崎谷はるひのレビュー一覧
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長編というだけで☆5なんですが。慈英(年下画家)×臣(年上刑事)シリーズの、1冊目です。
とにかく、世間からずれまくっている慈英というキャラがまず魅力的。臣さんのほうは、複雑な環境で育って、ちょっと偏っている。身体で相手をなんとか満足させようとするところがある。それはまあありがちながら、そんな彼が刑事っていうところがおもしろい!
崎谷さんは、えっちシーンが、受けがあんあん言っちゃうのが少し苦手なんですが、臣さんのキャラ設定はそれとちょうどそれがちょうどいい感じで、過去のトラウマから脱却できない不安を、なんとか慈英くんが取り除こうとするんだけど、落ち付いているように見えて、こちらは年下で、そういうところが実にうまく描けているんですが、この第一作目は、とにかく他人に無関心だった慈英が臣さんに、ころん、といっちゃう、の巻きです。 -
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ネタバレ私は不埒シリーズは全部集めています。
特に直隆×真幸のカップルは大好きなのですが 前作を読んだ段階では 正直日比谷をあまり好きではなくて… あまり期待せずにこの「不埒なインセンティブ」を読みました。
でも読んでビックリ! ホントに買ってよかった!!
すごい感動があったり 大事件があったりする作品ではないと思うのですが 和典が日比谷をどれほど好きなのか ひしひしと伝わってきて切なくなって… 気付いたらポロポロ泣いてしまいました。
日比谷には和典をとびきり幸せにしてあげて欲しいです。 和典は日比谷がいるだけで幸せだと思えるような健気な人なんですけどね(笑)
二人の同棲生活も切実に読みたいので 続編強く希望です(*^^*)
ちなみひ私はオネエ攻はちょっと苦手なのですが 日比谷は全然大丈夫でした。
日比谷は芯がすごく男らしい人なのでオネエ言葉でもキュンキュンさせてもらいました。 作者さんの配慮もあってだと思います。
健気受・平凡受が好きな方には 強くオススメしたい作品でした! -
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ネタバレ突然の祖父の死を機に、志澤グループの後継者・志澤知靖と暮らし始めた一之宮藍。
藍は、志澤たちの勧めもあり、集団生活に慣れるために、と、不登校になった子供たちが通うための塾に行き始める。
ところがそのせいで、志澤とすれ違い、遅くまで起きて志澤の帰りを待っていると「明日も学校なんだから早く寝ろ」と言われてしまう。
おまけに、恋人にしてもらったはずなのに志澤は、保護者としての態度を崩してくれずに、未だにそれらしい扱いをしてくれないことを藍は不安に思っていた。
一方、志澤は藍になみなみならぬ関心を寄せる美術商・福田のことを調べていた。
調べれば調べるほど、きな臭く、どす黒くなってく福田に、危機感を募らせる。
そんな福田が藍に接触してきたと知って、志澤は平静を装えなくなり……という話でした。
これ、ものすごくやばかったです。
一冊目を読んだ時も、藍の魅力に骨抜きになってしまったんですが、この本を読んで、本当に泣きそうになりました。
藍は、物心ついた時から両親はすでになく、祖父に育てられ、その祖父も急に亡くなってしまい、死後に備えていなかったため、一文無しになってしまっていたけれど、多少、形は歪であったにしろ、きちんと祖父に愛されて育てられてきていて。
でも、一方の志澤は、本当は実子であるのに、愛人との間にできた子供であるため、養子として父の戸籍に入っていて、そこに至るまでの間にも、母親が早くに亡くなり、引き取られた先では、虐待のような扱いをされてきたり、など散々で、生きている肉親であるはずの父との間にも何の愛情もなく、家族に対して疎ましさしか感じていない。
今回は、その差が致命的なすれ違いを生むことになったくだりがもう鳥肌ものでした。
藍がどうして肉親をそんなに想うのかわからなくて、志澤は、藍の父親の写真を「そんなもの」と言ってしまうんですが。
藍は今まで全然知らなかった父親の写真を「どうしてもほしい」と思っていて。
その気持ちが志澤にわかってもらえなかったことにショックを受ける……という。
好きな人に自分の大切にしてるものをわかってもらえないのって、本当につらいことだと思うんですよ。
そういう価値観の違いって案外大きなすれ違いの元になると思うんです。
でも、まさかそういう違いがあるなんて思わないから、ついつい安易な気持ちで口にしちゃって相手のことを傷つけてしまう。
そんなありがちな、でもとっても重要なことをさらっと紛れ込ませてくるからとってもドキッとさせられました。
ちゃんと自然な形で、それが埋め合わせられて、とてもほっとしました。
それともうひとつ。
藍の父親だった衛には実はとんでもない秘密があったんですが、それを「後悔していない」と言い切った藍の父親はすごい人だな……と思いました。
今までも、いい話を書いてらっしゃるなー……とは思っていたんですが、この話で完全に落ちました。この作者さんの話を集めたい! という気持ちにすごくすごくさせられました。 -
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ネタバレ先生と生徒というだけで、私的には萌える本です。
朝陽は、先生のことが好きで好きでたまらない。
でも、約束がある。
キスして気持ちいいことだけをする。でも、セックスはしない。好きという気持ちはあげない。それが、先生との約束。
はじまりの、気持ちいいことをする二人のシーンで、私はすでに切なくって泣けた。萌えすぎか、わたし?!
先生のことが大好きで、そばにいたいから、気持ちをもらえなくてもいいから、気持ちのいいことだけをしてもらうだけでいいから・・・。そう思って、体に触れてもらいながらも、切なくてみじめになったりする・・・そんな朝陽の気持ちに感情移入しました。
恋人になると、実は朝陽のほうが大人みたいだったりもするんだけど。付き合うようになってからの先生の変わりっぷりも、よかったです。先生も、本気になるのが怖くて、気持ちのいい関係だけを続けていたんだね。
とにかくシンプルに、恋愛だけですすんでいくストーリーが、私は好きでした。 -
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不埒シリーズ。前作「パラダイムシフト」のスピンアウトです。前作での濃いキャラの直隆が記憶に新しいですが、今回もきましたよ、濃いオネエキャラの日比谷が!オネエでオカンですが、器用に使い分けていてオンタイムは普通にイケメンなマスコミ関係です。
直隆×マキの「パラダイムシフト」は、おにーさんの個性でクスクス笑えるラブコメテイスト強めでしたが、こちらはちょっと切ないシリアス系。
「パラダイムシフト」でも際立っていた日比谷がオネエ攻、受はチャット場面でちょこっと登場していたU-raraこと和典というcpで、読みきりだけど前作も読んでいるともっと面白くなっている話。和典がどれだけ日比谷を好きで、ひたすら想ってきたのかということが4年間に渡って描かれていて、とても読み応えたっぷりのボリュームですがその分感動もひとしお。
自分にまったく自信が無いネガティブな受が、王子様のようにカッコいい攻に惚れてしまうところから始まるストーリー。
和典の消極的で後ろ向きだった生き方が、日比谷と出会うことによって徐々に変化していくところにじわじわと胸が熱くなります。和典は一目惚れした日比谷に「豪雨の中に取り残された雑種犬に見つめられた感じ」とまで言われるほど同情されて、一度だけ抱いてもらってからずっと忘れることができず、彼だけを追って頑張って再び近づくチャンスをつかみます。
それだけ好きなのに、いざ付き合えることになったら重たい存在になりたくないとか、嫌われたくないとか、ネガティブな気持ちに捕らわれて、和典は無理もわがままも言わないききわけのいい恋人になろうとしてしまい、日比谷の本心に気付けなくなってしまいます。
相手より自分の方が惚れている自覚があると、均衡差を感じてしまって妙に気を使ったり遠慮がちになる恋人の法則が如実に現れていて、激しく和典に共感しました。
相手が自分に惚れてると感じとれたら、和典も本音が出せたはず。和典が泣いてるシーンは、思わずこっちももらい泣きでした。
日比谷も遊びなれているようで意外に純で情熱的で、なのに和典に直截に自分の気持ちを訴えずにいたので、ややこしいことになっちゃっているんですよね。
二人の意思疎通がヘタクソで、上手く気持ちが伝わらないのに、体は正直で相性バツグンというギャップ感がますますおかしな誤解に結びついてしまうんです。Hシーンはオネエな日比谷がふつうにSな肉食に変貌してちょっと残念だったけど、とてもエロエロでラブラブ。エロ品質は保証されています。
控えめで遠慮がちなのと、卑屈な態度は紙一重なんだと、つくづく考えさせられました…
誤解が誤解を呼んでしまう絡まり具合に焦れ焦れされつつも、そこが面白いストーリーです。 -
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面白かった、その一言です☆
不埒な〜シリーズの中で一番好きかも♡
高卒でもっさりした印象の仕事も住居も失いかけている和典は二丁目のバーで見かけたハンサムな日比谷に一目惚れします。おねえ言葉の彼が慰めているのがマキ。二人は10年来の親友で、落ち込むマキを優しく慰める日比谷に目がいってしまう。
鬱陶しいばかりの顔をした自分がガラスに映って益々気がめいっていると、たちの悪い男達に声をかけられ連れ出されそうになった所を助けてくれたのが日比谷だった。
自暴自棄になっていた和典に「じゃあ抱いてやる」とランクの高いホテルへと連れて行かれ。
生まれて初めて男に抱かれてから、偶然を装って日比谷を見つけ出したりチャットの仲間に入り込んだりと多少ストーカー的ではありますが盲目的な愛を貫く和典の気持ちが健気だった。
好きな人の事は全てどんな事でも受け入れたいですよね〜♫
それを否定されたらもう、生きていけない。
和典の上がったり下がったりしてしまう気持ちに共感して6回位再読してしまいました♡ -
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ネタバレ不埒シリーズ4
TVディレクター・日比谷敦伸×リストラアルバイト店員・平田和典
コメディタッチのシリーズですが、これはそんなに笑いはとってない、健気受のお話でしたね。
ハッピーエンドになる件が、台詞での説明に終始してるのがちょっと残念。
なにかのきっかけで全てが繋がって明らかになる、みたいなのが好みなんで。
それでも、和典の一途さって胸が痛い、リアルだったらきっとうざいけど。
日比谷のオネエ言葉は、思ったほど抵抗なかった。
懐深いようで甘えたさん、三男のおかん気質って性格が新鮮。
軽いノリだけどお布団シーンが多いのは、さすが崎谷氏。
面白かったです。 -
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『ブルーサウンド』というカフェ&バーを舞台にしたシリーズの第2弾!
野生的な二枚目で風来坊な厨房担当チーフ:大智と内気でかわいい接客担当:瀬里のお話です。
受け(瀬里)視点で書かれているのですが、
今まで恋をした事がない子が
苦手だと思っていた人の事が実は自分は好きなのだと自覚して、
大智には付き合っている人がいるからあきらめなきゃいけないと思っていてもあきらめられない。
この思いは忘れなきゃいけないと思っていても、思い出すのは彼のことばかり。
という二人が恋人同士になるまでのプロセスが丁寧に書かれています。
もどかしいくらい、ゆっくりなんだけど二人の距離が少しづつ縮まっていくのが
ちょっと甘酸っぱいようなドキドキ感を醸し出しています。
それと同時に、弟に対してコンプレックスの塊だったような瀬里が
少しずつ弟と打解け、精神的に成長していく様子が綴られている気がします。
これも、ラブラブになった大智のおかげかな
このシリーズの一作目と時間軸が重なっているので、
一作目の時の場面がこの子の視点だと少し違って見えて楽しめます。
これを読んだ後にもう一度1作目を読み返すと、この時瀬里ちゃんはこうだったんだよねぇ
と裏の状況まで読めて、何度でも楽しめますよ。
しかも1作目の続きで、嘉悦×誠司のラブラブシーンが少しだけ出てきます。
とても短いシーンなのですが、大人な二人のキスシーンは妖艶でエロエロで、こういうキスシーンの出来る大人になりたかったとか思ってしまいます。
もちろん本編の二人のHシーンも読み応えありますよ。
なんせ瀬里ちゃんは、キスするのも初めてというとてもおくてな子なので、
そんな子に色々なことをしちゃう大智はある意味犯罪者です。
でも、こんな何も知らない子に色々な事を教えるのは、結構楽しそうです。
ちょっとおやじっぽいけど。
戸惑いながらも、どんどんHになっていく瀬里ちゃんはほんと可愛いです。
このシリーズの中で、この大智×瀬里のカップルが一番好きで、
応援したくなっちゃうお二人です。 -
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信号機シリーズ伊勢×昭生の大人cp。
大人と言っても、二人が高校の同級生だった頃にまで遡って彼らの青くて未熟だった恋が仔細に描かれていて、そこに胸がチクチクさせられます。
幼少時代を過ごした昭生の家庭は、他人には到底理解しがたい複雑さがあります。16で結婚した病を抱える姉のひかりは、昭生の家族にとって女帝のような、また聖母のような存在で、誰もが逆らえない様子が伝わってきます。その中で昭生は家族の一員であろうと必死に過ごしていて、同じくひかりに尽くす義兄の滋に深く憧憬していきます。ところが、亜由美という部外者が相馬家に入り込んだことによって、純粋な年頃だった昭生は滋と自分の家族というものに幻滅していまいます。
そんな家庭での孤独感や滋への無自覚な想いに悩む昭生の前に現れたのが、同級生の伊勢。彼は同い年とは思えない辛抱強さと深い思いやりを持ち合わせていて、将来弁護士になったのは間違いなかった、適職だよねと思わせます。
屈託なく近づく伊勢に昭生も好意を持って、二人は程なく両想いに。二人のこの未熟で純粋な初恋は、滋に対する気持ちが恋だったのだと伊勢との関係で初めて気付いた昭生と、察しの良すぎる伊勢との感情の行き違いから、負のループへとその先10年間ぐるぐるすることになります。
二人とも初めての恋だったというのが、余計に相手に対しての純潔を求めてしまった気がします。「自分だけ」見つめて欲しいという有無を言わせない、まっとうな要求です。昭生が自分を滋の身代わりにしてるんじゃないかと思った伊勢にも、彼の浮気を知って傷ついた昭生にも共感できるだけに痛くて痛くて涙です。その気持ちをずるずる引きずったまま、大人になってそれでもお互い相手を切り離すこともできず、かと言って許すこともできず腐れ縁を続けているのもせつない。
でも、その中で伊勢はやっぱり成長していたというか、ずっと大人になっています。彼は互いに許しあって全てを受けとめようとしていて、愛がいっぱいでステキです。しかし、昭生が自分の気持ちに素直になって振り向いてくれるのを待ち続けていた伊勢の心の中がどんな状態だったのか考えると胸が痛いし、どうなるか見込みもないのに側にいるってすごいと思うし。
どうして自分なんかに?と昭生は言ってますが、伊勢は自分にとっての大切な人は二度と離さないと心に決めていたんですよね。
崎谷センセだけあって、絡みシーンはぶっちぎりでいいです。ただエロなだけじゃなく情感もこもっていて、せつないHから心まで一つになったHまで変化もはっきりしていて、どのシーンもよかった。
そして、エロに特化した作家さんというイメージだけじゃなく、心の琴線にふれるような表現力も群を抜いて素晴らしいなと、改めて感じました。