金美齢のレビュー一覧
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本書では、昨年3/11の震災後に書き下ろされたもので、日本人に対して、「戦後民主主義」が及ぼした影響を今一度考えるよう促している。26頁で著者は、オイディプス王から「いかなる運命からも学ばない時だけ、人はその悲運に負けたことになる」と引用した。また、未曾有の平和を満喫している私たちへ、「平和の毒」すなわち「ひたすら物欲を満たすための金(カネ)」をこだわっていることに警鐘を大きく鳴らしている。
以前より一貫して主張している外交姿勢の問題点は、今回も3章で取り上げている。一部の国から指摘される批難に対して、それを検証することなく、無条件でこうべを垂れて、信じ切ってしまっている。そして、自分たちの -
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ネタバレテレビなどで、背筋をピンとのばし、物事を的確に、とてもわかりやすく発言される金さんを、よく拝見する。そのテレビから受ける印象そのままの歯切れの良い、心に響く文章である。3・11後に執筆されたことから、東日本大震災のエピソードに絡む筆者の思いは、熱く深い。エピソードひとつひとつ、自然と涙がこぼれた。また常々、「なんかおかしい」「これってどうなの?」と、もやもやしながら思っていたことが、事実を交え、明快に金さんの意見が述べられている。溜飲の下がる思いだ。特に序章と第7章がいい。序章は、ここだけでも、私は読んだかいがあったと思った。ただ、結婚したが、子供ができず、親に孫を抱かせてあげられない身として
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安倍政権のゴリ押しぶりには、うんざりしている私。
この著書、2014年発行で、安倍応援団と自称する二人。
あれだけ勉強して、あれだけ忙しく多くのことを成した総理大臣はないと言うのが評価だが。
この後、加計学園事件など諸々の忖度事案の腐った問題をうやむやにしてる現状で、どうにもこうにも、評価できないと言う立場の私だが、読んでみた。
細かい部分、特に少子化問題の現実などは共感できるし、若い人たちが起こした安倍晋三をもう一度総理にする「プロジェクトA」
この本が書かれた時点では、諸々の悪影響が見えていなかったかもしれないが、なんとも読んでて、こんな頭のいい人たちでも見えていなかった真実が -
Posted by ブクログ
後半は子育てから離れて国家についてがメイン。好日嫌中色がどんどん際立ってくる。笑
しかし、子供に擦り寄るばかりの昨今の風潮に疑問を抱いていたので、判断力のない子供をしっかり親が管理しつつ将来しっかりと自分の足で立って人生を歩む足腰の強い子供を育てねばならないという力説は小気味よかった。
これからの日本を創る子供たちがどんな人間に育つのか。それは私たち大人がどんな価値観を持ち、どんな願いや理念を持って人生を生きるかにかかっている、という終章が響いた。
シベリア鉄道で上海を目指したユダヤ人たちを受け入れた樋口秀一郎少将、安江仙江大佐は初耳。
調べてみよう。