金美齢のレビュー一覧
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巻末で八木氏は本書について<「日本を讒する人々」、すなわち祖国をあしざまに罵り、その名誉を侵害する人々、なかでも「現実主義」を唱えて何も現実を変えないことの言い訳としている政治家や知識人を、本書では具体的な根拠挙げつつ実名で指弾
した>と述べる。本書でいう「日本を讒」している人々とは左翼ではない。保守とされることの多い言論人である。本書発刊の平成21年には、民主党大勝による政権交代や田母神論文事件などがあり、政界や言論界を大きく揺るがした。それらの動きを巡り、情熱も理想もない口舌の徒が垂れ流す言説を、愛国保守主義の立場から厳しく論難している。その矛先は多数に及ぶが、いずれもリアリズムを標榜し、 -
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曽野綾子さんと、金美齢さんの対談形式でかかれています。
共感できることばかりでした!
お二人とも言い回しや、言葉の使い方が素晴らしくて、歯に衣着せぬ物言いだと思う方もいるかもしれませんが、皆さんにお勧めしたい一冊です。
今の日本は、偽善や綺麗事、理想論ばかりを語れば、正しいことを言っている知識人だと思われるおかしな風潮があります。
もっと物事の裏表、本質、やらなければならないこと、できることを各人が考えていないと、安易に流されるテレビや新聞の情報を鵜呑みにするだけではダメなんです!
そんなことを考えさせられる内容でした!
おすすめです! -
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金さんの本は初めてだが、期待どおり。久しぶりに通勤電車で落涙した。文句なしで星5。
本書のタイトル「凛とした日本人」。
ご本人は、今の日本人に向かって、凛とした態度でいなさいという叱咤する意図でつけられたタイトルだと思うが、金さんご本人が代表的に凛とした日本人だと感じる。
TVでたまに拝見する際の、容姿、態度、発言、いずれをとっても、まさしく凛としたという言葉がぴったりな素敵なおばあさんである。
先日読んだ小説「阪急電車」にお孫さんを連れて登場するおばあさんを思い出した。
本書の中でもっとも同感したのは、今の日本は(特にマスコミは)綺麗ごとを言い過ぎるということ。安全安心だとか、子供の健康だ -
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タイトルにある「讒(ざん)する」とは「事実を曲げて人を悪く言い、人を貶める」という意味だそうです。渡辺昇一氏、金美齢氏、八木秀次氏のお三方が鼎談で日本を讒する人を名指しで指弾します。私は三氏が本書の中で事実として語っておられることの当否をつぶさに検証する手段を持ちません。しかし、これまでテレビ、雑誌などで三氏の仰ることを聴いてきた経験から、このお三方が邪(よこしま)な人でないことは判っているつもりです。加えて、本書に書かれていることの基本的なところ、謂わば根底に流れる考え方は全く当を得ていると思います。従って、世の論争にありがちな対立する考えの持ち主に対する揚げ足取り的な議論も少しはあるかとい
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「君の国の日本というのは、どんな国なんだい?」外国人から日本の説明を求められたら、どう答えるだろうか。
日本で暮らしている限り、この質問をされることはほとんどないだろう。
しかし、日本を一歩出て海外で暮らすことがあれば、その時にこそ日本を客観的に眺めることができる。
自分が日本人だということを自覚するのは、そういうきっかけがないと難しいのかもしれない。
日本で暮らす限りにおいて、自国である日本を意識することがなくなっている。
これは本当にもったいないことだ。
我々は日本人として生きている。
そして、日本という国で暮らしている。
その事をもっと自覚し、誇りを持つことが大事だということだ。
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歴史、教育、ボランティア、仕事、社会福祉、文化、戦争、生と死、、、日本社会の様々な側面に焦点をあてた、「人生の基本」についての著者二人による対談です。
世界とは人生とは、不条理であることが当然であり、それを与えられたものとして、自らの勇気と覚悟をたのみに生きていく。
この当たり前のことが、今失われている、と、著者二人の経験や思想、現代社会の現実を具体的に紐解き、愛する祖国への警鐘を鳴らしています。
人は、意識せず、偽善を行なってしまう場合がある、と私は考えます。
しかし、著者達が本書で伝えたかったのは、「意識せず」ではないよ、根本の考え方が、甘っちょろくなってるよ、ということです。
ここ -
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テレビ討論などの論客として良く知られる著者の金美齢氏は台湾の出身である。もうすぐ80歳になろうかという彼女は、70歳を過ぎてから日本国籍を取得したそうだ。台湾で日本の統治に触れ、その後日本に留学した彼女のメンタリティは日本人以上に日本人だと言える。
本書の中で彼女は日本人に対して数々の警告を発している。それはいちいちもっともである。我が国には今や個人主義がはびこり、昔ながらの連帯感や仲間意識、また日本人の得意であった団体行動などがどんどんすたれてしまった。特に中国に関しての忠告は聞くに値する。彼女が台湾出身であるだけに、余計に説得力を持つ。
「中国人に一歩譲ったら、二歩攻め込まれる」
そ