あらすじ
2007年7月、著者は自衛隊を含めると日本最大級となる組織、防衛省のトップに就任した。古来、男子の世界とされる国防分野に突然、史上初の女性大臣として乗り込んで奮闘しながらも、「大物官僚」と官邸を巻き込んだ攻防の末に、みずから防衛省を去った。その激動の日々と胸のうちを振り返る。
また当時の回顧のみならず、政治の世界へ飛び込むまでの経験や、政治家として、トップとしての覚悟、さらには巨大組織のマネジメント論など、新党「希望の党」で注目をあつめる著者みずからの言葉で語った一冊。
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Posted by ブクログ
東京都知事の小池百合子先生による著書。小池百合子先生が小池百合子防衛大臣だった日々を簡潔にまとめています。とても読みやすい文章で、最後まですらすらと読めました。最近の女性政治家は、秘書への暴言で世間を騒がせた豊田真由子議員や、不倫問題が報道された今井絵理子議員や山尾志桜里議員など、政治とは別の面ばかり目立っているけれど、小池百合子先生の凄さを改めて感じました。
Posted by ブクログ
なかなか興味深かった。元キャスターだからなのか、自分の見せ方や伝え方など言葉の選択も含めて上手いなと感じた。新都知事の手腕はお手見拝見でしょう。
Posted by ブクログ
都知事選への出馬で話題の小池さんが、2007年に防衛相を退任した直後に書いた55日間の防衛相としての日々を主に綴った本。うーん、続投しなかった裏には何か書かれていない攻防があったのではないかと憶測もするけれど、突然であったろう就任をものともせず、堂々とした仕事っぷりに思えた。続投して長くやったら、もっと防衛省は改革されたような気もするけれど、それはそれで様々な軋轢も生んだことだろう。小池さんは異端であることをよしとする人だし、ぶっ壊すことをためらわない人だから。
キャスターの経験があるせいもあるだろうけど、常に自分がどう見られているか、どのように見せたらいいかを判断しながら行動する人なのだと思った。かといって、見た目ばかりでポイントを稼ごうというのではなく、きちんと自分の政策的な考えもあり、それを磨く努力(というか足場固め)も怠らない人という感じ。こういう、いわばしたたかさともいうべき点は、もしかしたらカイロの大学で学んだ小池さんならではの、アラブ的な思考の要素が関係しているのかも……と思うのは短絡に過ぎるだろうか。
Posted by ブクログ
防衛庁長官も含め、
女性初の防衛大臣に就任した小池百合子氏の、
防衛大臣に就任していた期間に関するエッセー。
そう言えば、一回目の安倍政権のあの頃は、
色々とドタバタしていましたね。
思い出しました。
やたらと嘗て経験した環境大臣に関しても、
市ヶ谷には関係がないのに触れたりと、
自画自賛的な内容で有るのは否定出来ない。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
事務次官や官邸などを巻き込んだ攻防の末、「女子の本懐」の言葉と共に防衛大臣を退いた著者が、今だからこそ明かせる胸の内を緊急出版。
[ 目次 ]
第1章 いざ防衛省へ
第2章 「ひとり二・二六」とその攻防
第3章 一兵卒として
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
日記形式でつづられる小池百合子元防衛大臣の、防衛大臣としての日々。
読み物としては不要な事実の羅列が多く、逆に突っ込んだ内心の吐露はあまりない。
本当に「人に見せるための日記」といった感じを受ける。
ページの大半は環境大臣としての功績や女性リーダーとしての活動、防衛大臣への意気込みなどの無難な部分に割かれており、国民やマスコミが大変気になっていた(今も気になっている)であろう、守屋次官を退任させようと思った具体的な理由や、組閣の際に防衛大臣の留任を断った具体的な理由はほとんど描写されていない。
野次馬根性で暴露本を期待して読むと大分拍子抜けする本だが、それでも時々出てくる久間元防衛庁長官や松岡元農林水産大臣、赤城元農林水産大臣など当時の激動を代表する名前がなんとなく読む者に当時を思い返させる。