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伊予藩主・藤堂高虎は外様大名としては異例の信頼を幕府から得た。それは彼が日本で初めて「藩」を構想しえた政治家だったからだ。司馬遼太郎に「世渡り上手」と酷評された藤堂は、身長190cmの偉丈夫にして、きめ細かな築城術にたけたテクノクラートだった。しかし、彼がもっとも評価されるべきは、豊臣時代の中央集権に限界を見出し、地方分権国家を構想して近世の扉を開いたことにある。近世の成立を新史観で明かす。
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Posted by ブクログ
一般書なのに萌え系(※あくまで個人的感想)。後半部分は津に行って実際に街を歩きながら読んだほうがいいと思います
前半の幕府創成期の話が興味深い 近年の研究で秀頼の支配は慶長年間も大きく 1)豊臣蔵入地(直轄領)小豆島ほか継続支配 2)官位は慶長13年には左大臣 3)家康も慶長8年まで秀頼に拝謁 家康の支配固め(秀忠への継承) 慶弔16年:家康が諸大名に誓詞を提出させた 1)岡本大八事件:本田正純にダメージ 2...続きを読む)長安の死後反撃して大久保忠隣失脚 3)キリシタン禁令(大坂の陣のきっかけ) 4)忠輝事件(義父は政宗)将軍家確立 藤堂高虎は支配がまだ流動的な時代、豊臣方と 徳川方をつなぐことができる唯一の大名であり 家康との信頼関係が心地よく、戦国の香り残る 時代に涼風を感じさせる
私が言いたいことが詰まった本。高虎さんに対して悪い感情を抱いている方に読んで頂きたいのです。ゴマすり風見鶏はひど過ぎる!確かに、と頷ける点がいくつもありました。某大御所の小説の影響だろうと書かれてましたが、そうなのでしょうね…物書きの影響力は良くも悪くも強いですからね。確かこの人にあまり好かれてない...続きを読むだろうとある武将の実際のところを最近知ったのもありますが、とても強く感じます。この本では特に短いですが牢人から秀長へ士官する部分がオススメ。
藤堂高虎がどう考えて都市を作ったか、城の建て方の変遷、高虎の城の特徴、藩ができていくまでとかとか ちょっと読みにくかった
[ 内容 ] 徳川家康に天下を取らせ城を、藩をつくった近世のプロデューサー。 [ 目次 ] 第1章 立志伝―渡り奉公人から大名へ(織田政権下の近江―主君を求めて;豊臣秀長に仕える―参謀との出会い;直臣大名への抜擢―戦乱から復興へ) 第2章 大坂の陣―国家分裂の危機(要塞群の配置―豊臣恩顧大名の監視...続きを読む;実像の大坂包囲網―西国支配を固める;キリシタン禁令―大坂の陣への序曲 ほか) 第3章 豊臣体制の克服―藩(くに)を創る(城づくり・町づくり―合理性の追求;画期としての今治築城―新型城郭の創造;藩領の形成―流通構造の転換 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
高虎の政治的な感覚は合理的でなお理想主義で現実主義で…うーんまだよくわかってませんが、なんだかカッコいい。江戸初期の藩の概念が確立されていない時期からすでに先のビジョンまで見えてるような。頭の回転が遅い私には読み易い本ではないけど、とても興味深い内容でした。
それまでの伝統的な国や郡とは違った藩を創出して、また幕藩体制の創出にも参加する。文字どうり江戸時代の設計者としての藤堂高虎。現在においても、その国づくりの方法は、学ぶところが多いだろう。
すらすらと読了。再読価値有り。 築城三名人の一人。外様大名ながら徳川家康から多大なる信頼を勝ち得る。異能を持つ武将。豊臣体制からの脱却に貢献。
#タメになる
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