藩とは何か 「江戸の泰平」はいかに誕生したか

藩とは何か 「江戸の泰平」はいかに誕生したか

946円 (税込)

4pt

戦乱の世から泰平の世へ。16世紀後半から17世紀前半にかけて、日本社会は激変した。徳川家康が開いた江戸幕府による藩の創出こそが、戦国時代以来の戦乱で荒廃した地域社会を復興させたためである。地方の王者たる戦国大名が、いかにして「国家の官僚」たる藩主へと変貌したのか。本書は家康の参謀・藤堂高虎が辣腕を振るった幕藩国家の誕生過程をたどり、江戸時代の平和の基盤となった藩の歴史的意義を明らかにする。

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藩とは何か 「江戸の泰平」はいかに誕生したか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年01月25日

    織田・豊臣時代からの藩の成立過程から、武断政治から文知政治への移行、大阪幕府、コンパクトシティなどいろいろと面白い考察だった。
    藤堂高虎が築城だけでなく、朝廷工作などでも重要人物として書かれてるのも興味深かった。

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    Posted by ブクログ 2019年11月09日

    藩成立過程を、城下町の整備や、徳川方の大名配置の西進化、朝幕関係の推移などから見る。
    藤堂高虎を、城下町建設スペシャリストにして各方面に顔のきく、近世黎明期の重要人物として評価している。面白い。

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    Posted by ブクログ 2021年09月18日

    「藩」とは何か。

    江戸時代年間を通して、政治の基本となった藩について述べられている。

    藩は預地思想によって成立していた。そして、それが浸透していたことには非常に興味深い。
    池田光政、藤堂高虎などがその事例として挙げられていた。

    しかし、藤堂高虎の事例がかなり多いため、他の藩の事例も記載して欲し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月23日

    <目次>
    はじめに
    第1章  近世城下町の画期性
    第2章  藩の思想
    第3章  藩の創始者たち
    第4章  藩の設計者たち
    第5章  東アジアの幕府・藩
    むすび

    <内容>
    近世の成り立ちを述べた著者の三部作の完結編(『秀吉と海賊大名』『天下統一』いずれも中公新書)。藤堂高虎を主軸に据えたもの。大坂幕...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月18日

    藩の構造を知りたかったのだが、少々期待外れだった。それでも、織豊時代から徳川幕府初期への城郭や大名の生態の変遷を知ることができたことは有益だった。特に9人の主君に仕えた藤堂高虎の解説は面白かった。

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    Posted by ブクログ 2022年12月25日

    城下町は江戸時代を通じて城下町であると考えそうだが、そうではなくて、江戸時代初期に戦略的に作られたということがわかる本。特に藤堂高虎が、その設計者であることがよくわかる。

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    Posted by ブクログ 2020年02月11日

    漢字の読み方が難しい。特に人の名前と制度に関して。初出の難しいものは、ふりがながふってあるが、読み進めていくうちに忘れてしまう。内容としては、藩の成り立ちがよく分かったが、何せ漢字の難しさと、言葉の意味には閉口します。最後のコンパクトシティに関する提言は興味深かった。コンパクトシティとしての江戸時代...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年11月21日

    今の歴史研究が垣間見える。藤堂高虎からの藩体制の考察、コンパクトシティとしての藩と城下町、その他もろもろ。とてもとても面白かった。この人のまた読みたい。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年03月29日

    藩とは何か

    著者:藤田達生(三重大学教授)
    発行:2019年7月25日
    中公新書

    「藩」というものが長年、理解できていなかった(たぶん今もできていない)。藩は都道府県みたいな、自治体的な単位だと思っていた。だから、○○藩というのは江戸幕府が定めた固有名詞だと思っていた。ところが、小説は別として、...続きを読む

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