崎谷はるひのレビュー一覧
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「ANSWER」続編。冒頭のシーンは、読んでた人には納得のメロメロHだけど、読んでない人にはとんだ色情魔の秦野です。
一体どれだけラブラブなんだ!と思わず絶叫しそうになりました。
そして、二人の成長も感じることができます。
清純で許容力あるふだんの秦野からは想像もつかない夜の淫らさは、ますます進化を遂げているし、真芝もすっかり遠慮深くやさしいオトナになってます。
レイプから始まった関係が、相手なくてはいられないほど深いものになってるのは一安心。そして、同居する、しないでちょっともめてるのもご愛嬌だと思ったんですが、イチャコラばかりの話でもありません。同居を躊躇する秦野には、乗り越えるのが大変 -
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不埒シリーズ、スペクトルの続編です。
天然で堅物なのにとてもステキな直隆とラブラブになって、同棲することになったマキの視点での後日談。
相変わらずマキに対しては強引がっつりのゆるぎない攻めっぷりをみせる直隆に、何故かうれしくなります。
お帰りなさいのキスを断固として拒む理由とかが、大真面目なわりに馬鹿馬鹿しくて、あまりの実直エロに今回も笑わせてくれます。
さりげない直隆の裸エプロンに拍手。
この二人は30代の大人です。そのオトナが、結構あれこれ悩んで、不器用ながらも真面目にちゃんと相手のことを想いあって愛を育てているのがいいです。素直にかわいいと思えます。
今回、直隆の元婚約者がいやらし -
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「不埒」シリーズ。未直の堅物おにーちゃんが、素晴らしく変貌を遂げる一作です。
社内の派閥争いで閑職に追いやられ、そのせいで婚約者にもふられてしまった直隆。プライドの高さゆえに家族にも弱音を吐くことはできず、自棄酒で酔いつぶれたところをマキという美形の男になぜか介抱されちゃいます。実は、マキは直隆をホモ嫌いと誤解していて、嫌がらせに襲い受に豹変。直隆は拘束されて好き勝手されてしまうことに。
「二丁目でひどい目に会えばいい」と言った杉田さまの言葉どおりになってて、前作での溜飲も下がりますが、それ以上に「大失態だ…」などと言いつつ、身におきた衝撃的な事実を冷静に分析する?直隆に好感度がすごく上がり -
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ブルーサウンドシリーズで初めて泣いてしまった一番好きな作品です。
上手に言い表せなくて申し訳ないのですが、
とにかく一葡が可愛くて健気で一生懸命で、切なくて、その真っ直ぐな気持ちに山下さんが惹かれていくという描写がとても丁寧で、同性愛者の難しい心情が沢山詰まっていた作品でした。
でもドラマCDが無いのは本当に残念です。
山下さんは確か前作のCDで安元洋貴さんの声で登場していたと思うのですが…。
妄想でせき止めておくのは惜しいなぁ。もしCD化するのなら、一葡役はぜひ阿部敦さんにお願いしたいと妄想できるくらい、この作品が大好きで、お勧めです。 -
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不埒シリーズ3
直隆の元婚約者、真理子がとっても不愉快。
この方の作品に時々出てくる救いようが無いほど嫌な人物。
彼女には、不幸な過去が設定してありましたけど、ちっとも同情できない。
そして、逆にいい女として出てくるのは、たいてい気風のいいお姉さんタイプかな?今回は、真幸の義姉とそのお友達。
いろいろ引っ掻き回される二人ですが、直隆の真幸への真面目な一途さは振れることがありませんね。ホンット笑えるほどに。
スペクトルその後の甘々なお話ですが、足踏み状態ではなく二人の関係はより深まり、真幸とお兄さんの関係も好転の予感という、お話に進展がみられるところも良かった。
他、2編の短編も面白かっ -
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直隆さん、こんなにあまあまの人でしたでしょうか?
前作不埒なスペクトルでゲイの真幸に強姦?されて、あんなに毛嫌いしていたゲイに対して気持ちが解けていき、ついには真幸に付き合って欲しいと言うまでなったけれど。
鼻持ちならないエリートだった彼が、挫折や失恋を味わって、また男も味わってしまって今迄の考え方が変わったんですね。
いつも真面目で、恋愛にも相手にも真摯な姿勢を崩さない直隆さん、すっごく良かったです。
未直を毛嫌いしたあのお兄さんとは思えませんね〜
それから、まさか直隆さんの裸エプロンが見られるとは、夢にも思いませんでした。
どちらかと言えば真幸の方が似合いそうですが、案外普通にカレーを温め -
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表紙に目を奪われました。垂れ下がる木の枝の下、寄り添っている儚げで切ない慈英と臣。
記憶を取り戻したのに、自分の身の回りが慌ただしくなり焦っているのか今一つ臣と噛み合ない事に苛ついている慈英。
臣は最初の頃から比べると、穏やかな愛で慈英を包み込んでいる気がします。もちろん、彼なりの葛藤はありますが。
今回は、慈英になりたくて慈英の彼女達を横取りしたり、作品を盗作したりと慈英に執着するあまり臣にもちょっかいをかけてきたあの三島が登場します。
しかも、彼が入信していた新興宗教の教祖、壱都を匿って欲しいと。
新興宗教などと怪しい感がありますが、子供の頃からそういう特殊な環境で育った純粋な壱都の存在が -
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ネタバレ慈英×臣シリーズ6
超常現象系のお話じゃないはずだけど、壱都はいい感じに神秘的だから、まぁいいか。
できあがったCPのはずの二人ですが、まだまだとばかりに一歩一歩絆を深く強固にしていくのですね。
ただ、その為の試練の渦中の彼らはこれまでの彼らではないです。今までの魅力的な性格も関係性も崩れ去ってます。
そして、その二人に共感も萌も見いだせない私。
仕事に真摯に取り組んでた臣も、今回の仕事ぶりは???だし。
慈英は、記憶戻っても、喪失時を引きずってるかのような言動を繰り返すし…。
悲しいなぁ。
今回私には、二人よりあの三島が魅力的に思えました。
見方を替えれば偏執的に執着してるのかもだけど -
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出会いが出会い。しかも最悪。教師という職業からも、斎との再会ではあの態度でも仕方なかったかな。
感謝されても当然の相手に素気無くされたら、誤解が誤解をまねいて、斎が咲坂を憎くなるのもまた若さゆえだと思わせるあたり、話の持っていき方が上手いです。
で、ネチネチと斎にやられまくる、バチが当たった咲坂。むなしく、切ない体だけのやりとりが、痛すぎるほど伝わってきます。
咲坂は教師で年上ではあるけど、精神的には大人になりきっていない男だし、斎は若すぎてそんな咲坂を受け入れるだけの許容もないからますますめんどくさいことになっていきます。
最終的に互いが本音をさらすまでが、とにかくじれじれとしました。そこま