活してないと聞く機会がないかも知れない。
本書では未採用でしたが「ぼっこー、きょうてーのー」は実際に岡山で聞いて意味を知りました。
面白いと思ったのは、佐賀の「きゅーのしゃーは、きゃーのしゅー」。
何言ってるのか全く想像もできないけど、佐賀の人は本当に分かるの?
昔、長崎の爺さん婆さん集団の中に放り込まれたことがあって、まるで意味不明の外国語だった記憶が蘇りました。
日本人同士の会話でも、方言翻訳ができるポケトークが必要です。
「目で見る方言」という本なので、取り上げた方言に写真が添えられています。
いいな、と思ったのが山形県の「どだなだず」。これは「どないやねん」という意味らしいです。
1歳くらいの子が大きな字で「どだなだず」と書かれたTシャツを着ていてとてもカワイイ。
方言にはその土地の暮らしが感じられて、その場所を訪れたような気分になりました。
Posted by ブクログ
知らない方言がいっぱい!
それを見せる、という写真が秀逸。
そうかぁ、こんなふうに見せてくれるのだ。
と、楽しみながらページを繰った。
この方言を持って、全国に旅したい。
Posted by ブクログ
先の尖った鉛筆のこと
名古屋弁と三河弁ミックスの私は
「ときんときん」と言います
すごーく尖っていたら「とっきんとっきん」です
知らなかった!それは全国共通じゃなかったのね!
「他県ではこんな風に言うんだなー」がいっぱい
楽しく読めました
Posted by ブクログ
大好きな見比べシリーズ。
今回は1県にひとつを取り上げて
その「方言」を視覚化しようとする試み。
例えば、新潟県の「飴が泣く」のページに
個包装の袋の中で溶けてしまった飴。
山口県の「たわん」のページには
棚のものを取ろうと伸ばした子供の手。
(届かない、ということだそう)
おふたりのコラムで
各地の「他になんて言うの」な方言たちは
ソウルフードならぬソウルワードだと。
本当にそうですねぇ。
宮城県の「うるかす」なんかも、いいなぁ。
ご飯粒のついたお茶碗を水につけておくこと
ですって。
ほら、説明したらこんな長い言葉が
「うるかす」で表現できるんだもの。