佐川光晴のレビュー一覧

  • あたらしい家族

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    昨年「おれのおばさんシリーズ」を3冊ほど読んではまった。
    本作の元の主題は家族芝居というタイトルで、シリーズが生まれるよりも10年前の作品とのこと。
    おれのおばさんの内では登場は僅かながらも、
    善男という人間のインパクトは強かったので
    彼が独り身になってからと、家を存続させていく様が見られたのでとても満足。

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    2017年01月27日
  • おれたちの約束

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    「おれのおばさん」シリーズ3作目。
    陽介も高校生となり、仙台での寮生活と新しい友達との話が物語の中心に。
    そして東日本大震災に遭遇。
    また成長するのだなー、たくましいぞ、陽介。
    おばさんがあまり出てこなくて残念。

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    2016年08月25日
  • おれたちの青空

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    前作のおれのおばさんの続編というかスピンオフ中編&短編集かな?

    まずは、陽介とは仲良しコンビの卓也の過去がわかる中編。
    うーん、卓也デカいぞ!w 出自に負けるな!頑張れ!!

    そして、おばさんの過去を書いた中編・・・離婚しちゃったおばさんだけど、今でも好きなのね~。。。これは、可愛いというべきなんだろうなぁ・・・わたし的にはありえんがw

    前回主人公だった陽介は最後の短編にだけ。
    これは全作の続編でもあり、最初の中編の続編でもあるわけねー。陽介、相変わらずいい子ね。続きが楽しみ♪

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    2016年08月20日
  • おれのおばさん

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    物語の舞台は札幌にある児童養護施設『魴鮄舎』
    主人公は、父親が愛人に貢ぐために横領して逮捕されたせいで名門中学を退学し、母親とも別れて暮らさなければならなくなった陽介。
    『魴鮄舎』は母親の姉ではあるが、パワフルすぎてアンタッチャブルで疎遠になっている恵子おばさんが経営してるのだった。。。じゃじゃーん。

    母親とおばさんの生き方、考え方の違い、思いのすれ違い、でもそれぞれが自分の道を懸命に生きている。
    フツーはこんな父親とはさっさと離婚、と思いきや、この陽介の母は離婚せず、家を手放し、息子を仲たがいしている姉に頭を下げて託し、住み込みで働きつつ、夫の刑罰軽減のために奔走し、借金返済の道を選ぶんですよねぇ・・・あ、ありえんっっ!!!

    しかも、陽介がまた幼い少年らしく泣いたりするわりには、賢さの賜物なのか、妙にしっかりといろんなことを考えたりするのだ。そのアンバランスさが中学生らしいというか・・・、なかなか興味深いものがある。
    そして、自分や母親をこんな目に合わせた父親をどうしても憎めないのですねー。優しい父親らしいです。

    そんな父親が単身赴任先では愛人にマンション買ってあげるために横領までしちゃうんだから、人間ってホントわからないですよねー。うわー、コワコワですぅ~ww

    とはいえ、人は逆境に陥ってこそ真価を発揮するもの。
    困難にあったときこそ、成長する最大のチャンス!
    な~んて、まったく簡単なことではないけれど、そしてこんな理不尽な目には遭いたくもないけれど、順風満帆な人生なんて、ちょっとつまらないと思いません?w

    また『魴鮄舎』には、いろんな仲間がいる。問題も起きる。でも、仲間と、支援してくれる人と一緒に、それらをも受け入れ、時には立ち向かい、糧としていくのだ。

    負けない、折れない。
    でもそれは自分の力だけでなく、必ず誰かの助けがある。具体的な手でなくても、いつかの誰かの言葉だったり、いつかの誰かとの思い出だったり、読んだ本の中にあった言葉だったり。

    そんなこんなでいろいろあるけど、ここはひとまず大団円・・・とはならない。おばさんはラストになってまたまた唐突な宣言をするw

    いくら頑張ってやってても、自分に嘘をついて生きているんじゃしょうがない!
    なーんて思ってはみても、なかなか実行には移せなかったりするものですが、このおばさんはあくまでもパワフル!一度きりの人生、体を張って生き抜くつもりのご様子、波乱万丈どんとこいっ!ってなもんですww

    あれ?前評判が高かったせいか、読んでる時は「それほどでも?」って感じでしたが、結構語っちゃってますねww

    「おれのおばさん」には続きがあるみたい?
    とりあえず続けて読んでみよ~っと♪

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    2016年08月13日
  • おれのおばさん

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    主人公、中2の陽介が、父親が横領で逮捕された為、突然の幸せな生活から、児童養護施設へ。母親は住込みで一人、働きに出る事に。それでも、グレずに力強く生きてゆく物語。ストーリーにドンドン引き込まれ、一気に読んだ。
    色々あるけど、頑張れよ、、と応援したくなった。

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    2016年04月20日
  • 牛を屠る

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    大卒の著者が出版社を退社してついた仕事は家畜の解体。差別的な目で見られる仕事を、ただひらめきで、なんとなく、と理由のつかないまま職業安定所で探し、就職。ナイフがうまくつかいこなせたる嬉しさ、たくましくなる肉体、1日の解体分が終われば昼で退社できること、など、仕事の誇らしさが描かれている。世の中にはよそうできないほどのいろんな仕事があるけれど、選んだ仕事が何であろうと、一生懸命な人は輝く、と思った。いろんな世界のいろんな仕事をもっと知りたい。

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    2015年11月20日
  • おれのおばさん

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    陽介は名門中学で勉強に勤しむ14才。過保護気味の母と銀行員の父と3人で破綻の無い人生を送っていたはずだった。
    ある日父が業務上横領で逮捕される。3,500万円を着服し、愛人に1,000万円のマンションを購入。残った2,500万円を運用し穴埋めしようと画策するもリーマンショックの影響で全て水の泡と変わった。

    陽介は母と犬猿の仲の叔母に預けられる。
    叔母は北海道で児童養護施設の寮母をしている。
    叔母は穏やかで上品な母と違い、とにかく豪快でユニーク。
    寮生と野球拳をやろうとして止められたり、ミスで割れてしまった卵を使ってホットケーキ大食い大会を開催するなど豪放な人物。
    かつては医大を中退し劇団を立ち上げたりと若いころからパワフルだったようだ。
    陽介は自分を律して、施設暮らしとはいえ学力を下げない様に日々勉学に勤しむが、高飛車な所は無く、仲間たちと楽しく生活をする。
    親友とも言うべき施設で暮らす卓也とも心を通じ合わせる。
    さまざまな事件が勃発するが、皆、心優しい責任感のある大人の協力で乗り越えて行くので有った。
    そんな中で芽生えた淡い恋、親へ反発、また感謝が彼を成長させていくのでありました。

    この陽介君、秀才なのですがそれを鼻に掛けた所は無く、さりとて自分自身はしっかり持っているという素敵な男の子で。
    さらに寂しさや不安で泣いてしまったり、好きになった女の子と一緒にいるだけで頭おかしくなってしまうくらいうれしくなってしまったりと母性本能もくすぐる要素が有ります。かわいいですね。

    母は父親と離婚せず、父の更生を手助けし、金を一緒に返すという決断をするのですが、駄目おやじと30年会っていない私としてはそんな男見捨ててしまえ!と冷たい思いで見てしまいますが、人生いろいろですね。

    続編有るみたいなので機会があったら読みたいです。

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    2015年09月21日
  • 主夫になろうよ!

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    小説家でもあり、主夫でもある、兼業主夫を営む著者。

    ここ最近、女性の活躍に関する話題や育児世代を対象としたキュレーションサイトの増加から、「主夫」に関する記事や記述も多くみられるようになり、「主夫」本も多く発行されるようになっています。

    この著者もずいぶん前から「主夫」だったと思うのですが、たぶん、以前から主夫という存在もまた社会のマイノリティとして影を潜めていて、ようやく少しずつ表舞台に出られるようになってきた(需要が高まってきた)ということなのかもしれません。


    長年、主夫を営んでいるだけあって、佐川さんの言葉はどれも説得力のあるものになっています。
    主夫のお悩み相談室と題した最初のQ&A集は、これから主夫になる人、なりたての人にとって、とても心強いものになります。

    また、主夫コラムとして連載されていた「主夫のつぶやき」もまた、謙虚な語り口ながら、家庭のことをとても大切に思う気持ちが込められ、主夫としての「仕事」の面白さ・大切さを伝えています。

    日本のフェミニズムの大家、上野千鶴子氏は女性の家事労働の社会的評価の低さに対し、「人を生み、育て、そして老いたときに看取る」という最も尊ぶべき行為がなぜ、社会の最下層のものとして置かれなければならないのか、と問題提起をしています。

    「主夫」である自分を、周りの人や社会がどう評価するかは分かりません。
    でも、それはとても尊い仕事であり、自信をもって行ってよいものだと思います。

    それは、主夫であっても主婦であっても関係ないですね。

    家事や育児をこなし、日々の生活を営んでいるすべての人にお勧めしたい一冊です

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    2015年06月14日
  • 主夫になろうよ!

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    これは楽しい!「牛を屠る」が面白かったので、タイトルにもひかれて読む気になった。肩肘張らない書き方で、すんなり読んでいける。「おれのおばさん」シリーズ作者による「主夫生活のすすめ」はとても具体的で、実践の中から出てくる言葉がしみじみあたたかい。

    小学校の先生である妻と二人の息子、四人家族の家事をほとんどすべてやってきたのだそうだ。時には同じ敷地内に住む奥さんのご両親にもごはんを持っていくという。その姿は、ほんとにありふれたごく普通の「主婦」と同じ。そこがいいなあと思う。

    「男のナントカ」的にあれこれ能書きを垂れるのでなく、家事を煩わしいものとして「合理化」のワザを語るのでもなく、「丁寧でエコな暮らし」を提案するのでもない。家族が機嫌良く暮らしていくために、必要なこととして家事をする。考え方として、また行動として、このシンプルさが基本にあるところが実に良いのだ。

    そしてまた、子育てについても、なるほどなあと思うことがいろいろ書かれている。世のフツーのおとうさん方と違って、子供に関わる時間が圧倒的に多い(PTAも長期休みの相手も担当)著者が、どういう思いで子育てをしてきたかが随所で出てくる。わたしが一番「そうだよね~~~」と思ったのは、「主夫のお悩み相談室」の次のところ。

    Q 子どもがぐうたらしてばかりで将来が不安です。どう言えばやる気を出すでしょう?
    A 可愛い子にはぐうたらさせよ! 嫌でもがんばらなくてはならないときは来ます。小学3、4年生ぐらいまでは、圧倒的にのんびりした時間を過ごさせよう。( 中略 )子どもの頃にたっぷり休み、学生のころは好きなことをしてさんざん親に心配かけた経験が、大人になって効いてきます。自分が親になったときに、「今度は自分が子どもの世話をする番だ」と受け入れることができる。

    いやほんと、わたしなんかまさにこれだなあ。何をするでもなくのんきに過ごしていた子どもの頃や、いっぱしにものを考えてるつもりで好き勝手してた学生時代。ああ恥ずかしいと思ってきたけれど、あれがあってこその今なのだと、なんだかとても胸に落ちるものがあったのでした。別のところの次のくだりにも深ーく共感した。

    「大人になってからつくづくおもうのは、子どものころは実にのん気にしていたということで、息子たちにもその気分を味わわせてやりたくて、わたしは日夜家事と仕事に奮闘しているのである」

    サラリと語られる経歴からも、真面目だけれど妙なこだわりのない著者の人となりが伝わってくる。この本のもとは北海道新聞での連載で、東京生まれの著者と北海道を固く結びつけたのが、北大恵迪尞での「組んずほぐれつの生活」らしい。恵迪尞を舞台にした小説もあるようなので、読んでみたい。

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    2015年05月12日
  • おれのおばさん

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    銀行員の父親が横領で逮捕され、母親とも離れ、母の姉が経営する札幌の養護施設に入ることになった中学生・陽介。元舞台女優のおばさんと施設の友人たちと暮らしていくなかで、大事なこと大切なものを知っていく。
    何より、おかれた状況はドン底なのに、前向きな姿勢を失わない陽介に共感する。相手が善い人でもそうでない人、ましてや愛人に貢ぐために罪を犯した父親からも、何かを学ぼうとする気持ちが立派である。逞しく明るく生きていくという、出来そうでなかなか出来ないことだけど、今日から私も前を向いて歩いていこう。

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    2015年01月13日
  • おれのおばさん

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    ネタバレ

    中学2年生の陽介がいいのです
    いい子ちゃんじゃないけど、根性あって
    素直というか正直で、まさに青春真っ只中の男の子
    こんなこと起こっちゃって、
    でも、グレる暇もめげる暇もなく怒涛の展開で
    一歩ずつ知らない間に成長している姿が
    清々しくて、応援したくなりました

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    2015年01月02日
  • おれのおばさん

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    父親が横領で逮捕され、名門中学退学を余儀なくされた陽介。
    母の姉である児童養護施設を運営するおばさんに預けられる。
    そこで出会った仲間たちに助けられながら、色々なこと学びながら、将来の夢も諦めない陽介はたくましい。
    作中の『人と人はお互いの何もかもを知らなくてもつきあっていけるのだし、だからこそ、いつかすべてを知っても、それまでと変わりなくつきあいつづけられるのだ』という一節が心に残った。
    ここでは言い切ってあるけど、これって意外と難しいことじゃないかなって気もする。
    だけど、みんな頑張って生きているって感じられる作品って好きだなぁ。
    続編も読みたい!

    2014.12.21

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    2014年12月21日
  • ぼくたちは大人になる

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    まっすぐではなく、屈折した高3男子の成長物語。頭がよく、顔もよく、スポーツもできるけど、人間関係に不器用な達大が不器用なりに人と関わっていくのがリアルでよかった。

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    2014年11月07日
  • 牛を屠る

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    屠畜場での就労経験に基づいた興味深いエピソードの数々。毎日のように肉を口にしながら屠畜に関する知識に乏しい読者にとって現場の描写は衝撃的だ。決して快適とはいえない労働環境や被差別部落に対する偏見が影を落とす職場にあって働くことの本質が見えてくる。

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    2014年10月26日
  • 牛を屠る

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    【本の内容】
    作家専業となる以前、埼玉の屠畜場に勤めていた日々を綴る。
    「おめえみたいなヤツの来るところじゃねえ!」と先輩作業員に怒鳴られた入社初日から10年半。
    ひたすらナイフを研ぎ、牛の皮を剥くなかで見いだした、「働くこと」のおおいなる実感と悦び。
    仕事に打ち込むことと生きることの普遍的な関わりが、力強く伝わる自伝的エッセイ。
    平松洋子氏との文庫版オリジナル対談を収録。

    [ 目次 ]
    1 働くまで
    2 屠殺場で働く
    3 作業課の一日
    4 作業課の面々
    5 大宮市営と畜場の歴史と現在
    6 様々な闘争
    7 牛との別れ
    8 そして屠殺はつづく
    文庫版オリジナル対談 佐川光晴×平松洋子―働くことの意味、そして輝かしさ

    [ POP ]
    2009年に解放出版社から刊行された『牛を屠る』が文庫化。牛や豚の解体作業を通して、働くこと、生きることの本質に迫る。

    巻末に、佐川光晴と平松洋子との対談(文庫版オリジナル)を収録。

    人生は流れであるという感覚について、「のめり込んでいた場所でできる限りのことをやったら、次の世界が始まっていく」という著者の言葉は説得力がある。

    「自分の手と直結した何かを使って働」(平松)いたからこそ紡げる言葉があると知る。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2014年08月27日
  • おれのおばさん

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    養護施設『魴鮄舎』。そこは陽介の迫力ある個性的な叔母さんが仕切る場所。エリート一家が崩壊して、ここ北海道の叔母の施設に世話になることになった秀才陽介が、本当の賢さ優しさ逞しさを獲得していく様が小気味よい。本当に中学生?と思うことしばしばではあるけれど。人は困難にあったときが、成長する最大のチャンス。陽介と魴鮄舎のこれからの成長が楽しみですね。

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    2014年08月17日
  • 虹を追いかける男

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    「生活の設計」は先に「牛を屠る」を読んでいた為か、少し冗長な印象を受けた。

    その分「虹を追いかける男」は純粋にたのしめた。スピード感もあって飽きさせない上に、「縮んだ愛」のように終わり方に違和感もなかった。

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    2012年10月08日
  • ぼくたちは大人になる

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    両親が離婚し母親と暮らす高校3年男子の1年を描いた青春小説。ただの爽やか物語でなく屈折して不安定なこの時期の男子の心情をリアルに描いていて共感する事がたくさん。主人公が成長するエピソードもユニークだし良かった。

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    2012年06月23日
  • 「とうさんは、大丈夫」

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    ちょっと想像していた内容とは違ったな・・。
    「とうさんは、大丈夫」というタイトルではあるが、内容は全然大丈夫じゃなかったです・・(~_~;)
    真面目な仕事人が陥りやすいと言われる「うつ病」・・
    特に主人公の澤村が仕事に真摯な姿勢を持つ人物だけに、精神が崩壊していくさま?に心を痛めた。
    結局のところ、家族の愛で自分の舵を取り戻すので救われたけど。

    仕事に余裕を持つなんてことは、きっと現代社会では難しいこと。
    しかし、オンとオフを切り替えないと、やりきれなくなる時があるように思う。

    埼玉県が舞台の小説ゆえ、リアリティを感じました。

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    2012年02月20日
  • 縮んだ愛

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    障害児学級を受け持つ教師の告白。
    過去の教え子(直接ではない)が暴漢に襲われ意識不明となるが、その容疑で逮捕される。告白を読む限り、彼は犯人ではないのだが、彼は事件当日のことを語らない。
    物凄く想像力をかき立てられる作品である。容疑は事実なのか、誰かを庇っているのか。そして、その真相を想像するのが作者の意図する事なのか。安易に決め付けられない。

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    2012年01月25日