黛まどかのレビュー一覧

  • 俳句脳 ――発想、ひらめき、美意識

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    俳句や短歌、詩などの、空白を補って読む表現形態に興味がわいてきて、手に取った本。

    2人がそれぞれ俳句について語り、対談も掲載されている。茂木健一郎が俳句を評価するわけは以下の通り。

    説明されていないもの、言語化されていないものを「摑もう」「感じよう」とする意思は、内なる感覚を総動員して臨む能動的な行為となるので、自分の全体性が引き出されやすい。(略)要するにその句に自分なりの感覚を持つに至るのだが、その感覚こそが自分自身のクオリアである……とのこと。


    また、『草枕』の「こんな時にどうすれば私的な立脚地に帰れるかと云えば、おのれの感じ、そのものを、おのが前に据

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    2009年10月04日
  • 私の同行二人―人生の四国遍路―(新潮新書)

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    著者2度目の四国遍路であった。秋に、通しでかつ別格も同時に回る。1600kmという。体を色々傷つけながらも結願した。ただし何日で回ったかなどデータは書かれていない。
    回りながら考えたこと、空についてかなり考えている。ただし実際空になれた時は一回だけか。自分の俳句だけでなく、父親(俳人であった)や山頭火のものも多く載せる。なかなかあっているようだ。
    それにしても私の回った7年から5年前に比べて外人の遍路がかなり増えたようだ。また当時から心配であった宿の閉鎖がコロナもあり加速したようだ。
    私も2回目を回りたくなった。今度はやるなら通しだ。
    カンタベリー巡礼というのもあるようだ。著者は次に行くという

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    2025年07月27日
  • 奇跡の四国遍路

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    なぜか読むのに時間がかかってしまいました。
    現代の遍路旅を支えるものにコンビニもあるな、と読んでいて感じました。コロナ禍では遍路する人の数がどうなっているのか。ちょっと気になる。

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    2022年08月02日
  • 俳句脳 ――発想、ひらめき、美意識

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    茂木さんのパートは、
    『俳句はその余白も含めて、「ある世界観全て」を表現している
    一方短いワードとして共通するものとして格言や引用などがあるが、こちらはある体系の一要素に過ぎない。』
    という部分が残った。

    黛さんのほうが全体的に感銘を受けた
    『俳人は、言葉を考えるときに足で稼ぐ。たとえばスミレを歌おうと思えば山に毎日通いつめスミレに対して屈み、向き合うということを徹底的にする。その緊張の日々の中で、例えばシャンプーをするなどという緩和の瞬間に言葉が降りてくる』

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    2022年05月05日
  • 奇跡の四国遍路

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    若者には戦わずして諦めている敗北感がある。
    その原因はスポーツにある。一流になれないと早々に諦める。スポーツビジネスの犠牲者。

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    2018年09月21日
  • 星の旅人 スペイン「奥の細道」

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    パウロコレーリョさんはアルケミストしか知らなくて、そしてまだご存命であることに驚いた。伝説級の作家さんなのだと思っていたので。
    その著作の「星の巡礼」に感化された俳人の黛さんがスペイン・サンディアゴへの巡礼路を歩いて渡るという日記調の本。印象的なのは「戦車」と「十指」
    ただひたすらに聖地を目指す人や観光客への見下したような視線がちょっと鼻についた。

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    2015年01月25日
  • 俳句脳 ――発想、ひらめき、美意識

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    ネタバレ

    人は言葉によって世界を切り取っているから、身の回りのものや経験から得た感覚を表す言葉を知る、またはその逆をすることによって世界の見え方が変わっていく。そのことを再発見させてくれた。

    そう思っていろんな言語を学ぶと、その言語を操る人々がどのように世界を切り取って見ているのか知ることができるかもしれない。

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    2013年11月06日
  • 星の旅人 スペイン「奥の細道」

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    パウロ・コエーリョの名著『星の巡礼』に触発されて、スペインのサンチャゴ巡礼の道を旅した著者の日記。

    実際に読んで、『星の巡礼』を読んでみたいと思ったし、道中の様子が頭に浮かんでくるような、絵になる作品でした。

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    2013年06月12日
  • B面の夏

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    B面の夏に流れる四季の風

    読み始めは、なんとも読んでいるこっちが恥ずかしくなってしまうような若気のような詩が続く。
    パラパラと詠み進むうちに、恋色が強く出てくる。
    そして、冬景色。ここに来て、今更ながら四季の風景が時の流れのように詩と詩の余白をつないでいることに気付くと、頭の中に一気に風景が広がった。

    そして後書きをよんで、これが著者の経験と時間を折り重ねた産物だと知った。

    30過ぎた男が詠むには、あまりにもこそばゆく、斜に構えて詠んでしまうが、そこに詠われている言葉には、若々しい言霊が潜んでいる。

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    2011年02月17日
  • 言葉で世界を変えよう 万葉集から現代俳句へ

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    タイトルがカッコイイですよね。黛さんと同い年なんだけど、茂木さんとも一緒とは思わなかったです。内容は特に新しいことを言っている訳じゃないかも。対談者2人のことが好きなら、読みやすいと思う。私はどちらかというと苦手なキャラ。でも、やっぱり言葉に関する論考は誰の意見だろうと面白いなぁ。

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    2012年08月11日
  • 俳句脳 ――発想、ひらめき、美意識

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    茂木健一郎と俳人の黛まどかさんとのコラボ本。対談もあり。俳句とは、五・七・五の中に言葉を詰め込んで、読み手に季節を含んだ味わいある情景を浮き上がらせる芸術なのだなと思った。俳句を通して、詠み手や読み手は日本古来の季節の移り変わりに対する感性を磨いていくことができるらしい。おもしろかった。

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    2009年10月04日