【感想・ネタバレ】愛国心 - 日本、台湾―我がふたつの祖国への直言 -のレビュー

あらすじ

台湾と日本、ふたつのアイデンティティに誇りを持つ著者が、忖度なしで切り込む日本への愛のムチ!

台湾独立運動に尽力し続け、2009年に日本国籍を取得した著者だからこそ書ける、日本と日本人への叱咤激励と、そして日台関係への熱いエール

コロナ禍、東京オリンピック2020、ラグビー日本代表の活躍――考える機会が増えた「国家」「国民」「国籍」。
恵まれすぎた日本人が気づかなかった、教えられてこなかったこれらのテーマを正面から論じる。


【目次】
序章 コロナ禍で見えた日本・台湾の「違い」
1章 日本人に「なる」ために
2章 蓮舫「二重国籍」事件で見えたもの
3章 脆弱な国家・台湾の光と影
4章 日台黄金時代の到来
5章 日本精神2・0の時代へ


発行:ワニ・プラス
発売:ワニブックス

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Posted by ブクログ

2020年に金さんが警告されてます。
「爆買いや民泊で利益を落とすからと中国人観光客に媚びを売ったり、ビジネスという目の前のニンジンにつられて危機感を失えば、中国は必ず付け入ってきます」
2025年、その通りになって来ているようです・・・。
中国にとって、賄賂・私欲優先・拝金主義は正義なんだとよく分かりました。
中国からの帰化人、帰化人議員、背乗り、尖閣諸島問題。
もう手遅れかもしれないと怖くなりました。
7月の選挙に行きましょう・・・。

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

金美齢氏が日本に帰化してくれたことは幸いである。本書では彼女の台湾独立運動に対する貢献の記述は抑えられているが、困難な状況にある台湾からの視点も入れ、彼女のフェアな洞察は読者に日本の課題をわかりやすく提示してくれる。日本人とは、「愛国心」とは何か。多くの若者に読んでもらいたい。

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2021年09月12日

Posted by ブクログ

「君の国の日本というのは、どんな国なんだい?」外国人から日本の説明を求められたら、どう答えるだろうか。
日本で暮らしている限り、この質問をされることはほとんどないだろう。
しかし、日本を一歩出て海外で暮らすことがあれば、その時にこそ日本を客観的に眺めることができる。
自分が日本人だということを自覚するのは、そういうきっかけがないと難しいのかもしれない。
日本で暮らす限りにおいて、自国である日本を意識することがなくなっている。
これは本当にもったいないことだ。
我々は日本人として生きている。
そして、日本という国で暮らしている。
その事をもっと自覚し、誇りを持つことが大事だということだ。
本書を読んで一つ一つの言葉に深く考えさせられた。
自分自身が、日本人として、日本という国とどう向き合ってきたのか。
有難いことに、改めて振り返る機会となったと言える。
同時に、普段如何に深く考えてこなかったかに気付かされた。
これは私だけの話ではないだろう。
多くの日本人が、自分と国家の関係について真剣に向き合っているとは言い難いのではないだろうか。
自分自身のことも含め、これは大いに反省すべき点である。
確かに、日本という国は間違いなく存在し、私たちは日本人としてのアイデンティティを持って生きている。
それでは、そのアイデンティティはどのように確立されていったのか。
実は非常に難しい問いがあったのだと、本書を読んで初めて気が付くことになった。
現在の学校教育では、日本人としてのアイデンティティを育むような課程が十分に確立されているとは言えないという。
今から40年以上前の話にはなるが、確かに私自身が小中学生の時代、そのような教育を受けた記憶は一切ない。
社会人になってから、読書や歴史学習を通して、日本について初めて知ることも沢山あった。
例えば、日本の建国について正しく認識している人はどれだけいるだろうか。
先の戦争に突入したのはどんな理由があったのか、きちんと説明できる人はいるだろうか。
なぜ今この日本で、国に誇りを持ち、大声で「日本が好きだ」ということが憚られるのか。
こんな状態で「日本人としてのアイデンティティの確立」など、適うはずがない。
歴史の中で、我々のご先祖様が確実にこの日本で暮らして生活していたのである。
その命と想いが紡がれて、現在という我々の瞬間に繋がっているのだ。
そのことに誇りを持てなくてどうするというのか。
今まではそんなことを真剣に考える機会がなかった。
しかし著者の人生を知ると、日本という国がいかに恵まれた国であるかがよく分かる。
著者は、現在の台湾で生まれた訳であるが、その時は日本領だったために、11歳まで日本人だったのだという。
その後、日本が戦争に負け、台湾は日本領でなくなる。
今度は中国本土から中華民国がやってきて、台湾の土地は中華民国になってしまう。
そんな経験をしていたら、アイデンティティの形成は非常に複雑になってしまう。
現実的に、日本人としての感覚を持つ人もいれば、中華民国の人もいれば、台湾人という人もいる。
日本は、ほぼ単一の民族で形成された国家だ。
さらに、外国の植民地になったことが一度もなく、建国から最低でも2000年以上一つの国家が継続している。
こんな国は、世界的に見ても日本だけである。
世界中どこの国を見回しても、侵略と滅亡を繰り返しているのが普通だからだ。
このように考えただけでも、日本というのは何て素敵な国なのか。
生まれながらにして日本人の両親から生まれ、安定した国家の中で生活してこれたということは、本当に恵まれたことだと感じてしまう。
本書の巻末で、日本国籍のパスポートの強さについても触れられている。
世界一と言っても過言ではないくらい、諸外国から信頼されているパスポート。
これはまさに、先人たちの努力の積み重ねによるものだ。
だからこそ今に生きる我々も、この日本をさらに素敵な国にするという責任があるのだ。
日本には多くの恵まれたところがある。
豊かな自然。世界トップレベルの科学技術。高い教育水準。そして安全な社会基盤。
日常を生きる我々には当たり前かもしれないが、他国から見れば、羨ましいほどの財産なのだ。
この恵まれた環境に甘んじることなく、より良き方向へ磨き上げていく事が、今を生きる我々の使命なのだと思う。
現状に満足し、努力を怠れば、いつかは滅びてしまうだろう。
今の環境がどのように成り立ってきたのか、誰のおかげで今の恩恵を受けられているのか。
常に感謝の気持ちを忘れずに、日々を過ごしていくことが大切である。
そして、本書で指摘されているように、ただ受け身でいるのではなく、国家に対してどのように貢献できるのかを常に考えなければならない。
自覚を持って自分の気持ちと向き合い、日本人としてのアイデンティティを確立していくことが求められるということだ。
その上で、諸外国とどのように向き合っていくのか。
敵対するのか、同調するのか。はたまた、距離を置くのか。
それこそ科学技術の発展の影響で、情報は世界中を瞬時に駆け巡り、生活に必要な物資についても、自国だけで完全に生産できる訳がなく、各国と相互に依存している状態だったりする。
我々は、台湾も当然であるが、隣接している国家である、中国・韓国・北朝鮮・ロシアなどと、どう付き合っていけばよいのか。
それこそ1人1人が真剣に向き合って、その方法論については、様々な角度で検討することが大切なのだろうと思う。
偶然にも、最近続けて台湾に関する本を読んだが、50歳を優に超えて初めて知る台湾の歴史の壮絶さに愕然としてしまった。
台湾が国際的に国家として認められていない現状はニュースで知っていたのだが、その歴史的背景まで深く理解していなかった。
学校教育でも十分に扱われていなかったし、私自身の不勉強も反省する点である。
日本を取り巻く近隣諸国との関係性は、非常に難しい。
台湾が親日であることは、日本にとっては相当なプラスなことだと思う。
経済的な損得だけではなく、価値観が近いということは、非常に喜ばしいことだ。
結局、国というものは、自分たち1人1人の意識でしか成り立っていないという、非常に曖昧なものなのだ。
だからこそ、我々自身が国を意識し、日本人であることを意識することが非常に重要なのだ。
今後、より良い日本を作っていくことが、世界の平和に繋がると信じて行動していきたい。
(2024/7/18木)

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2024年09月07日

Posted by ブクログ

台湾から見た日本人を著者の目線で描かれている。

もっと日本人としての誇りを持つべきだし、日本という裕福な国に住んでいることに、敬意を持って欲しい。

ただ、受け身に立つばかりではなく、場合によっては、出て行かなければいけない時もあると警告。

対中国のことだろう。

日本の人、物、全てが外国から見てブランドなのだということを改めて知った。

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2020年10月26日

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