佐川光晴のレビュー一覧

  • 縮んだ愛

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    大学時代の恩師から、お勧めされた作家の初読書。読みやすい文章で、ボリュームとしても薄い方なのでサクサク読んでしまった。
    「わたし」は障害児学級を担任する教師。この小説全体は、「わたし」の元に現れたかつての教え子・牧野(障害児ではなかったが、問題児として有名だった)が何者かに襲われ、意識不明の昏睡状態になった、その数ヶ月のことを「わたし」が記した手記となっている。
    結末にわかりやすい何かを期待してはいけない話である。面白くないと感じる人も多そうな小説だ。
    しかし、私はこの手の一人称小説が謎めいていて結構好きだ。手記という体裁は解説文の言葉を借りるなら「信用できない語り手」なのだ。
    妻との

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    2009年10月04日
  • 猫にならって

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    短編集でそれぞれ登場人物が繋がってるの発見するワクワクが楽しかった!
    人間として尊敬できる登場人物がいて、こんなふうに誠実に生きてみたいとおもった!
    生き方が、周りへの接し方が、かっこいい!
    猫のエピソードが物語に散りばめられていて
    ほっこりしたり、猫こわ!っておもったり。
    それでもやっぱ私は猫すきだな。

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    2026年03月12日
  • 見えなくても王手

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    盲学校を舞台にした将棋を学ぶ子供たちのお話。
    出てくる人がみんな聖人君子のようだったけど、早い段階からどうやって生きていくか真剣に考えざるを得ない人生だと精神的に早く大人になる、というのはありそう。

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    2025年07月08日
  • 見えなくても王手

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    参加している読書会で紹介されていて読みたくなった本

    視覚障がいを持っている人が将棋をするにはそういう風にするのか、ということがよくわかります
    見えなくても楽しめる将棋という競技
    私は駒の動きしか知らなく、攻め方、守り方なんて全く知らないのですがそれでも楽しんで読むことができました

    まるで、ノンフィクションのようですよ

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    2025年06月06日
  • おれのおばさん

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    父親が横領で逮捕され、埼玉の家も処分するため、母の姉の住む北海道へ移住することになった陽介。母の姉の恵子は、寝たきりになった祖母の世話を行いながら、孤児や家庭に問題があって家から出た中高生たちの世話をしていた。親のいない家庭に問題のある少年少女たちと、厳しい恵子との生活の中で、様々な出会いをしていく。

    タイトルから、ユーモア小説家と思いきや、親が逮捕されたところからスタート、虐待などで問題のある家庭の人々、離婚など、ちょっと盛り過ぎなんじゃないの?というレベルで色々あるため、割と重め。だが、ストーリーがそこそこ進んでいくため、息をつかせず読ませる。

    一方で、時系列が突然戻ったり、会話の直後

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    2025年06月05日
  • 猫にならって

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    猫にまつわる連作短編。繋がっていたりいなかったり、いないと思ったらかすかに繋がっていたり。展開が早くて読みやすい部分と分かりにくい共感しづらい部分が半々といったところ。猫は偉大。

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    2025年05月02日
  • 見えなくても王手

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    登場人物だけではなく、作者の将棋愛が伝わる作品だった。
    将棋を題材にしている作品は何作か読んでいるが、ちゃんとルール等理解していないので改めて勉強したいと感じた。
    視覚障害者も、晴眼者も、同じように将棋や好きなものに打ち込める世の中に更に進歩していって欲しい。

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    2025年04月04日
  • 猫にならって

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    短編集のなかでも、一話一話の展開が早いなと思いました。
    猫が人間に及ぼす影響は本当に素晴らしいなと再確認させられました。

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    2025年04月02日
  • 見えなくても王手

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    盲学校が舞台の将棋小説で、小学4年生の男の子・及川正彦の成長物語でもあります。

    実は本作で初めて、目の見えない人でも楽しめる将棋盤と駒があることを知りました。
    手で触って駒の種類を判別し、記憶と触ることで戦況を把握、対局を追っていく。
    え、そんなこと可能なの……?と、驚きました。
    記憶力、理解力、思考力がすごい。

    生まれつき視覚障がいのある正彦が将棋の魅力にどっぷりハマり、世界を広げていく。ストイックなまでの努力でどんどん強く、逞しくなっていく姿から目が離せない。
    子どもたちが新たに出会う世界に目をキラキラさせて楽しみながら学び、切磋琢磨しながら成長していく様子がいい。
    根気強く丁寧に生徒

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    2025年03月25日
  • あけくれの少女

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    「禍福は糾える縄の如し」という
    格言を小説にしたかのような。

    尾道で生まれ育った真記が
    思春期に家族との関係を考える第一章。
    東京に進学し、得意の英語を使った
    観光案内のボランティアを通じて
    自分の将来や恋を考える第二章。
    第二章のラストに訪れた転機から
    看護師になってクルージングに同行し
    仕事と人生を考える第三章。
    そして4章で今までの出来事が
    どれも大切な要素だったと思わせる。

    それぞれの章で真記に関わってくれる
    周囲の人たちがまたいいんだなぁ。
    東京のバイト先の大将とか
    船医として一緒に働く外科医の女性とか。

    ひとりごとになると広島弁が出る
    真記のキャラクターが愛しくて
    途中辛いこ

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    2025年02月18日
  • 見えなくても王手

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    この作者で将棋と来れば、とある程度想定していたものの、細かい名前は覚えてなかったため予想外の場所での予想外の登場におお!!と盛り上がりました。ただ将棋のルールの話と障害の話はどっちも説明に紙面を割かれる上に家族の話も加わり、物語としては少し薄い感じは受けた。

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    2025年02月16日
  • 日の出

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    兵役逃れの清作と、ひ孫で中学校の社会科教師を目指すあさひの話が交互に進んでいく物語。古典的な手法だが、次の話の展開が楽しみになる。
    さて、この物語、途中までは面白く読めたが、最後がちょっと駆け足気味だったのが残念・・・消化不良です。

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    2024年11月30日
  • あけくれの少女

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    ネタバレ

    自分の人生は自分で切り開いて行く強さ
    主人公の逞しさに拍手を贈りたい
    最後はハッピーエンドで良かった♪

    これからの明るい未来は、これまでの不運を何かのせいにせず、まっすぐ努力した主人公が自分で得たものだから、遠慮せず存分に幸福を味わって欲しいと思う

    ただ、

    主人公は私より7つ上でバブル世代
    中華料理店や看護学校にいきなり飛び込んで、難なく受け入られたのは時代のおかげだと思う
    私は超氷河期世代で、卒業して働きたくても就職先を見つけるのはめっちゃ大変だったからね

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    2024年08月21日
  • おれのおばさん

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    佐川さんの文体はやっぱり好きだ。
    人間は脆いけど、つながった人間は強い。
    人生の巡り合わせ、自分らしく生きること、権利と義務、不遇の中での幸せなど、人生色々を疑似体験させてもらえるような作品。

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    2024年04月20日
  • 駒音高く

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    将棋にまつわる短編集

    私は将棋が好きなので、より作品を楽しむことができましたが、将棋に興味がない人でも楽しく読める内容なのではないでしょうか

    年齢に関係なく、将棋にすべてを捧げている姿はどの章の主人公もカッコ良かった
    各章がちょっとずつ関わっているのも良かったです

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    2024年04月14日
  • あけくれの少女

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    バブル世代の女性の話。でも、全然華やかじゃない。苦労苦労の連続。

    親ガチャだと思うけど、それを小学生の頃から冷静に受け止め、真面目に努力して行動する姿は素晴らしい。けど、なんだか心に響かなかった。

    話が進んで面白くなってきたかと思うと、途中で思い出話のように過去に戻ったりと、すんなり話が進まない。読解力のない私は「あれ?」ってなってしまう。

    ちょっと期待しすぎたかな。

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    2024年03月03日
  • 主夫になろうよ!

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    感想
    どんな形でもあり得る。常識に縛られない。ジェンダーの壁は社会が作ったもの。打ち壊すのは個人。家族の形は柔軟に強かに。

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    2024年02月18日
  • おれたちの青空

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    『おれのおばさん』シリーズ第2弾。養護施設で暮らす卓也、児童養護施設の運営者おばさん後藤恵子、父が逮捕された陽介のストーリーとなっている。第1弾の比べ勢いはないが心情がよくわかる。これからどうなるのか次回にも期待。

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    2023年10月08日
  • 駒音高く

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    読みやすい。将棋を指す人は趣味の人もプロもプロを目指す人もいるがそれぞれに物語があり続きが気になる話もある。

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    2023年07月22日
  • おれのおばさん

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    ネタバレ

    おばさんがかっこいい。児童養護施設は何かしら訳ありの子達がほとんどだが、主人公の葛藤と心の成長が微笑ましかった。
    「人と人はお互いの何もかもを知らなくてもつきあっていけるのだし、だからこそいつか全てを知っても、それまでと変わりなくつきあい続けられるのだ」刺さる言葉でした。続編があるようなので読んでみたいです。

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    2023年07月21日