藤田達生のレビュー一覧

  • 江戸時代の設計者 異能の武将・藤堂高虎

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    前半の幕府創成期の話が興味深い
    近年の研究で秀頼の支配は慶長年間も大きく
    1)豊臣蔵入地(直轄領)小豆島ほか継続支配
    2)官位は慶長13年には左大臣
    3)家康も慶長8年まで秀頼に拝謁
    家康の支配固め(秀忠への継承)
    慶弔16年:家康が諸大名に誓詞を提出させた
    1)岡本大八事件:本田正純にダメージ
    2)長安の死後反撃して大久保忠隣失脚
    3)キリシタン禁令(大坂の陣のきっかけ)
    4)忠輝事件(義父は政宗)将軍家確立

    藤堂高虎は支配がまだ流動的な時代、豊臣方と
    徳川方をつなぐことができる唯一の大名であり
    家康との信頼関係が心地よく、戦国の香り残る
    時代に涼風を感じさせる

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    2016年08月15日
  • 秀吉神話をくつがえす

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    なまじ天下を取ると出生まで捏造しなければならない。
    一代で成り上がった大物である事に違いはないがどこまで人に腹を見せてたか。。

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    2015年10月30日
  • 天下統一 信長と秀吉が成し遂げた「革命」

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    我々は通常、室町幕府→戦国時代→信長の登場→秀吉・家康という分権から集権化を歴史の必然の流れとして見がちだが、実はまったくそんなことがなく、信長の天下統一構想という極めて”非常識な闘争”がなければ、その後の集権化などはまったくあり得なかった、ということを実にマニアックに紐解く、歴史学者が書いた新書。おもろい。

    この信長の非常識路線に対して、当時の常識人(足利義昭、本願寺、武田信玄、毛利輝元等)がどう考え対抗したか、特には義昭が中国地方に打ち立てて"鞆幕府"に注目して解説している点が興味深い。

    また、豊臣秀吉の天下統一のかなり細かい過程と、検地、刀狩、城の棄却、鉢植え大名

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    2014年08月09日
  • 天下統一 信長と秀吉が成し遂げた「革命」

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    ≪目次≫
    序章  天下統一を問い直す
    第1部  織田信長の天下
     第1章  室町幕府の復興
     第2章  二重政権-鞆幕府と安土幕府
     第3章  黎明期の革命
    第2部  豊臣秀吉の仕置
     第4章  天下分け目の戦い-小牧・長久手の戦い
     第5章  西国平定戦と集権国家
     第6章  東国・奥羽平定戦と天下統一
    終章  天下統一がもたらしたもの

    <内容>
    当初はやや批判的な目で読んでいたが、やがて謎解きのように歴史事実が組み合わさっていき、納得の結論に。
    信長とその後継者、秀吉の集権化と実力主義が「革命」という。旧来の大名たちの右往左往。信長はその渦中で明智光秀に討たれたが、秀吉は国内は成し遂げた

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    2014年07月09日
  • 秀吉と海賊大名 海から見た戦国終焉

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    日本の海賊が中世から近世へ変遷がよく分かる。海賊を通じて中世とは何ぞや、近世の何ぞやと教えてくれます。

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    2014年03月02日
  • 秀吉と海賊大名 海から見た戦国終焉

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    同郷出身の著者による、パッと目についた代名に引かれた。読んでいて、緻密な資料分析に基づいた研究により、書かれているのが分かる。当時の伊予の歴史的背景が、信長・秀吉の政治的センス・政策からどのような経緯を辿ったのか、興味深く読ませてもらった。

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    2013年05月12日
  • 秀吉と海賊大名 海から見た戦国終焉

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    実は海賊について数年前まではまったく興味を持っていませんでした。勿論、水軍にも瀬戸内の歴史にも。浅海という海賊がいることを知るまでは。自分が浅海という姓を持ち、父方が山口出身であることから俄然興味を持ち出したのです。
    一昨年は山口県の平郡から伊予の浅海まで足を伸ばしました。
    まだ表面的な僕の知識では理解が及ばないことの多い一冊でしたが戦国時代生き延びる為の諸氏の動き、秀吉の廃止令の意図、これからまた海賊等の歴史を追っていく為の貴重な指針となりました。書棚に大切に取っておきます。特に補足資料に浅海という名前を見つけてホッとしたり、生き残りの過程に身をつまされる思いがしました。ここにある浅海勘助と

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    2012年02月05日
  • 江戸時代の設計者 異能の武将・藤堂高虎

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    私が言いたいことが詰まった本。高虎さんに対して悪い感情を抱いている方に読んで頂きたいのです。ゴマすり風見鶏はひど過ぎる!確かに、と頷ける点がいくつもありました。某大御所の小説の影響だろうと書かれてましたが、そうなのでしょうね…物書きの影響力は良くも悪くも強いですからね。確かこの人にあまり好かれてないだろうとある武将の実際のところを最近知ったのもありますが、とても強く感じます。この本では特に短いですが牢人から秀長へ士官する部分がオススメ。

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    2010年05月22日
  • 戦国秘史秘伝 ~天下人、海賊、忍者と一揆の時代~(小学館新書)

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    <目次>
    第1部  戦国時代の画期
    第2部  動乱から泰平へ

    <内容>
    雑誌「サライ」に連載されていた「半島をゆく」(作家の安部龍太郎たちと)をベースに、再編集したもの。旅がらみであり、特に古城址を巡っているので面白い。そこに著者の知識が相まって、通常の紀行文とは一線を画している。

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    2023年08月21日
  • 藩とは何か 「江戸の泰平」はいかに誕生したか

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    藩の構造を知りたかったのだが、少々期待外れだった。それでも、織豊時代から徳川幕府初期への城郭や大名の生態の変遷を知ることができたことは有益だった。特に9人の主君に仕えた藤堂高虎の解説は面白かった。

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    2023年06月18日
  • 半島をゆく 第一巻 信長と戦国興亡編

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    司馬遼太郎氏は長年「街道をゆく」を記したが、街道が整備された江戸時代以前は海運が物流の中心だった。「半島は陸のどん詰まりだが海の玄関口」ということで「半島をゆく」と題して各地の半島を訪れている。
    本書に収録されているのは、知多半島、薩摩半島、能登半島、沼隈半島、伊豆半島、志摩半島。

    本能寺の変の背景にもふれている。2014年6月に「石谷家文書」の中に斎藤利三宛の長宗我部元親の書状が発見される。長年親密な関係だった長宗我部氏が、目前に迫った信長の攻撃で危機的状況に追い込まれた。長宗我部氏を支持する光秀と、阿波を支配していた三好氏と通じる秀吉の派閥抗争があった。光秀は自らの派閥解体の危機に瀕した

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    2023年06月11日
  • 藩とは何か 「江戸の泰平」はいかに誕生したか

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    城下町は江戸時代を通じて城下町であると考えそうだが、そうではなくて、江戸時代初期に戦略的に作られたということがわかる本。特に藤堂高虎が、その設計者であることがよくわかる。

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    2022年12月25日
  • 天下統一 信長と秀吉が成し遂げた「革命」

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    天下統一の概念が全国統一ではないことを知ったのは大学時代。

    だから教科書は天下統一じゃないんだなと納得した。

    織豊政権を理解するためには必読の書籍かと思われる。

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    2022年11月23日
  • 明智光秀伝 ~本能寺の変に至る派閥力学~

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     明智光秀の評伝。本能寺の変については、四国政策の転換、足利義昭の策動、織田家中の派閥抗争が多重的に連動した結果という著者の持論を繰り返している。この内、派閥抗争説については、光秀と信長近習の対立・競合や遠方への国替計画を証明する史料根拠が不十分で依然疑問が残る。

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    2020年04月19日
  • 明智光秀伝 ~本能寺の変に至る派閥力学~

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    ノンフィクション。
    真面目すぎて面白くない。
    新説でもないし。明智光秀は前半生が何にも判ってないところが面白いんだな。きっと。

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    2020年03月10日
  • 藩とは何か 「江戸の泰平」はいかに誕生したか

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    漢字の読み方が難しい。特に人の名前と制度に関して。初出の難しいものは、ふりがながふってあるが、読み進めていくうちに忘れてしまう。内容としては、藩の成り立ちがよく分かったが、何せ漢字の難しさと、言葉の意味には閉口します。最後のコンパクトシティに関する提言は興味深かった。コンパクトシティとしての江戸時代を中心とした各時代の都市、加えて世界の歴史的な都市を考えていくことも面白いのでは。

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    2020年02月11日
  • 明智光秀伝 ~本能寺の変に至る派閥力学~

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    今年の大河の明智光秀の謎を解明するという内容
    でも、あまり新しい話はなかったような。
    信長を倒した真相は、やはり義昭と長宗我部との関係があって
    ということの帰結というのがこの本の論調。

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    2020年02月08日
  • 天下統一 信長と秀吉が成し遂げた「革命」

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    やや穿った視点からの記述や断定が多く、著者の主張を全て受け入れることもできませんが、それはそれとして破綻しているわけでもなく一つの興味深い仮説として楽しめるものでもあります。読んでおいて損はないかと

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    2014年05月23日
  • 秀吉と海賊大名 海から見た戦国終焉

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    瀬戸内海の水軍から見た戦国時代の物語。信長や秀吉に翻弄される河野氏や村上氏などの水軍の動向がわかる。

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    2012年05月19日
  • 秀吉神話をくつがえす

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    いささか大袈裟なタイトルである。著者によると秀吉神話なる物があるというが本当にあるのか?私は疑問であるが、なるほどと言う視点もあり結構、面白い。ただ神話うんぬんは別としても、歴史番組(ドラマも含む)により偏った歴史が語られているという自覚は必要である。某番組みたいにひどいものもあり、そこに著者と同様の危惧を覚えるのである。

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    2011年09月18日