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この度の大震災は、多くの日本人に自らを見つめ直す契機をもたらしたと思う。危機が、さまざまな立場の日本人の“地金”を炙り出した。私たちは高位高官の情けない言動を見せられた。と同時に、多くの無名の日本人の見事な振る舞いを知った。この震災で日本は物質的には多くの物を失い、「日本には何でもある」という状況ではなくなった。しかし、間違いなく「希望」はあるのだ。崖っぷちに立たされていても、そこから押し返していける力が日本にはあると私は信じている。人間は誰でも、あらかじめどんな時代の、どんな国の、どんな両親のもとに生まれてくるかを選べない。運命というものがある。その運命の中でいかに生きるか。台湾で日本人として生まれ、齢七十を超えて改めて日本人となった私――それをいかに受け止め、生きていくか。私は、凛として生きたいと思っている。(著者/「あとがきに代えて」より抜粋)
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年01月26日
1934年、台湾生まれ、金美齢氏、歯に衣着せぬ物言い、また、その見識に好印象を持っています。誰もが自分以外の誰かを思い、この日本のために気力を振り絞った「東日本大震災」、避難を呼びかけ自らは津波に呑み込まれた役場の方、入浴支援はしても自分たちは風呂に入らず、温食を提供し自分たちは冷えた缶めしを食べる...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月20日
金さんの本は初めてだが、期待どおり。久しぶりに通勤電車で落涙した。文句なしで星5。
本書のタイトル「凛とした日本人」。
ご本人は、今の日本人に向かって、凛とした態度でいなさいという叱咤する意図でつけられたタイトルだと思うが、金さんご本人が代表的に凛とした日本人だと感じる。
TVでたまに拝見する際の、...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月07日
日本人の底力をベースに、東アジアで日本がリーダーシップをとるために、変えなければならないこと、守らなければならないことについて書かれた書籍です。
東日本大震災後に執筆されているので、我々が抱える問題点、誇るべき事例がリアルに表現されています。
日本は民主主義国家であり、個人の思想や理念は統制されてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月30日
台湾人でありながら日本に帰化した金美齢さんのいま日本の抱える問題点を痛切に謳ってくれている。
まず民主党政権の脱官僚、親中華、自虐外交、教育、一人での生活の美化、義務と権利の履き違い。
やはり、中国との接し方は自民党政権になっても要注意。今の安部総理の進んでいる方向を支持する。
中華思想、中国人に一...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月01日
テレビ討論などの論客として良く知られる著者の金美齢氏は台湾の出身である。もうすぐ80歳になろうかという彼女は、70歳を過ぎてから日本国籍を取得したそうだ。台湾で日本の統治に触れ、その後日本に留学した彼女のメンタリティは日本人以上に日本人だと言える。
本書の中で彼女は日本人に対して数々の警告を発...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月05日
国籍を移った者から見る「日本人」、「日本」という国。
自身が「日本人」であることを如何に考えるか。『日本人』を「外交」、「天皇」、「愛国心」、「メディア」というキーワードを基に語る同書籍は、その考える方向性を掲示してくれた点、常識の広がりを与えてくれた。
終盤は筆者の生き方と照らし合わせ、『縁』を持...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月14日
本書では、昨年3/11の震災後に書き下ろされたもので、日本人に対して、「戦後民主主義」が及ぼした影響を今一度考えるよう促している。26頁で著者は、オイディプス王から「いかなる運命からも学ばない時だけ、人はその悲運に負けたことになる」と引用した。また、未曾有の平和を満喫している私たちへ、「平和の毒」す...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月15日
テレビなどで、背筋をピンとのばし、物事を的確に、とてもわかりやすく発言される金さんを、よく拝見する。そのテレビから受ける印象そのままの歯切れの良い、心に響く文章である。3・11後に執筆されたことから、東日本大震災のエピソードに絡む筆者の思いは、熱く深い。エピソードひとつひとつ、自然と涙がこぼれた。ま...続きを読む
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