佐川光晴のレビュー一覧

  • おれたちの青空

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    『おれのおばさん』シリーズ第2弾。養護施設で暮らす卓也、児童養護施設の運営者おばさん後藤恵子、父が逮捕された陽介のストーリーとなっている。第1弾の比べ勢いはないが心情がよくわかる。これからどうなるのか次回にも期待。

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    2023年10月08日
  • 駒音高く

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    読みやすい。将棋を指す人は趣味の人もプロもプロを目指す人もいるがそれぞれに物語があり続きが気になる話もある。

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    2023年07月22日
  • おれのおばさん

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    ネタバレ

    おばさんがかっこいい。児童養護施設は何かしら訳ありの子達がほとんどだが、主人公の葛藤と心の成長が微笑ましかった。
    「人と人はお互いの何もかもを知らなくてもつきあっていけるのだし、だからこそいつか全てを知っても、それまでと変わりなくつきあい続けられるのだ」刺さる言葉でした。続編があるようなので読んでみたいです。

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    2023年07月21日
  • 猫にならって

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    猫にまつわる短編連作集。
    のら猫との出会いから、物語がどんどん展開していくのが面白かった。
    「時には、猫のように生きてみる」のも、確かにいいかもしれないと思わせてくれる1冊。

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    2023年03月20日
  • 猫にならって

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    野生に生きる動物達は何も考えずに与えられた人生(猫生?)を送っているだけ。
    それが案外シンプルで良いのかもしれない。人間も時には猫みたいに決断するのも良いのかも…。

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    2023年03月08日
  • 猫にならって

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    8篇からなる連作掌編小説。猫の生き方に人は学ぶことが沢山あることを教えてくれる一冊。猫の出番が少なく、盛り上がりに欠けたのが残念。

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    2023年03月06日
  • 猫にならって

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    初読みの作家さん。表紙のイラストとタイトルに釣られて読みました。
    8編からなる短編集。必死に生きる人達の人生の一部に、ひょこっと猫が登場します。
    ほっこり系かと勝手に予想していましたが、少し違いました。あと、猫が愛らしく描かれていなくて残念。

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    2023年02月21日
  • 猫にならって

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    猫に関わった人たちの、それによって変わっていく物語。
    猫って、賢く、愛情深いから。
    1編目のミー子が芳子を変えてくれたことが全ての始まりなのね。
    2編目のミカズは、最初は好きになれないタイプかと思ったんだけど、話が進む中に何度も登場していって、ああ、この人も猫との関りの中で大きく変わったのだ。
    気がかりなのは、チビのその後かな。
    でも、きっとしっかり生きたはず、と信じたい。
    兄妹たちがもらわれた行って家出をして、でも、それは心が折れたからではないと信じたい。
    最後、あの人があったのが、その子孫かはわからないけれど、そう信じてみるもも素敵かもしれないと思う。
    ただ、この作品に限るのか、そういう癖の文章なのか、一般的に漢字で書く言葉がずいぶんひらがなで表記されているのにちょっと馴染めなかった。児童文学を書かれていたのかと思ったらそうでもないようだし。

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    2023年02月12日
  • 校長、お電話です!

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    母校である百瀬中学校に校長として就任した柴山緑郎 
    通称 “シバロク”
    47歳の若き新米校長の奮闘記

    前任の校長は、市長の教育政策により採用された民間人校長だった。
    しかしその政策は早々に失敗し、学校は荒れ放題。
    引き継ぎもないままに、後を任されたシバロクだが、どう立て直していくのか。

    民間人校長の実態や、先生達の忙しい日々、校長の重責等、なかなか興味深い。
    へぇー、と思ったのは、中学の教員は男性の方が多く、女性なら体育会系の身長の高い方が採用されやすい事。
    小学校は女性の教員が多いらしい。
    今もそうなのかな。

    そして、
    窓ガラスが何枚も割られる
    ドアが壊される
    タバコの吸い殻……
    と、ちょっと古臭い荒れ方の気もするが、まぁいいか。

    登場人物たちはなかなか魅力的です。
    愛嬌があって親しみやすいシバロクはじめ、脇役たちも良い。
    難問に立ち向かうシバロクは、娘の奈々江(大学生)の賢さに助けられ、
    事務職員の福良さんとのコンビネーションは最高。
    題名の「校長、お電話です!」
    は、福良さんの声。

    面白かったです。
    シバロクさん、お疲れ様でした!

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    2023年01月14日
  • 大きくなる日

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    ネタバレ

    中学受験の題材となったとのことで息子と読んでみた。
    太二という少年を取り巻く人々のストーリー短編集。
    太二の年長から中学卒業までのほぼ1話ずつの構成となっており、全体を通して太二やその周囲の成長が描かれており、読み終わったあとには爽やかな風が吹き抜けるような、清々しい気持ちになれる作品。
    主人公の太二は品行方正、文武両道の理想的な男の子。こんな出木杉くん・・・すごく理想的だけど、リアルで出会うことはまぁないな。。。息子も同じ意見らしく二人で「優等生すぎ〜」とツッコミながら読み進めた。
    私がこの本で一番ありがたいと思ったところは、登場人物の行動の裏付けとなる行動動機や思考の段階が省かれずに描かれているところ。大人ならまだしも、人生の経験値の少ない子どもにとっては、心情描写の理解は想像力のはるか彼方だと思う。プロセスが描かれていない作品を読むと「どうしてこういう行動をとったのだろう?」という疑問が結局わからないままになってしまう。その点、このように心の内で思った結果、こういう行動を取った。みたいな説明があるのでとても助かる。
    そういう意味では少し前に大流行した「鬼滅の刃」も説明が全てセリフ化されているという評価だった気がする。確かに全部説明されてしまうと興醒めな部分も否めないが、子どもにも理解しやすかったんじゃないかな?理解という文脈ではとてもありがたい。
    私は寝る前の息子との音読教材として活用したけれど、どのストーリーもぐいぐい引き込まれてどうしても寝るのが遅くなってしまうのが常だった。同じ年頃の男の子ということで、息子も自分に重ね合わさる部分もあっただろうと思う。私は私で、親心に共感し、涙が止まらずなかなか読み進められなかった話もあった。親子そろって爽やかな青春物語を読む機会があったことに感謝したい。
    個人的には「どっちも勇気」という、サッカー少年団のコーチをしているお父さんとその息子のストーリーで、チーム内のいざこざや、それぞれの子どもの心情が手に取るようにわかり、ハ

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    2022年10月09日
  • 駒音高く

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    短編としては面白い。読者のわがままかもしれないが長編が読みたい。なんかいいところで終わるような、一人の登場人物をしっかりと追いたいかも。

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    2022年01月27日
  • 駒音高く

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    ネタバレ

    うーん……丁寧だけど普通の本。将棋界の中身を知る上では興味深いかもだけど、短編としてはオチや展開が弱いかも。最初の掃除婦のおばさんの話が爽やかでよかった。

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    2021年11月28日
  • おれのおばさん

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    ネタバレ

    良くありそうで、なさそうなお話。父親が横領で逮捕され、おばさんのもとに預けられることになった中2の陽介。おばさんは児童養護施設に訳あっていられなくなった中学生14人の暮らすグループホームを営んでおり、そこに暮らす卓也や健司、ありさ、奈津と共同生活を送ることになる。
    まず感じたのは、陽介のおばさんの器の大きさ。中学生って自分の子どもでさえもてあますような、大変な思春期真っ只中なのに、14人も面倒を見る。いやいやすごい。大量の卵が割れてしまった時に、ホットケーキ大食い選手権をしたり、子どもが施設に入っている事情を教師がうっかり保護者に漏らした時には正面切って学校と対決したり、夏休みに子どもたちを奄美大島に行かせて色々な経験をさせたり、いやー、恵子おばさん、かっこいいわ。
    でも一方で、大学中退、劇団の設立と解散、離婚、一人娘は別居、と苦労も多い人生。この話の最後に大きな決断をする恵子おばさん。陽介よりも恵子おばさんのその後のほうが気になるのはなぜだろう。

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    2021年08月07日
  • おれのおばさん

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    時間をかけて、やっと読み終わった。

    主人公が結構客観的に物事を捉えてたし、友達の卓也もすごく大人だな〜と思った。卓也カッコイイ。
    それに対して、おばさんは奔放な人だな〜という印象。最後の下りとか、さすがにちょっと自由すぎるでしょ笑と思った。その突拍子のなさがおばさんの魅力ってことは分かるんだけど、身内にいたら多分嫌いになってる笑
    最後の方はわりと畳み掛けるような展開だった。
    続きも読むかな〜

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    2021年05月22日
  • 大きくなる日

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    短編を読み進めながら、登場人物たちの成長を、一緒に感じることができました。文書も読みやすく、おすすめです。

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    2021年03月24日
  • おれのおばさん

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    おばさんのような大人がそばに居てくれたら、子どもは安心だろうなぁと思う。こういう感じ好きだなぁと思う人と人との距離感が描かれていて、この感覚を子どもの頃に持てたら、大人になってからも生きるのが楽に、おおらかになるだろうなぁと思いました。こういうことを声を大にして言ってほしいよね、大人に。

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    2021年03月22日
  • おいしい育児――家でも輝け、おとうさん!

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    “「週に一回でいいから、お財布にお金を多めに入れて、スーパーに行きなさい。野菜や肉や魚を見て、これは食べたいと思ったら、それを買って、炒めるか焼くかして食べなさい。人間は、自分に不足している栄養が含まれたものを見ると、食欲がわくようにできているんだから」”(p.64)

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    2021年03月20日
  • おれたちの青空

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    『おれのおばさん』のシリーズ。主人公だった陽介が暮らすおばさんの養護施設の同級生・卓也とおばさんが主人公の2編が中心。どこか小説のようなつくり話に思えた『おれのおばさん』の陽介の境遇に対し、卓也の生い立ちのほうが壮絶なんだけどありそうな感じに思えて、そんなことがありがちな話に受け取れてしまう現代ってどうなんだろう。
     おばさんのエピソードは豪放磊落なようで意外と繊細な彼女の様子が知れた。こちらのエピソードでも親と一緒に暮らせない子どものことが。

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    2020年11月24日
  • おれのおばさん

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    何かタイトルから、思春期の少年がきれいな叔母さんにあこがれるみたいな話かと思いきや、そういうおばさんじゃなかった。父親が会社の金を横領して捕まって一家離散状態になり、埼玉から札幌で児童養護施設をやってる母の姉に預けられた少年の話。
    わりと冒頭で自分で自分のことを考えるときの一人称が「ぼく」から「おれ」になったって話が出ていて、「おれ」になったのは立ち向かわないといけない状態になったからみたいな主人公の思いが書かれていて、なるほどなと思った。
    東大進学率も高い私立の進学校に通っていた主人公が、頭がいいだけでなくけっこういい人だった。思春期の頃ってもっと仏頂面だったり頑なだったりしそうだけど、わりと涙したり感動したり恋らしき思いに正直だったり、ちょっと意外な描かれ方でよかった。

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    2020年11月24日
  • 校長、お電話です!

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    問題が頻発していた母校である中学校に、校長として着任したシバロクこと柴山緑郎。情熱と愛情をもって、生徒や教師に体当たりでぶつかってゆく新米校長の奮闘を描く物語。
    教育の本来あるべき姿がここにある。建前論や虚飾で見せかけの教育を語るよりも、生徒と本音でぶつかることでお互いが理解できる。教師の鏡のようなシバロクの言葉は、学校の世界だけじゃなく社会全体に通じる。

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    2019年06月26日