村田らむのレビュー一覧
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前に読んだ「樹海考」は樹海で自殺者を探すのが趣味の、下劣な感じのする本であまり好きではありませんでした。あれで見切りをつけたつもりだったのですが、ホームレスをテーマにした本書は良く調べて書かれた本で、グッと中身の詰まった良書でした。見切らなくてよかった。
本書は1990年頃から少しづつ取材をしてきたものをまとめた本で、ホームレスをPOPに賛美する本ではなく、ホームレスという存在から見た社会の移り変わりを丁寧に、しかも読み物としての興味深さを失わずに書かれているので、意外と万人にお勧め出来る本です。
山谷、西成、寿町という日本三大ドヤ街が、労務者の高齢化によって存在意義を失いつつ有り、いずれ消滅 -
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著者は樹海だけでなく様々なアングラっぽいもののルポを得意としているらしい。樹海にも何度も訪れている。本書では、そういった実際に訪れた経験を基に生々しく語られている。樹海マニアなんていう人がいるのも初めて知った。
「樹海」という言葉には不思議な響きがある。怖いけど、気になるような。自分はその正体が気になり、この本を手に取った気がする。本書では、樹海の成り立ちから内部の様子、探索に必要な装備や向かい方までざっと触れられている。樹海は自殺の名所という汚名を着せられているが、特異な経緯で形成された”若い”原生林であり、昔から富士山と共に信仰の場でもあったらしい。
本書の後半あたりからはところどころ -
Posted by ブクログ
樹海に足繁く通われている方らしく、樹海の具体的な様子、例えば溶岩でできているから普通の靴では歩きづらいとか、大木に見えるけど根が張りづらいから、人間の重さには耐えられず木そのものが倒れてしまうとか…へぇ~という情報が満載でした。
後半に近い部分、自殺死体の話も出てきて(それまでも所々出てくるんだけど)、それがまた具体的だから…ちょっとしんどかったです。
タイトル「樹海考」だからね、しょうがないよね。。
Xか何かのお勧めがきっかけで手元に迎えたんだと思うんだけど…寝かせ過ぎたのかな、思い出せない。なんで読もうと思ったのかな??
やっぱり読みたいと思った時の高い熱量がある状態で読むのが一番良い -
Posted by ブクログ
樹海を自然・ 信仰・アングラネタ、さまざまな角度から描いた一冊。著者の得意とするテーマ、樹海で行動を共にする面々ゆえか、自殺・宗教といった内容のほうがやや厚い印象だが、それ一辺倒ではないので、まだまだ読後は軽い感じ。
樹海を多角的にとらえていて面白い。
とはいえ、生々しい自殺現場などの描写もあり、ダメな人はダメな内容だと思う。
(逆に志願者には抑止効果があるかもしれない?)
元殺人犯M氏、死体探しマニアのK氏、死体写真家と濃すぎる面々も実際には会いたくない、活字越しで十分!という具合。世の中にはおそろしい人がいるものだ…。
ちなみに、著者とK氏の樹海行に同行した事故物件住みます芸人・松原タニシ