村田らむのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレルポの王道、みたいな。
20年以上ホームレスを取材してきた著者が、公機関のデータとは別の視点でホームレスの方の生態(っていうか)を書いたものです。どんな人たちが、どんな生活をしているか。何が大変で、何が大変じゃないか。(気楽でいいわーと思って暮らしている人もいる、少数だが)。自治体が行うホームレスの支援がうまくいかない(ズレてる)理由や、高度経済成長期に仕事がたくさんあって、ホームレスの人が日雇い仕事に出かけて行った時代と、現代の違いなど。
時代が移り変わり、日雇い労働では生計がなりたたなくなり、ドヤ街も消滅、ホームレスも減少し、近々消滅するだろうとのこと。
なかなか面白い考察で、興味深かった -
Posted by ブクログ
前に読んだ「樹海考」は樹海で自殺者を探すのが趣味の、下劣な感じのする本であまり好きではありませんでした。あれで見切りをつけたつもりだったのですが、ホームレスをテーマにした本書は良く調べて書かれた本で、グッと中身の詰まった良書でした。見切らなくてよかった。
本書は1990年頃から少しづつ取材をしてきたものをまとめた本で、ホームレスをPOPに賛美する本ではなく、ホームレスという存在から見た社会の移り変わりを丁寧に、しかも読み物としての興味深さを失わずに書かれているので、意外と万人にお勧め出来る本です。
山谷、西成、寿町という日本三大ドヤ街が、労務者の高齢化によって存在意義を失いつつ有り、いずれ消滅 -
Posted by ブクログ
著者は樹海だけでなく様々なアングラっぽいもののルポを得意としているらしい。樹海にも何度も訪れている。本書では、そういった実際に訪れた経験を基に生々しく語られている。樹海マニアなんていう人がいるのも初めて知った。
「樹海」という言葉には不思議な響きがある。怖いけど、気になるような。自分はその正体が気になり、この本を手に取った気がする。本書では、樹海の成り立ちから内部の様子、探索に必要な装備や向かい方までざっと触れられている。樹海は自殺の名所という汚名を着せられているが、特異な経緯で形成された”若い”原生林であり、昔から富士山と共に信仰の場でもあったらしい。
本書の後半あたりからはところどころ