勢古浩爾のレビュー一覧
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ネタバレ[ 内容 ]
「勝ち組」に入ることだけを目指す生き方。
競争ゲームから降りて、「自分らしい楽で自由な人生」を目指す生き方。
いま私たちにこれ以外の「ふつう」の生き方は残っていないのか?
生きる上で最強かつ最後に必要なのは、知力・体力・経済力でもなく「自分の力」。
「充実感」などどうでもいい。
勝敗の思想を解体せよ。
自分で「考え」「まじめ」に努力する者だけにその力は与えられ、人生をまっとうすることができるのだ。
多発する犯罪・自殺、失業への怯え―厳しい時代に生き続ける意味を問う、勇気の出る思想。
[ 目次 ]
第1章 わたしたちは「自分の力」を欲している―「できる力」
第2章 「生きている実 -
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ネタバレ[ 内容 ]
「なんてひどいこと口にしてしまったんだろう」「こんな性格直したい」。
強くなりたい!…けど、どうにもならない。
自信なんかもてやしない。
人は他人ばかりか自分をも嫌う。
「オレは最低だ」と責める。
へこむ、おちこむ、滅入る…いつしか心は荒んでいく。
いったい、なんのために?
自信なんかなくていい。
強くなんかならなくていい。
でも、変わることはできる!
心が荒んで自分を失ってしまう前に「人間のクズ」にはならないために。
[ 目次 ]
第1章 ちょっとだけ自己嫌悪…(嫌悪のオーラ;感情が損傷を受ける ほか)
第2章 ほんとうにこんな自分がイヤだ!(人生を楽しめない;自己嫌悪のグラ -
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ネタバレ[ 内容 ]
自分らしく生きたい―老若男女を問わず日本人の心をとらえる魅力的な言葉。
でもそこから生まれたのは、自分さえよければ他人なんてどうなってもいい「自分バカ」。
モンスターペアレント、クレーマー、ネットいじめ…。
品格ブームとはうらはらに、品も規範も責任感ももたない「自分病」が蔓延している。
結局、イヤなことはやらずに好き勝手に生きたいだけの“子ども”ではないか!?他人を傷つけなければ存在を証明できない不安な「自分」。
現代日本を埋め尽くす不機嫌のオーラに特効薬はあるのか?
なんて疲れる日本人。
[ 目次 ]
第1章 「自分らしさ」とは何か
第2章 日本人の「自分」は脆い
第3章 日 -
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これを純粋に「批判書」だと思って読むと著者の思うつぼだと思いました(笑) 批判書であることは間違いないもののやっぱり元の思想家がどういう人たちであるかをかなり詳細に知っている人でないとおもしろさが全部伝わらないので、結局はかなり知ってる人向けです。
ただワンパターンな突っ込みが多いと言うレビューが見受けられますが、それは著者の責任というよりもこの本の俎上に乗せられるような思想家がみんな同じ穴のムジナなのだ、と個人的には思います。結局日本の思想界はみな同じようなことをやってる仲良しグループだってところに問題があるわけで、それを群像劇のように書き出しているのがこの本だ、と思います。 -
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ヒトラー率いるナチスは我が民族を優秀と考え、民族浄化(なんて酷い言葉だろう)を行った。来年、サッカーワールドカップが開催される南アフリカ共和国では、およそ20年前まで、白人(という言い回しも好かぬ)による人種隔離政策がまかり通っていた。
昨今、押しの強い生き方というか、人間関係において、隙あらば他人よりも優位に立とうとする、狡猾さのある者が優れているかのような風潮にある気がする。それを欧米型の価値観だと一括りにするのは乱暴かもしれない。しかし、どうにも頭が消化しきれない。グローバリズムの波がどどっと押し寄せて、日本人の価値観は欧米の波にあっという間に飲み込まれたような印象を受ける。変わること -
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[ 内容 ]
男が元気がないといわれて久しい。
バブル崩壊後は無残でさえある。
失業不安にさらされ、やたらと元気な女たちからはやりこめられ、子どもに遠慮し、どこにも居場所がない。
かつての「男らしさ」とは何だったのか。
―こうした男受難の状況の下、生き方のありようとしての“中間”を、結果としてではなく、積極的に選び取っていくことこそが根源的で普遍的であるという独自の理論を立ち上げ、このどん詰まりの中から、ふたたび男として生きることの意味を展開しなおす、現代男性必読の一冊。
[ 目次 ]
第1章 なぜ、いまさら「男」なのか―意味論
第2章 こんな男が嫌いだ!―現象論
第3章 「きれい」な女と「 -
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[ 内容 ]
生まれついての一部の幸福者をべつとして、ほとんどの人にとって「自分」とは理不尽で納得のいかない存在である。
が、嘆いてもしかたがない。むしろ「自分」を発見したときから、「自分」をつくりあげていく長い道程がはじまる。
それはたとえば、「弱さ」を否定して「強さ」につくりかえようとするのではなく、「弱さ」の意味を問い、それをハガネのような「弱さ」にさらにつくりあげること。
読書という、とびっきり地味で静的な方法によって「自分」をつくるという意味はまさにここにある。
自分を揺さぶり、鍛えていくための実践的読書術。
[ 目次 ]
はじめに 「自分」をつくるとはどういうことか
第1章 「世 -
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[ 内容 ]
「思想」というものは、私たちの生活に必要なのだろうか?
あるいは、思想や哲学が、今のこの状況下の私たちに、果たして有効な何かを示唆してくれるのだろうか?
本書では、日本の各方面で活躍中の知識人を片っ端から取り上げて、彼らの思考・表現活動が、いったいどれだけの意味をもち、一般読者大衆にどれだけの影響を与えているのかを考え、「ふつうに暮らすふつうの人びと」の立場から「思想・哲学」を問いなおす。
[ 目次 ]
第1章 知識人にご用心
第2章 「ふつうの人」、インテリに叱られる
第3章 いったいなんのための思想か
第4章 インテリさんがゆく
第5章 本は恥ずかしい
第6章 勝手に「大衆