奥瀬サキのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『夜刀の神つかい』全12巻
読んだ。
めっちゃのめりこめる。
すごい世界観。
簡単に言うとヴァンパイアモノだが、独自の設定がうまいこと機能し深みを与えてる。現代と過去、時系列もこねくり回される。
絵が上手すぎるよお!!泣
-----------------------------------
本作屈指の名シーン。
久米巡査とクラハの命のやりとりはしびれる。読者の私も望んでいた。この作者わかってる、わかってやがる。
初期からの強キャラと、名脇役の戦い。久米巡査は主人公では無い。
刹那で、わかちあう2人。でも仲間にはなれない。敵だから、対立してるから。最高じゃないっスか。
-----------------------------------------
そして時代遅れのヤンキー「カジ」とエリート「ハセ」の凸凹コンビ。喧嘩ばかりしてる2人の絆。夜のドライブは悶えてしまうよ…。あえて書かれた浜あゆの歌詞がロマンティック演出してる。マジのホモ。何気ないシーンでキャラの肉付けするの上手い。
人類の敵側なのに、愛しいと言わざるを得ない。
--------------------------------------------
この漫画、ラストで神作品になったと思う。昇華された。
完敗だ完敗だ…。アイムルーザー。いやウィン。
5月には読み終わってたが感想書けてなかった。
感想ツイ、主人公に全く触れてないけど。全キャラ濃いから書ききれないの。他にも主人公のことが好きなホモとか、歪んだ愛をもつ室長とかいる。
-
Posted by ブクログ
めっちゃ懐かしい、「低俗霊狩り」です。
わたし、このマンガ好きです。その頃、流行っていた退魔もののなかでも、あたま1つ抜けていたと思います。
今読むと、絵がその時感じていたほどかっこよくないけれど……。
でも、当時は、ものすごくかっこよく見えたのです。
「自動人形」の続きをものすごく楽しみにしていたのに、全然、続きが出ない。
すごい才能だぞと思って追いかけていたら、フッと消えて、いろんな雑誌を放浪していたという……。でもまぁ、「支配者の黄昏」とかも、好きです。
文庫化。じゃあ、「自動人形」の続きを読めるかも……。*1
なんてことがあったのも、よい思い出です。
ついに、「自動人形」の続きが読める。
今から、楽しみすぎです。
今度こそ、読めますように。 -
Posted by ブクログ
奥瀬サキの、一種の美しさすら感じる刹那的なエロスやグロテスクを濃縮した作品。コミカル要素は一切無し。正面から真っ直ぐに掴みかかってくる。話の内容は断片的で、一度読んだだけでは理解は出来ない。孤独を抱えた世界観を踏まえたうえでもう一度、二度、と読んでいくうちに物語のパズルピースが個々に染み込んでくる。出版社の関係で続巻は出ない。だからこそ、物語のキャラクターを自分の中で吸収しイメージを増徴させてくれる。
キャラクターは、一瞬先の未来の見える能力を持った同性愛者の青年『冬』と、撃った弾(モデルガン)は必中する能力を持ち女装しキャンディとの名で同性の客をとっている美大生の『音入』、異形の姿を見る能力を持ち義父を殺してしまってからはお金で体を売る少女『エリカ』
物語は唐突に途切れる。だからこそ想像力の暴走が許されるのだ。
音入が客を撃った後、満開の桜の下で慟哭するシーンの美しさ。その直前の醜悪さがまた美しさに拍車をかける。 -
Posted by ブクログ
かなり後になってから描かれた自動人形の続き。
表紙の魔魅は1巻で1本指を、2巻で2本指を出しているが、最初に出た自動人形が未完で終わった3巻では指を4本出していた。
それはつまり「作者は自動人形の続きを諦めたわけではない」という意志の現れだったのだが、それにしてもその後が長すぎた。
その間にすっかりやさぐれた作者は絵柄も話の作りも若かった頃とは似ても似つかなくなっていく。
そしていよいよ何十年ぶりかの自動人形後編…なわけだけど。
まあ絵柄の変化はしょうがないが、しかしどれがどのキャラかピンと来にくいのは困る。
しょっぱなから咲本耶亨の立場が一気に後退するのは、話を縮小化するためか最初からそのつもりだったのか。
どうしてもあの自動人形の続きそのままとは思えないなあ、これだけ経っていると。
悪い意味で作者から気取りがなくなってしまっている。
絵柄の変化よりそれがどうストーリーに影響したのやらが気になって仕方なかった。
結局最後もあまり気持ちのいい終わり方はしていない。
自分探しの延長をいつまで続けるのだろう作者は……としか。
低俗霊Daydreamを読んだ時と同じ感想を抱くことになるとは。
やっぱり後期型奥瀬サキだなあ。
無理だったのはわかるんだけど、やっぱり前期型の頃に完結するのを見たかったよ。