小池百合子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
とても正しく、ピュアな主張。
例えば、電柱(電線)有無の写真を比べて感覚的に良さを訴えてくるあたりもよい。
おそらく小池氏も松原氏(『失われた景観』の著書がある)も、もともとは景観上の観点から無電柱を主張し始めたはず。それでも、おそらくあとから、防災を看板に加えたりオリンピックもきっかけに加えたりしている。
そして、実際本音は景観なのだとしても、それでよいと思うのである。これまでの東京の都市の歴史においても、例えばグリーンベルトが(本音はアメニティのためであっても)防火を看板にして主張されて実現したことがあった。プランナーは本音は大事にしつつも、時には工夫をして財政を説得するテクニックが問わ -
Posted by ブクログ
都知事選への出馬で話題の小池さんが、2007年に防衛相を退任した直後に書いた55日間の防衛相としての日々を主に綴った本。うーん、続投しなかった裏には何か書かれていない攻防があったのではないかと憶測もするけれど、突然であったろう就任をものともせず、堂々とした仕事っぷりに思えた。続投して長くやったら、もっと防衛省は改革されたような気もするけれど、それはそれで様々な軋轢も生んだことだろう。小池さんは異端であることをよしとする人だし、ぶっ壊すことをためらわない人だから。
キャスターの経験があるせいもあるだろうけど、常に自分がどう見られているか、どのように見せたらいいかを判断しながら行動する人なのだと思 -
Posted by ブクログ
安部くんが「女性が輝く社会」とかほざいて、閣僚にも女性を数人入れたりしているこの頃。にもかかわらず、数年前はかなり勢いのあったこの方を見かけないと思っていたら、こういうことをしていたのか。まあ、母親の介護・看取りばかりが理由ではないだろうけど。
この本は小池百合子さんが自宅で母親を看取った記録。たった12日間のことだけど、専門職や家族・付き人も含めた人々からなる介護チームの記録、著者の文章、医師が渡していた対処メモをもとに、1日ごとにまとめたかなり克明な介護の記録で、介護・看取りの水先案内になる良質な本だと思った。
本のなかでふれられていた両親のエピソードが面白かった。事業家で政治にも肩入れし -
Posted by ブクログ
女性議員による女性活躍社会への提言。
女性に限った話だけでなく、多様性(多様な価値観、多様な働き方等々)が受け入れられ、浸透させていくことの大切さを感じた。
変化を受け入れ、進化していくべき局面なんだなぁと。
政治家のみなさんのご意見ばかりなので、あ!ゴマすったでしょ!と思うところもありますが(笑)、女性リーダーとして、戦っていただいているだと、自分が知らない分野だからこそ、単純に感動というか感謝というか、そんなことを感じました。
個人的にヒットしたワードは、『大義と共感』。人は共感しないと動かない。
そう思う!
じゃあ、女性管理職を増やすとか、そんな話になったときの共感とは?
もう -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
事務次官や官邸などを巻き込んだ攻防の末、「女子の本懐」の言葉と共に防衛大臣を退いた著者が、今だからこそ明かせる胸の内を緊急出版。
[ 目次 ]
第1章 いざ防衛省へ
第2章 「ひとり二・二六」とその攻防
第3章 一兵卒として
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
日記形式でつづられる小池百合子元防衛大臣の、防衛大臣としての日々。
読み物としては不要な事実の羅列が多く、逆に突っ込んだ内心の吐露はあまりない。
本当に「人に見せるための日記」といった感じを受ける。
ページの大半は環境大臣としての功績や女性リーダーとしての活動、防衛大臣への意気込みなどの無難な部分に割かれており、国民やマスコミが大変気になっていた(今も気になっている)であろう、守屋次官を退任させようと思った具体的な理由や、組閣の際に防衛大臣の留任を断った具体的な理由はほとんど描写されていない。
野次馬根性で暴露本を期待して読むと大分拍子抜けする本だが、それでも時々出てくる久間元防衛庁長官や松岡